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ストーブの捨て方とは?ストーブの中に残った灯油の抜き方なども解説

ストーブには、石油ストーブや電気ストーブなどさまざまな種類があり、それぞれ処分方法が異なります。また、灯油を使用するストーブは、処分前に必ず灯油を抜いておく必要があります。

今回は、ストーブの正しい捨て方に加えて、処分にかかる費用や残った灯油の適切な捨て方について詳しく解説します。

ストーブの正しい捨て方

ストーブの捨て方とは?ストーブの中に残った灯油の抜き方なども解説

まずは、ストーブの捨て方には、5つの方法があります。それぞれの費用感やメリットとデメリットを解説しますので、状況に合わせて最適な方法を選んでください。

自治体で普通ごみや粗大ごみとして処分する

ストーブを街の自治体に依頼し、回収してもらう方法があります。ごみの分類は、ストーブの種類やお住まいの自治体のルールによって異なるため、遵守することが大切です。例えば、自治体が指定するごみ袋に収まるサイズの電気ストーブは普通ごみ、石油ストーブは粗大ごみに分類されます。事前に捨て方を確認してから処分しましょう。

自治体に処分を依頼するメリットは、費用を抑えられる点です。特に、「小型家電リサイクル法」に該当するコンパクトな電気ストーブは、自治体指定の資源物回収場所で無料回収しています。粗大ごみに分類される石油ストーブも比較的安く処分してもらえるため、処分費用を抑えたい人におすすめです。

ただし、自治体の回収日は限られているため、すぐに処分したい人には向いていません。自治体が運営する処分場に直接搬入できるケースもありますが、その際は搬入車両や人手が必要になります。

以下の表では、京都市・札幌市・町田市・横浜市・さいたま市・長野市・仙台市・北九州市・大阪市でストーブを捨てた場合の費用を紹介します。

自治体名処分費用
京都市ストーブ:400円ストーブ(ダルマ式・据付型など):800円ファンヒーター(据付型):800円ファンヒーター(据付型以外):400円
札幌市ストーブ(据置型):500円ストーブ(据置型以外):200円
町田市ストーブ:400円
横浜市ストーブ:200円
さいたま市1品(最大1辺または直径が90cm以上2m未満):550円
長野市10kgごと:180円
仙台市ストーブ(ファンヒーター以外):400円ファンヒーター(FF式以外):400円ファンヒーター(FF式):800円
北九州市ストーブ(オイルヒーター以外):300円ファンヒーター:300円
大阪市ガスファンヒーター:200円ストーブ:200円石油ファンヒーター:400円

購入店舗で引き取ってもらう

ストーブは、「小型家電リサイクル法」の対象品目です。家電小売業者は、消費者から廃棄される家電の引き取り義務があるため、買い替え時や処分の際に回収を依頼できます。

そして、「小型家電リサイクル法」のメリットは、収集運搬料金の徴収がないことです。

ただし、処分費用や対象商品は店舗によって異なるため、事前に確認してみてください。例えば、ケーズデンキでは、石油ストーブ・ファンヒーター・FF式石油ヒーターは2,200円(税込)、石油煙突ストーブは4,400円(税込)で回収しています。

そのほか、カインズホームセンターでは、買い替え時に限り不要になった家電の無料回収を行っています。しかし、搬入は自分で行うことが条件となっており、配送での引き取りには対応していません。

不用品回収業者に依頼する

速やかにストーブを処分したい場合や自己搬入が難しい場合は、不用品回収業者に依頼するのもひとつの方法です。不用品回収業者であれば、出張引き取りに対応しているので、自宅にいながらストーブを処分できます。

また、品目を問わず引き取ってもらえるため、不用品をまとめて処分したいときにもおすすめです。

しかし、処分費用は業者によって異なるため、要注意です。中には法外な費用を請求する悪徳業者も存在するため、事前に見積もりをとりましょう。また、依頼をする際は業者が「一般廃棄物収集運搬業」の許可を得ているかも必ず確認してください。許可を得ていない業者は、悪徳業者の可能性が高いです。

フリマアプリやネットオークションで売却する

まだ使えるストーブを処分する場合は、フリマアプリやネットオークションで売却する方法もあります。スマートフォンひとつで気軽に出品できるほか、自分で価格を設定できる点がメリットです。特に、まだ新しいストーブや人気がある機種は高値で売却できる可能性があります。

ただし、出品から発送までのすべて手続きを自己責任で行う必要があります。その過程でトラブルが発生する可能性もあるため、注意が必要です。また、必ず買い手がつくとは限らないので、すぐに処分したい人には適していません。

リユースショップ・リサイクルショップで買い取ってもらう

状態がよいストーブは、リユースショップ・リサイクルショップで買い取ってもらうことをおすすめします。個人間の取引におけるトラブルが心配という人も、リユースショップ・リサイクルショップであれば安心して処分できます。

買取価格は、ストーブの状態や機種、製造年によって変動します。例えば、高機能なタイプや人気機種は買取価格がつきやすいでしょう。買取価格を少しでも上げるためには、買取に出す前に掃除やメンテナンスを行うことがポイントです。

