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除湿機とエアコンを併用するメリットは?役割の違い・配置・選び方も解説

部屋のジメジメや結露、カビなどに悩んでいる場合、除湿機の購入を検討するのはひとつの手です。ただ、多くのエアコンに除湿機能がある中で、あえてエアコンと除湿機を併用するメリットは何なのか分からず、迷っている方も多いかもしれません。

この記事では、除湿機とエアコンの役割の違いを踏まえて、併用にはどのようなメリットがあるのか、併用時のポイント、除湿機の選び方などをご紹介します。

なお〈2ndSTREET セカンドストリート〉では、さまざまなタイプの除湿機をお手頃な価格で取り揃えています。除湿機を購入したい方は、オンラインストアや店舗をぜひ確認してみてください。

そもそも除湿機とエアコンの違いは?

除湿機やエアコンは、空間の温度や湿度などを調節し、快適な環境を整えるために使用する機器です。いずれも空調機器という点は共通していますが、それぞれの役割は異なります。

除湿機とエアコンを効果的に併用するには、両者の違い・共通点を理解することが大切です。まずは、除湿機とエアコンそれぞれの役割を見ていきます。

除湿機の役割

除湿機は、空気中の水分を除去して湿度を下げる空調機器です。部屋のカビや結露の発生が気になるときや、室内のジメジメとした不快感を軽減したいときに使うと効果を発揮します。

最近は、空気中の水分除去機能のみのシンプルな除湿機のほか、エアコンのように冷房機能を備えた除湿機や、部屋干しした洗濯物を乾かすことを目的として、送風能力などを高めた除湿機(衣類乾燥除湿機)もあります。

除湿機についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

エアコンの役割

エアコンは、冷房・暖房機能により室温を調節するのが主な役割です。室内機と室外機をつなぐパイプ中を循環する「冷媒」と呼ばれる物質によって、冷たい空気もしくは暖かい空気を運び、室内の空気をコントロールしています。

冷房機能では、室内の熱を冷媒に乗せてパイプで運び、室外機を通る際に外へ熱を放出します。低温になった冷媒は室内機に戻り、冷たい風を送り込んで室内を冷やします。

逆に暖房機能は、室外の熱を冷媒に集めて圧縮機で高温にし、室内に戻った際に熱を放出することで温かい風を送り込む仕組みです。

除湿機とエアコンを併用するメリット

除湿機とエアコンの併用について、「エアコンの除湿運転があれば除湿機は必要ないのでは?」という疑問も出てくるでしょう。ただ、除湿機とエアコンの併用にはメリットがあり、より快適に暮らしたいのであれば組み合わせて利用するのがおすすめです。

以下では、除湿機とエアコンを併用する具体的なメリットを2つ紹介します。

快適な温度・湿度を維持しやすくなる

除湿機を湿度調整、エアコンを温度調整に特化しつつ両者を併用すると、快適な温度・湿度を維持しやすくなります。

例えば、真夏の雨の日など、気温も湿度も高い日を想定してみましょう。エアコンの冷房機能を使用した場合、室温は下がりますが湿度は下がりにくくなります。むしろ、エアコンの運転中・運転停止後は、室内機内部で起こる結露の影響で湿度が上昇することもあります。

一方、エアコンの除湿運転を利用した場合、温度調節よりも除湿が優先されるため、室内を快適な温度まで下げるのに時間が掛かってしまいます。

このような場合、除湿機とエアコンを使い分け、それぞれの本来の役割に集中して運転させることによって、温度も湿度も快適な状態を保ちやすくなるのです。

洗濯物を部屋干しする方にも、除湿機とエアコンの併用がおすすめです。洗濯物の近くで除湿機を使うことで、より早く洗濯物が乾き、生乾きの嫌な臭いなどの防止につながるでしょう。壁掛けのエアコンと違って、除湿機は床に置けて移動も容易です。そのため、部屋干し時など、重点的に除湿したい場所で稼働できます。

