リバイバルブームの波に乗って、80年代のファッションにも再び注目が集まっています。そこで今回は、80年代ファッションの特徴や象徴的なアイテム、さらには80年代のテイストを取り入れた旬コーデをレディース・メンズ共にお届け。80年代の“ダサかわいい”雰囲気をモノにして、自分だけのおしゃれを楽しんでみましょう。
気になるコーデやアイテムを見つけたら〈2nd STREET セカンドストリート〉の店舗やオンラインストアも要チェック。ちょっぴりレアな80年代風のアイテムが、リユースならではのリーズナブルな価格でゲットできるかもしれません。
80年代ファッションの特徴とは?
好景気を背景に、ファッションへ投資する人が増えた80年代。世の中の明るいムードを表現するかのように、個性的なデザインや派手なカラーを取り入れたファッションが流行しました。ここからは、80年代ファッションの特徴をさらに細かく見ていきましょう。
[1]ボディコン

出典:
https://wear.jp/ando1989/21012006/
バブル期を象徴するスタイルとも言える「ボディコン」。身体のラインが出る細身のシルエット+ミニ丈のドレスやスーツは女性の美しさを表すアイテムでした。「ワンレン・ボディコン」という有名な言葉通り、当時はワンレンヘアにボディコンシャスなアイテムを合わせるのがトレンドに。
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https://wear.jp/ando1989/21012006/
▼流行の背景
ボディコンスタイルの登場は、1981年のミラノコレクション。デザイナーのアズディン・アライアが身体に沿ったデザインのドレスを発表し、そのシーズンの話題となりました。
自身のスタイルが引き立つボディコンドレスは、ナオミ・キャンベルやシンディ・クロフォードなど当時のスーパーモデルから圧倒的な支持を得ていたよう。いつしかブームは日本に渡り、ボディコンドレスに身を包み、夜な夜なディスコに繰り出す女性が急増しました。
▼代表的なアイテムとブランド
アイテム | ・ボディコンワンピース ・ボディコンドレス ・ボディコンスーツ |
ブランド | ・〈JUNKO SHIMADA ジュンコ シマダ〉 ・〈PINKY&DIANNE ピンキー&ダイアン〉 |
[2]プレッピースタイル

出典:
https://wear.jp/chorochoro10/17819018/
現在は定番になりつつある「プレッピースタイル」も、80年代に流行したファッションのひとつ。ブレザーにジーンズやチノパンを合わせたり、オーバーサイズのチルデンニットを合わせたりと、学生風のファッションを着崩したスタイルを指します。
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https://wear.jp/chorochoro10/17819018/
▼流行の背景
1950年〜60年代、アメリカ東海岸の名門私立大学、通称“アイビーリーグ”に通う学生たちのファッション「アイビールック」がブームに。そのアイビーリーグ進学を目指すプレパラトリースクールに通う学生たちのファッションが「プレッピースタイル」だと言われています。
かっちりとしたアイビールックを少し着崩し若々しいテイストを加えたスタイルは、80年代のトレンドとなり、現代のおしゃれにも影響を与えています。
▼代表的なアイテムとブランド
アイテム | ・エンブレムブレザー ・チルデンニット ・ポロシャツ ・ローファー |
ブランド | ・〈POLO RALPH LAUREN ポロ ラルフローレン〉 ・〈LACOSTE ラコステ〉 ・〈Tommy Hilfiger トミー ヒルフィガー〉 |
[3]オールブラックスタイル

出典:
https://wear.jp/akuy2/22488318/
80年代は、全身を黒い服でまとめる「オールブラックスタイル」が流行。その見た目から「カラス族」と呼ばれていました。カラーはシンプルですが、重さのある複雑なレイヤードで構成されており、当時はファッション感度が高い人にしかできないコーディネートとされていたようです。
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https://wear.jp/akuy2/22488318/
▼流行の背景
オールブラックコーデの流行は、1982年のパリコレクションにて「ヨウジヤマモト」と「コム・デ・ギャルソン」がこれまでタブーとされていた黒の作品を発表したことに始まります。この出来事は「黒の衝撃」とも呼ばれ、世界中のデザイナーに影響を与えました。
これ以降、黒のファッションを提案するDCブランド(デザイナーズ&キャラクターズの略称。日本のアパレルメーカーによる高級ファッションブランドのこと。)が増え、若者たちの間でカラス族が急増しました。
▼代表的なアイテムとブランド
アイテム | とくになし |
ブランド | ・〈Yohji Yamamoto ヨウジヤマモト〉 ・〈COMME des GARÇONS コム・デ・ギャルソン〉 |
[4]ハマトラスタイル

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https://wear.jp/chorochoro10/18902781/
「ハマトラ」とは、「横浜トラディショナル」の略。横浜・元町界隈の女子大生たちのコーディネートを指し、清楚で上品なお嬢様スタイルが特徴です。地元生まれのブランド「フクゾー」の洋服、「ミハマ」の靴、「キタムラ」のバッグがハマトラファッションを構成する3大アイテムと言われています。
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https://wear.jp/chorochoro10/18902781/
▼流行の背景
「ハマトラ」は、1970年代に流行した神戸発の「ニュートラ」から分岐する形で70年代の後半に誕生。いくつかの女性ファッション誌が特集を組んだことで一気に注目が集まり、その清楚でチャーミングな着こなしが20代前後の女子学生の心を掴みました。
▼代表的なアイテムとブランド
アイテム | ・膝丈の巻きスカート ・ハンドバッグ ・パンプス ・ハイソックス |
ブランド | ・〈フクゾー〉 ・〈ミハマ〉 ・〈キタムラ〉 |
80年代のファッションアイテムを使った旬コーデ8選
「80年代ファッションにトライしてみたいけれど、古臭く見えるのはイヤ……」なんて方もいるはず。そこで、ここからは80年代ファッションの代表的なアイテムを今っぽく着こなしたコーデをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
ボディコンワンピース
▼ニット素材をチョイスして今風に

