部屋の空気を綺麗にするために、空気清浄機を使用している人も少なくないでしょう。空気清浄機は長時間つけっぱなしで使用することが多いかもしれませんが、つけっぱなしで使用することでどのような影響があるのか気になるかもしれません。
この記事では、空気清浄機をつけっぱなしで使用するにあたって気になることに対する回答のほか、1日に掛かる電気代などについて解説します。
また、〈2ndSTREET セカンドストリート〉では、さまざまな空気清浄機を豊富に取り揃えています。ぜひあわせて確認してください。
空気清浄機は24時間つけっぱなしでOK!その理由とは
空気清浄機を使用している人の中には、こまめに電源を切っている人もいるでしょう。
しかし、空気清浄機は、夜中に寝ている間や留守中などを含め、24時間つけっぱなしで使用することを想定して製造されています。その理由は、空中に舞ったほこりやアレルゲンが床に落ちるまでには長い時間を要するためです。
状況によっては、10時間以上にわたって空気中に漂っていることもあります。そのため、これまで帰宅時などにのみ電源をオンにしていた方は、今後はつけっぱなしにしておくとよいでしょう。
空気中には、目には見えないほど小さな粒子やウイルスがあり、何度もフィルターを通ることで綺麗な空気になっていきます。そのため、電源のオン・オフをこまめに切り替えるのではなく、つけっぱなしにしておくほうが効率よく空気を綺麗にできるのです。
空気清浄機は本当につけっぱなしでよいの?よくあるQ&A
空気清浄機をつけっぱなしで使用することに対し、抵抗感や疑念がある人もいるでしょう。ここでは、よくある疑問に対する回答を紹介します。
Q.空気清浄機をつけっぱなしで使用すると火事にならない?
前述したように、空気清浄機は常に稼働していることを想定して製造されています。そのため、適切に使用し続けている場合、火災につながる可能性は極めて低いと言えます。
ただし、定期的なメンテナンスを怠ったり、電源プラグの清掃を怠ったりしてほこりが溜まったまま使用している場合は、火事につながる危険性もあります。
また、購入した製品そのものが不良品だった場合も火事になる可能性が考えられます。使用中に異変を感じたら、速やかに使用を中止して不良品であるかどうか確認することが大切です。
Q.つけっぱなしで使用すると空気清浄機の寿命が短くなりそう……
つけっぱなしを前提に製造されているとはいえ、製品の寿命が短くなってしまうことを心配する人もいるでしょう。
メーカーや使用状況にもよりますが、空気清浄機の寿命は約10年と言われています。少しでも長持ちさせるためには、フィルターをこまめに清掃したり交換したりするなど、適切にメンテナンスすることが効果的です。
適切なメンテナンスをしていれば、著しく寿命が短くなる心配もありません。
Q.数日間不在になる場合、空気清浄機はどうすればよい?
1泊2日程度の不在であれば、空気清浄機はつけっぱなしでも問題ありませんが、数日におよぶ外出時などは、電源を切ってもよいと考えられます。
空気中に漂っているほこりやアレルゲンは、外出していた人が帰宅時に室内へ運ばれたり、室内を人が移動して舞い上がったりするケースがほとんどです。そのため、何日も室内に人がいない場合は、空気が汚れる可能性は低くなります。
電気代を節約するためにも、長期間にわたる旅行などの外出で家を空ける際は、空気清浄機をつけっぱなしにせず電源を切っておくとよいでしょう。
Q.空気清浄機は1家に1台で十分?
花粉やほこりは、玄関だけでなく窓やベランダなど、さまざまな場所から入ってくる可能性があります。また、外出先から花粉やほこりを持ち帰ってしまい、そのままリビングや寝室に運ばれるケースも考えられます。
したがって、空気清浄機は必要に応じて複数台設置するのが効果的です。とくに、空気の循環が少ない場所はアレルゲンが出て行きづらいため、空気清浄機の力を借りるとよいでしょう。
Q.24時間換気が整備されていれば空気清浄機は不要?