〈2nd STREET セカンドストリート〉では、不要になったストーブの買取をしています。出張買取にも対応しているので、自己搬入が難しい人でも安心です。

ストーブを捨てるタイミング

ストーブの捨て方とは?ストーブの中に残った灯油の抜き方なども解説

ストーブを捨てるタイミングについて解説します。

ストーブを捨てるもしくは買い替えを検討するタイミングは、使用しなくなった時期がポイントです。

特に季節の変わり目、春先や秋口に処分を検討する方が多いでしょう。また、古くなり、修理費用が新品の購入費用を上回るような場合も、処分を検討するタイミングです。

故障したとき

ストーブの使用中に煙や臭いが出る場合は、故障している可能性があります。まだ稼働するからといって使い続けると、火災や事故のリスクが高まります。安全に使用するためにも、少しでも異常を感じたら使用を中止することをおすすめします。

ストーブの状態によっては、新しく購入する方が結果的に費用面でお得になる場合もあります。特に、安全面を考慮すると、故障したストーブを無理に使い続けるのは避けた方がよいでしょう。買い替えの検討をおすすめします。

以下の記事では、石油ファンヒーターや石油ストーブの臭いの原因とその対処法を解説しています。

寿命が近づいたとき

石油ストーブや石油ファンヒーターの寿命は、一般的に6~8年程度とされています。寿命が近づくと、エラーや故障などのトラブルが発生しやすくなるため、長く使い続けるには定期的なメンテナンスは欠かせません。

しかし、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会によると、メーカーが修理用性能部品を保有する期間が定められており、石油ストーブや電気ストーブの保有期間は6年とされています。

引用:公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会|補修用性能部品表示対象品目と保有期間

https://www.eftc.or.jp/code/notation/notation_table3.php

この期間を超えると、部品の供給が終了し、修理が難しくなる可能性が高まります。従って、6年以上使用しているストーブは、故障時に修理ができないケースも考慮し、買い替えを検討することが賢明かもしれません。

トラブルなく安心してストーブを使うには、購入時に製造年を確認したうえで、寿命が近づく時期を把握しておくとよいでしょう。ただし、使い方や保管方法によっては、一般的な寿命より早まることもあります。エラーが頻発するような場合は、寿命が近づいている可能性があるため、買い替えの検討をおすすめします。

石油ファンヒーターの寿命については、以下の記事も参考にしてみてください。

新品に買い替えるとき

新しいストーブに買い替える際は、古いストーブの処分方法を考えなければいけません。まだ使える状態であれば、リユースショップ・リサイクルショップやフリマアプリ、ネットオークションなどの活用がおすすめです。

近年発売されているストーブは、高性能な機種が豊富にそろっています。例えば、ストーブの電気代が気になる人は、省エネ性能の高い機種がおすすめです。また、小さいお子様やペットがいる家庭では、安全装置を備えたストーブが活躍します。自動消火機能や耐震装置などが備わっているため、安心して使用できるのが魅力です。

以下の記事では、石油ストーブのおすすめ人気ランキングを紹介しています。買い替えを検討中の人は、ぜひ参考にしてみてください。

ストーブを捨てる際の注意点

ストーブの捨て方とは?ストーブの中に残った灯油の抜き方なども解説

ストーブを捨てる際の注意点を解説します。

まず、ストーブに灯油が残っていないかを必ず確認し、適切に処分することが重要です。そして、地域の廃棄物処理ルールに従い、指定された方法でストーブを捨てることを忘れないでください。

また、不用品回収業者を利用する際は、信頼できる業者を選ぶことも大切です。

これら3つの注意点について詳しく解説します

灯油や電池は抜き取っておく

石油ストーブや石油ファンヒーターを捨てる際は、灯油をすべて抜き取ってから処分しましょう。灯油が残ったままだと、発火のリスクが高まり事故につながる恐れがあります。そのため、灯油の残量をしっかり確認し、適切に処分してください。灯油の捨て方については、次の章で解説しています。

また、乾電池やカセットボンベなども、処分前に取り外す必要があります。取り付け場所はストーブによって異なるので、抜き忘れがないように説明書を確認することが大切です。取り外した乾電池やカセットボンベは、自治体のルールに従って処分しましょう。

自治体のルールを確認する

不要になったストーブは、普通ごみや粗大ごみとして処分可能です。ただし、回収方法や処分する際のルールはお住まいの自治体によって異なります。ルールに反してしまうと、回収してもらえないケースがあるので注意しましょう。

スムーズに回収をしてもらうためにも、自治体のウェブサイトで事前に廃棄方法を確認しておくことをおすすめします。それでも不明点がある場合は、直接自治体に問い合わせて疑問を解決しておくと安心です。

信頼できる業者を選ぶ

不用品回収業者を利用してストーブを処分する際は、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

業者が一般家庭の不用品を回収するには、自治体から「一般廃棄物処理業許可」を取得している必要があります。「産業廃棄物処理業」や「古物商」の許可だけでは、一般家庭の廃棄物を回収することができません。