省エネ効果の向上が期待できる

対応畳数やモデルにもよりますが、エアコンと除湿機の消費電力を比較すると、除湿機のほうが少ない傾向にあります。

除湿機とエアコンを併用すれば、短い時間で目標の温度・湿度に調整できるため、エアコンの稼働時間の短縮や稼働の効率化につながります。そのため、2つの機器を使っても、全体で見ると消費電力を削減する効果があると言えるのです。

除湿機の電気代については、以下の記事でも詳しく解説しています。

除湿機とエアコンを併用する際のポイント

除湿機とエアコンを併用する場合、それぞれの効果をより発揮させるには、設置場所や設定方法の工夫が大切です。ここでは、室内の快適な環境づくりのための、除湿機とエアコンの併用時のポイントを解説します。

設置場所のポイント

除湿機の理想の設置場所は、水回りや洗濯物を干す場所などの湿気が溜まりやすいところです。とくに湿気が溜まりやすい場所は、こまめな換気もあわせて行ないましょう。余計な湿気を外に追い出せば、より効率的な除湿機の利用につながります。

湿気は下に溜まりやすいため、除湿機は床に直接置くようにします。ただし、漏電・感電を防ぐため、除湿機が水に濡れないよう十分な注意が必要です。例えば、浴室の除湿に使いたい場合、浴室内ではなく脱衣所で稼働させるようにします。

エアコンの理想の設置場所は、室内の中央または吹き抜けのある場所です。空気が循環しやすい場所に設置することで、より効率的な運転が可能になります。

エアコンと除湿機の設置に共通するポイントとしては、風の通り道を遮らないようにする点が挙げられます。カーテンや家具などによって、空気の流れを妨げていないか注意してください。

設定方法のポイント

エアコンや除湿機は常に同じ設定で使い続けるのではなく、状況に応じて温度・湿度の設定を変えることも大切です。

一般的に、人が快適に感じる湿度は40~60%とされています。40%を下回るとウイルスが活発になり、60%を上回るとカビが発生しやすくなるため注意が必要です。

季節によって体感温度・湿度は変化するため、夏は室温25~28度・湿度45~60%、冬は室温18~22度・湿度55~65%を目安にするとよいでしょう。また、睡眠時は室温25~28度・湿度50~60%が目安となります。

ただ、温度や湿度の感じ方には個人差があるため、これらの数値はあくまで目安としつつ、最適な設定を見つけるのがポイントです。

除湿機とエアコンを併用する際の注意点

除湿機とエアコンの併用には、知っておくべき注意点もあります。以下では、大きく分けて2つの注意点を紹介します。

メンテナンスの手間・コストが掛かる

除湿機もエアコンも、定期的なメンテナンスが必要です。併用によって、手間やコストがそれぞれに掛かってしまう点は注意しましょう。

除湿機の内部は高温多湿になりやすく、かつ空気中のゴミやホコリがフィルターに溜まることで、カビが発生しやすい状態です。内部にカビが発生すると、カビの胞子が室内に飛散してしまい、悪臭や健康被害が懸念されます。

そのため、排水タンクやフィルターの定期的なメンテナンスは欠かせません。除湿機のフィルターは比較的安価ではあるものの、交換には多少の費用が掛かってしまいます。

一方のエアコンも、空気中のゴミやホコリ、花粉などによりフィルターが汚れます。放置するとカビが発生して異臭の原因になるほか、水漏れなどの故障の原因にもなるため注意してください。あわせて、室外機の定期的な点検も必要となります。

フィルターやエアコン内部のクリーニングを業者に依頼する場合、1万円以上の費用が掛かるのが一般的です。また、お掃除機能付きのエアコンは構造が複雑なため、さらに高額になるケースが多いでしょう。

稼働音や振動が気になる場合も

2種類の機器を同時に運転させることで、稼働音や振動がより気になってしまうかもしれません。とくに、夜間に運転する際は、睡眠に悪影響をおよぼすことも考えられます。

解決策としては、稼働音・振動を抑えたモデルを選ぶこと、除湿機の場合は下に防音マットや防音シートを敷くことなどが挙げられます。

なお、エアコンや除湿機の異常な音・振動は、お手入れ不足が原因の可能性もあります。例えば、フィルターが目詰まりを起こして音が大きくなっているケースなどです。

また、稼働音がいつもより大きかったり、音が鳴り続けたりする場合は、故障も考えられます。この場合は無理に個人で対応しようとせず、業者による修理や買い替えを検討しましょう。