24時間換気システムは、室内の空気を新鮮な空気と入れ替えることが目的です。空気中の汚れをフィルターでキャッチして空気を綺麗にする空気清浄機とは、そもそも役割が異なります。
空気清浄機は外気を取り込めないため、空気の入れ替えはできません。そのため、24時間換気システムと空気清浄機をあわせて稼働させることが、新鮮で綺麗な空気を維持するポイントとなります。
また、空気清浄機は室内の空気がフィルターを何度も通過することで徐々に綺麗になる仕組みです。したがって、換気して外気を取り入れたらその空気を綺麗にさせるためにも、空気清浄機はつけっぱなしにしておきましょう。
【モード別】空気清浄機をつけっぱなしで使用した際に掛かる電気代
空気清浄機を24時間つけっぱなしで使用した場合、電気代はいくらくらいになるのでしょうか。おおよその電気代は、以下の計算式で算出することが可能です。
空気清浄機の消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電気量料金単価(円/kWh)
上記の計算式をもとに、多くの空気清浄機で利用可能な「標準」「静音」「弱」「強(ターボ)」それぞれのモードにおける1日当たりの電気代を算出します。
なお、今回は2022年7月に改定された「公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会」が定める目安単価の31円/kWh(税込)を電気量料金単価(円/kWh)に当てはめて計算します。
標準モード
標準モードの場合、消費電力が15W前後に設定された空気清浄機が多い傾向です。そのため、以下の計算式で1日当たりの電気代を算出できます。
【15(W)÷1,000×24(h)×31(円/kWh)=11.16(円)】
上記から、空気清浄機の標準モードにおける1日の電気代は11.2円ほどであることが分かりました。1ヵ月間(30日換算)つけっぱなしで使用した場合は、約334.8円です。
静音モード
次に、静音モードにおける1日当たりの電気代も算出します。静音モードの場合、消費電力はおよそ5Wに設定されている空気清浄機が多い傾向です。
【5(W)÷1,000×24(h)×31(円/kWh)=3.72(円)】
静音モードで1日つけっぱなしで使用した場合、3.7円ほどの電気代が掛かります。1ヵ月間つけっぱなしで使用した場合は、約111.6円です。標準モードよりも電気代が安いため、適宜モードを変更しながら使用するとよいかもしれません。
弱モード
弱モードが搭載された製品では、消費電力が6W程度に設定されているケースが多いようです。そのため、計算式は以下のようになります。
【6(W)÷1,000×24(h)×31(円/kWh)=4.464(円)】
上記から、弱モードで使用し続けた場合、1日の電気代は4.5円ほどであることが分かります。1ヵ月間つけっぱなしで使用した際は、約133.9円の電気代が掛かります。
静音モードの消費電力と比較すると1W程度の違いですが、1ヵ月、1年と、使用する期間が長くなるほど電気代に違いが出てくることを覚えておきましょう。
強(ターボ)モード
空気清浄機の最大モードは、メーカーや機種によって「強」や「ターボ」と呼び名が異なる場合があります。強(ターボ)モードの消費電力は、65W程度に設定されている製品が多いようです。
【65(W)÷1,000×24(h)×31(円/kWh)=48.36(円)】
上記の計算から、強(ターボ)モードにおける1日当たりの電気代は48.4円ほどであることが分かります。1ヵ月間つけっぱなしで使用した場合は約1,451円です。
空気清浄機をつけっぱなしで使用するなら!購入前に確認しておきたい2つのこと
空気清浄機はつけっぱなしで使用するからこそ、妥協せずに選びたいものです。ここでは、購入前に確認しておくべき要素を2つ紹介するので、購入する際にお役立てください。
気流
空間全体の空気を綺麗にするためには、空気を満遍なく循環させる必要があります。そのため、空気清浄機を購入する際は、気流の設計を確認してから購入することが大切です。
空気清浄機の吹き出し口や吸い込み口は、製品によって異なります。背面排気・背面吸気の機種は壁から距離を取るなど、製品の仕様によって適切な設置場所に違いが生じるのです。
購入前に設置場所についてよく検討し、設置したい場所に適した仕様かどうかを確認したうえで購入するとよいでしょう。
運転音