無許可の業者は、不法投棄や不適正処理を行っているケースもあるほか、不当な処理料金を請求されることもあります。トラブルに巻き込まれるリスクを避けるためにも、必ず「一般廃棄物処理業許可」を取得している業者であるかを事前に確認してから依頼しましょう。

ストーブの中に残った灯油の抜き方と処分方法

ストーブの捨て方とは?ストーブの中に残った灯油の抜き方なども解説

ストーブの中に残った灯油の抜き方と処分方法を解説します。

ストーブの中に残った灯油を安全に抜くためには、まず、ストーブの電源を切り、完全に冷めた状態で作業を行うことが重要です。

以下で詳しく解説します。

ストーブの中に残った灯油の抜き方

ストーブに少量の灯油が残っている場合、新聞紙や布に染み込ませてから可燃ごみとして処分できます。また、灯油を使いきる方法として、洗濯物を部屋干しする際にストーブを稼働させるのもおすすめです。使いきるまでにある程度時間がかかりますが、洗濯物を早く乾かすことができるため、一石二鳥です。

一方で、大量の灯油が残っていて使いきれない場合は、ストーブ内の灯油タンクからポンプで吸い取り、空のポリタンクに移しましょう。

抜き取った灯油の処分方法

抜き取った灯油は、購入したガソリンスタンドやホームセンターなどで引き取ってもらえる場合があります。ただし、店舗によっては対応していないケースがあるので、事前に確認してから持ち込みましょう。

なお、灯油を長く放置すると劣化します。翌年に持ち越した灯油は、悪臭や煙、ストーブの故障につながりかねないため、速やかに処分することが大切です。

小型家電リサイクル法と環境に優しいストーブの処分方法 

ストーブの捨て方とは?ストーブの中に残った灯油の抜き方なども解説

ストーブを含む多くの小型家電製品は、「小型家電リサイクル法」の対象品目です。ここでは、リサイクルの重要性や「小型家電リサイクル法」の概要、地球に優しいストーブの処分方法を解説します。

リサイクルの重要性

ストーブを含む小型家電には、鉄やアルミ、レアメタルなどの有用金属が含まれています。これらは、さまざまな電子部品が使用されており、再利用が可能です。こうした貴重な鉱物が含まれる使用済み小型家電を「都市鉱山」といいます。

現在、日本における小型家電の廃棄量は、年間約60~65万トンと推定され、この中に含まれる有用金属の量は28万トンです。金額に換算すると年間約844億円に該当する量であり、この数字からもリサイクルの重要性がわかります。

小型家電リサイクル法とは?

従来、小型家電は有用金属が含まれるのにも関わらず、埋立処理されることが一般的でした。しかし、大量廃棄が引き起こす資源の枯渇や埋立地の不足、環境負荷といった課題が深刻化し、これらを解決するために施行されたのが、「小型家電リサイクル法」です。

「小型家電リサイクル法」に先駆けて施行された「家電リサイクル法」では、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機に限って有用金属をリサイクルが行われていました。「小型家電リサイクル法」では、これら4品目に含まれない小型家電製品が対象となっています。電気ストーブや石油ファンヒーターなども、この「小型家電リサイクル法」の対象です。

環境に優しいストーブの処分方法

環境に配慮してストーブを処分するには、「小型家電リサイクル法」を遵守することが大切です。そのため、不要になったストーブは、自治体の回収サービスや自治体指定の事業者を利用して処分しましょう。

「一般廃棄物処理業許可」の取得をせずに回収を行う業者は、廃棄物処理法に違反する行為をしています。ストーブを処分する際は、必ず「一般廃棄物処理業許可」を得ている業者であることを確認したうえで依頼しましょう。

また、状態がよくまだ使えるストーブは、リユースショップに売却することをおすすめします。環境省でもリユース(再使用)を推奨しており、地球に優しい処分方法といえます。

まとめ

ストーブは、「小型家電リサイクル法」の対象品目であり、地球環境に配慮して処分することが大切です。不要になったストーブは、自治体のルールに従って正しく処分しましょう。

また、すぐに処分したい場合は不用品回収業者を利用する方法もありますが、中には「一般廃棄物処理業許可」を取得していない違法な業者もあるため注意が必要です。

そして、使用可能なストーブであれば、リユースショップ・リサイクルショップに売却する方法もよいでしょう。

全国に850店舗を超える実店舗とオンラインストアを運営するセカンドストリートでは、各メーカーのストーブを多く取りそろえています。新品よりもリーズナブルな価格で購入できるので、買い替えを検討中の人にもおすすめです。

不要になったストーブの処分でお困りの場合も、セカンドストリートにご相談ください。新しいモデルは買取価格が高くなりやすいため、ぜひお早めに買取に出してみてはいかがでしょうか。


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Nakazima

Nakazima

ジャンルを問わず、さまざまな情報を執筆するWebライターです。 リサーチ好きでお得な商品を探しに出かけることもしばしば。趣味を生かしながら、生活のヒントになるような記事をお届けしたいと思っています。

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