出典:
https://wear.jp/madoreeeenu/22139589/
ボディコンシャスなミニワンピも、ニット素材+ダークブラウンなら奇抜すぎず大人見えが叶います。オーバーサイズのレザージャケットとロングブーツで切れ味を加えることで、80年代を彷彿とさせるスパイシーな着こなしに。
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▼厚底ブーツを合わせてスタイルアップ

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https://wear.jp/darich_official/22957573/
こちらは、ボディコンシャスなボーダー柄ニットミニワンピに白のロングブーツを合わせたK-POP風のコーディネート。スタイルアップに貢献してくれる厚底ブーツがあれば、身体のラインが出るワンピもよりスマートに着こなせるはず。
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チルデンニット
▼Tシャツを忍ばせてラフな着こなしに

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https://wear.jp/chorochoro10/20010425/
チルデンニットとチノパンの定番プレッピースタイルは、インナーをTシャツにチェンジしてほどよい抜け感を演出。パールネックレスやハンドバッグで品を添えれば、ボーイッシュすぎず大人女子でもトライしやすいバランスに。
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▼オールブラックでまとめて大人っぽく

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https://wear.jp/spick254x8/21944548/
チルデンニットとミニスカートの学生風スタイルも、オールブラックでまとめれば子どもっぽく見えず◎。コーデュロイの質感も相まって重たく見えやすいので、首元のさりげない肌見せで抜け感を出すのがポイントです。
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巻きスカート
▼イエロー×黒の攻めた配色がおしゃれ

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https://wear.jp/demiluxe/21838886/
ハマトラスタイルに欠かせないタータンチェックの巻きスカートは膝丈が定番ですが、今っぽく着回すなら膝下丈をチョイス。シンプルな黒のニットポロを合わせて、スカートの印象が引き立つ着こなしに。イエロー×黒のちょっぴり攻めた配色が80年代っぽさを演出してくれます。
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▼カーディガンを合わせて清楚なお嬢様スタイルに

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https://wear.jp/aya32__pic/22281375/
モノトーンのチェック柄スカートに、パープルのカーディガンを合わせた清楚なスタイル。足首が隠れるブーツを合わせて肌見せを抑えるのが、旬なムードを演出するためのカギです。カーディガン以外をモノトーンでまとめることで大人っぽさも◎。
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パワーショルダージャケット
▼セットアップスタイルで旬なムードを演出

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https://wear.jp/maisonspecial/20289321/
80年代は肩パッド入りのジャケットも大流行。今っぽく纏うなら、セットアップスタイルで全体的にルーズに仕上げるのがおすすめです。グラデーションデザインが目を惹くシアートップスを忍ばせて、メリハリの効いた女性らしい着こなしに。
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▼ラフな白シャツワンピを合わせた上級コーデ

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https://wear.jp/carmen1505/22010335/
どこかオジっぽい黒のパワーショルダージャケットは、ヘルシーな脚見せで女性らしい着こなしに。膝上丈のシャツワンピースを合わせることで、どこか色気のあるコーデに仕上がっています。ルーズなシルエットでまとめた分、足首がキュッと締まったブーツでメリハリをつけて。
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【番外編】メンズにおすすめの80年代ファッションコーデ
80年代のメンズファッションは、レディースと同じくオールブラックスタイルやプレッピースタイルがブームに。また、アメカジの影響を受けて東京の若者の間で独自に進化した「渋カジ」スタイルや、ヒップホップ文化から広がった「オールドスクールヒップホップ」スタイルなども注目を集めました。
オールブラックスタイル

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https://wear.jp/katsuki122/22962546/
当時のカラス族を彷彿とさせるような、個性が光るブラックコーデ。きれいめなジャケットにあえて膝丈のパンツを合わせることで、脱ベーシックが叶います。トップスや靴下をさりげなく柄物にすれば、オールブラックでもリズミカルな印象に。
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プレッピースタイル

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https://wear.jp/naruyuu/18270148/
チェック柄のブレザーとチルデンニットで、フレッシュなプレッピースタイルに。細身のスラックスを合わせることで子どもっぽくなりすぎず、どこか落ち着いたムードを演出できます。ベースボールキャップで遊びを効かせるのも、おしゃれ見えの秘訣。
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オールドスクールヒップホップスタイル

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https://wear.jp/zkunndayooooo/22744723/
オールドスクールヒップホップスタイルを代表するアイテムのひとつが〈adidas アディダス〉のジャージ。今っぽく着こなすなら、上下ジャージで揃えず、ウォッシュの効いたラフなジーンズと合わせて抜け感を意識するのが◎。
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渋カジスタイル

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https://wear.jp/trsm1997/22033202/
渋カジの定番スタイルといえば、〈Levi’s リーバイス〉の501と紺ブレザーの組み合わせ。カチッとしたブレザーとカジュアルなデニムの緩急がおしゃれな着こなしです。足元に〈Clarks クラークス〉の「ワラビー」を迎えれば、より当時のスタイルに近いコーディネートに。
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https://wear.jp/trsm1997/22033202/
まとめ
リバイバルブームの今、ますます注目を集めそうな80年代ファッション。今回紹介したコーデを参考に、当時流行ったアイテムを今っぽくアレンジしながら自分なりの80年代ファッションを楽しんでみてはいかがでしょうか?
ブランド古着や小物をお探しの方は、セカンドストリートの店舗やオンラインストアもぜひチェックしてみてくださいね。