寝室や書斎、リビングなど、空気清浄機が活躍する場所はさまざまです。つけっぱなしで使用することを考慮すれば、リモートワーク中や夜に寝るときでも支障のない製品を選ぶ必要があります。
購入する際は、まず騒音レベルについて確認しておくことが大切です。例えば、90dbはパチンコ店内と同じくらいの騒音レベルで、30dbはホテルの室内と同じくらいの騒音レベルと言われています。
使用するモードによって運転音の大きさは異なるため、弱モードと強モードそれぞれの運転音を確認してから購入しましょう。
空気清浄機をつけっぱなしで効率的に使うためのポイント5つ
ここでは、空気清浄機を効率的に使用するためのポイントを5つ紹介します。
空気が循環している場所に設置する
空間の空気を効率よく綺麗にするためには、空気清浄機の置き場所を空気が循環する場所にするのが効果的です。例えば、窓の近くや部屋の出入り口付近などは、空気が動きやすい場所と言えます。
より効果を発揮させるためには、外気の影響を受けない場所への設置が理想的です。そのため、空気清浄機を設置する際は、窓や壁のそばなどは避け、吸い込み口・吹き出し口を塞がない場所であることを確認して正しい置き場所に配置する必要があります。
ただし、設置する目的によっては、外気の影響を受けやすい場所に設置するほうがよいケースもあることも覚えておくとよいでしょう。
空気清浄機の置き場所に関して詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
サーキュレーターや扇風機と併用する
空気清浄機を使用する際は、空気の流れがある場所のほうが効果を発揮しやすくなります。その理由は、空気全体が動くことでフィルターが汚れをキャッチしやすくなるためです。
空気が流れている場所であれば、床に落ちている花粉やほこり、アレルゲンなどを何度もフィルターに通せます。空気清浄機を設置したい場所の空気が思うように循環しない場合は、サーキュレーターや扇風機と空気清浄機を併用するのがよいでしょう。
部屋の広さに適した製品を使用する
空気清浄機を設置する空間の広さは、場所によって異なります。広さの異なる空間に同じ製品を設置しても、同じ効果が期待できるとは限りません。
そのため、空気清浄機を購入する際は、製品の適用床面積を確認することが大切です。適用床面積とは、日本電機工業会規格(JEM1467)の基準によって決められている「30分で綺麗にできる空間の広さ」の目安を意味します。
空間の広さに適した製品を使用することで、効率的に空気を綺麗にすることが可能です。また、電気代も節約できます。
省エネモードを活用する
購入する空気清浄機によっては、多様なモードを搭載している機種があります。とくに効率よく節電しながら使用したい場合は、省エネモードを使用するのがおすすめです。
省エネモードを使用すれば、自動で風量調整できるため効率的かつ経済的に稼働させ続けることが可能です。省エネモードが搭載されていない製品でも節電したい場合は、静音モードや弱モードにして使用するとよいでしょう。
定期的にメンテナンスを実施する
空気の汚れは見えにくいため見落としがちですが、空気清浄機のフィルターには気付かないうちに汚れが溜まっているものです。汚れが溜まったフィルターを掃除せずに使用し続けると、空気を綺麗にする性能は衰えていきます。
定期的にフィルターを掃除することで、空気を綺麗にする効果を再び発揮させることが可能です。製品ごとに適したメンテナンス方法は異なるため、取扱説明書を確認して適切にメンテナンスを実施する必要があります。
寝室でも空気清浄機はつけっぱなしが基本ですが、喉が痛いと感じる人もいるようです。これは、就寝中の口呼吸やいびきによって喉の粘膜が乾燥し、次第に炎症を起こすためと考えられます。さらにメンテナンスを怠っているとフィルター内でカビが増殖し、空気中にカビが放出されてしまうのです。
放出されたカビを吸い込むことで、さらに症状が悪化する恐れがあります。空気清浄機をつけたまま寝る場合は、日頃からフィルターを清掃するとよいでしょう。
まとめ
空気清浄機は、つけっぱなしで使用することを前提に製造されています。つけっぱなしにしておくことで、空気中の汚れが何度もフィルターを通過し、徐々に空気が綺麗になります。
効率的に使用するためには、設置する空間の広さに適した空気清浄機を選ぶことが大切です。空気清浄機の購入を検討している方は、セカンドストリートで探してみてはいかがでしょうか。