エアコンと併用する除湿機の選び方

除湿機を購入する際は、自身のニーズや目的に合ったものを選ぶことが大切です。以下では、除湿機の選び方を2つの観点から解説します。

除湿方式

除湿機の除湿方式には、大きく分けて「コンプレッサー式」「デシカント式(ゼオライト式)」「ハイブリッド式」「ペルチェ式」の4つがあります。

コンプレッサー式

コンプレッサー式は、空気中の水分を冷やし、結露させて除湿する方式です。これは、エアコンの除湿機能と同じ仕組みとなっています。

後述するデシカント式よりも電気代が比較的安いのがメリットですが、コンプレッサーを動かすため稼働音が大きくなる傾向があります。そのため、コンプレッサー式の除湿機を購入する場合は、静音設計のものを選ぶのがおすすめです。

デシカント式(ゼオライト式)

デシカント式では、「ゼオライト」という乾燥剤に空気中の水分を吸着させて除湿します。吸湿ローターを回転させながらヒーターで加熱し、水蒸気となった水分を結露させてタンクに送る仕組みです。

結露のみを利用して除湿するコンプレッサー式が冬に除湿能力が落ちがちな一方、デシカント式は気温の影響を受けにくい仕組みです。そのため、季節を問わず除湿効果が高い除湿機と言えます。ただ、運転中に加熱するため室温が上がりやすい点は、夏の使用時にはデメリットとなるでしょう。

ハイブリッド式

ハイブリッド式は、コンプレッサー式とデシカント式両方の機能を備えた方式です。夏はコンプレッサー式、冬はデシカント式にするなど、両者のメリット・デメリットを考慮して除湿方式を切り替えられるため、年間を通して除湿機能が安定します。

ただし、両方の機能を備えているために価格は高く、サイズも大きい傾向にある点には注意が必要です。

ペルチェ式

ペルチェ式は、「ペルチェ素子」という半導体熱電素子を利用した除湿方式です。片方の面で湿った空気を冷却・結露させて除湿し、もう片方の面に移った熱を乾いた空気として外に送り出します。

コンパクトで音も静かというメリットはありますが、除湿能力自体は低く、部屋全体の除湿には向きません。クローゼットやシューズボックス、トイレなど狭い場所での除湿に適したタイプと言えます。

除湿能力

除湿能力とは、一日当たりの除湿量のことを指します。除湿機を選ぶ際は、除湿機を使用する部屋の広さに合った除湿能力があるものの中から、予算を考慮して決めるとよいでしょう。洗濯物を常に部屋干しするのであれば、ワンランク上の性能のものを選ぶなど、自身の状況に合わせて選ぶのがおすすめです。

なお、除湿できる広さや除湿量は、部屋の構造によっても異なります。例えば、鉄筋コンクリート造の住宅は気密性に優れているため、除湿能力が同じでも木造住宅の2倍ほどの広さを除湿可能です。

除湿機の選び方については、以下の記事で詳しく紹介しています。除湿機の購入を検討されている方は、あわせてご覧ください。

まとめ

除湿機とエアコンは主な役割が異なります。うまく併用すれば、より快適な室内空間を素早くつくれるうえ、省エネや節電にもつながります。除湿機には除湿方式によっていくつかのタイプがあり、除湿能力などの性能もさまざまなので、使う環境や目的に合ったものを選びましょう。

セカンドストリートでは、各種メーカーの除湿機を取り扱っています。エアコンと併用で除湿機の購入を検討している方は、ぜひオンラインストアや店舗をご覧ください。


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YAMAGATA

YAMAGATA

好奇心旺盛で調べもの好き。納得が行くまで調べます。週末は自然を満喫し、山登りや写真撮影に没頭。幅広い趣味を文章に生かし、皆様に共感いただける内容をお届けできればと考えています。

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