一眼レフカメラは、日中・夜間を問わず安定した画質で撮影できるなど魅力が多く、いまだ根強い人気を誇っています。一眼レフカメラの寿命を把握し、売却や買い替えの参考にしたい方も多いのではないでしょうか。
今回は、一眼レフカメラの寿命、寿命に関わる要素や寿命を延ばすためのポイント、具体的な処分方法などを解説します。
なお、〈2ndSTREET セカンドストリート〉では、買い替えに適した一眼レフカメラを多数取り扱っています。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
一眼レフカメラの寿命は5~6年程度
一般的に、一眼レフカメラの寿命は5~6年程度とされています。バッテリーやレンズの劣化など原因はさまざまですが、部品を交換することで再度使えるようになるケースもあります。
ただし、国内の各メーカーでは補修部品の保有期間を定めており、基本的には製造終了から5~8年が期限です。保有期間を超えて修理を依頼した場合は、部品を保有していないため、対応してもらえない可能性があります。
海外メーカーのライカに関しては、補修部品の保有期間を設定しておらず、部品を持っている限り修理に対応してくれます。古い機械式フィルムカメラボディも、一部を除いて対応してくれるので安心です。
なお、初心者向けのカメラのほうが、プロ向けより寿命は短い傾向です。
その他のカメラの寿命は?
次に、一眼レフ以外のカメラの寿命について紹介します。
デジカメの寿命
デジカメの平均寿命は5~6年が目安で、補修部品の保有期間は5年が一般的です。基本的にはプロのカメラマンなどの使用を想定していないため、一眼レフに比べると寿命は短い傾向にあります。メーカーが部品を保有している期間に、オーバーホールを依頼するのも手です。
ミラーレス一眼の寿命
ミラーレス一眼は、本来ミラーを搭載している一眼レフからミラーをなくし、小型化したカメラを指します。ミラーレス一眼の寿命も、一眼レフと同様に5~6年程度です。
ただし、ミラー部品がない分、一眼レフに比べると故障する可能性は低いとされています。
フィルムカメラの寿命
基本的にフィルムカメラの寿命は、一眼レフなどと比べて長い傾向です。とくに、電子部品を搭載していない古いフィルムカメラの寿命は長めで、適切なメンテナンスを続けていれば、50年以上使えるケースもあります。
ただし、カメラ自体が寿命を迎えていなくても、手持ちのフィルムが使えなくなったり、搭載するフィルムが製造終了してしまったりするケースはあります。
防犯カメラの寿命
一般的な防犯カメラの寿命は5~6年が目安です。設置場所や天候、温度変化などの使用条件によって、寿命が左右される点には留意が必要です。
例えば、風にさらされやすい屋外に設置した場合、平均よりも早く寿命を迎える可能性が高いでしょう。しかし、屋内に設置した場合は、風雨や砂埃などによる劣化のおそれがないため、寿命が延びる見込みがあります。
また、防犯カメラには、減価償却資産に対する「耐用年数」が以下のように設定されています。
- 防犯カメラ単独の場合:耐用年数5年
- 監視システムの一部である「事務機器及び通信機器」の場合:耐用年数6年
- 火災など災害報知器の機能を持つ「災害報知設備」の場合:耐用年数8年
上記の通り、防犯カメラの種類によって耐用年数は異なります。減価償却資産は、設定されている耐用年数に応じて、1年ずつ分割して経費計上する「減価償却」が可能です。
一眼レフの寿命に関わってくる要素とは?
次に、一眼レフの寿命に関わる3つの要素を見ていきましょう。
バッテリーの劣化
一眼レフの寿命に関わる要因として、バッテリーの劣化が挙げられます。多くのカメラでは、リチウムイオンバッテリーが用いられており、平均的な使用サイクル回数は約4,000回で、約10年の寿命です。
劣化の種類には、充電と放電を繰り返すことが原因の「サイクル劣化」と、使い方や環境などの保管状態が原因の「保存劣化」があります。もしもバッテリーが劣化して使用できなくなっても、新しく購入すればカメラは再び使用できます。
しかし、バッテリーの製造自体が終了した場合は、一眼レフの寿命となるので留意しておきましょう。機種によっては、本体からバッテリーの劣化について調べられます。本体から確認できないときは、テスターで電圧を測定する方法が有効です。測定した電圧が新品時よりも低い場合は、劣化が進んでいる可能性が高いでしょう。
シャッター回数
一眼レフのシャッター回数は、目安となる上限数が設けられています。初級者向けで5~10万回、中級者向けで10~20万回、上級者向けで40~50万回と言われています。
ただし、シャッター回数の上限はあくまで目安で、上限を超えたからといって必ずしも寿命を迎えるわけではありません。上限とされるシャッター回数を超える前に壊れたり、シャッター回数を超えても正常に使えたりするケースもあるでしょう。シャッターボタンやユニットの交換で対応できる場合もありますが、部品を入手できない場合は修理対応してもらえません。
なお、専用のツールを使用したり、自身の使用状況を分析したりすれば、おおよそのシャッター回数は把握できます。
レンズの劣化
一眼レフを使用しているうち、レンズ内にほこりが入ってくるので注意が必要です。細かなほこりはあまり影響がありませんが、大きなほこりの場合は画像に悪影響をおよぼします。
ほこりが原因でカビが成長すると画像に大きな影響を与えるほか、他のレンズにカビが移るおそれもあります。カメラを保管する際、その都度レンズを取り外すとほこりが入りやすくなるため、レンズを付けたままの保管がおすすめです。
もしもレンズを外した状態で保管する場合は、レンズキャップとボディキャップをそれぞれ装着するとよいでしょう。
レンズ交換が可能な一眼レフであれば柔軟な対応も可能ですが、一体型のカメラだとレンズが寿命を迎えることで本体も使えなくなります。
一眼レフの寿命を延ばすためのポイント3選
続いて、一眼レフの寿命を延ばすためのポイントを3つ紹介します。
高温多湿な環境での保管を避ける
一眼レフを保管する場所は、18~20度前半を目安に一定の温度に保つことが重要です。車内に長時間放置するようなことは避けましょう。
湿度も30~50%程度に収まるように気を配る必要があります。例えば、湿度60%以上の場所に保管するとカビが発生しやすくなるため、注意が必要です。一方、湿度が極端に低い場所に保管すると、ゴムの劣化や部品に塗布したグリスの乾燥などを招くおそれもあります。
カメラ専用の「防湿庫」で保管するのも手です。適切な湿度に保ってくれるため、過度な湿気によるカビや乾燥による部品劣化を防げ、カメラを長く愛用できます。
防湿庫の種類は、自動で湿度管理を行なってくれる「スタンダードタイプ」と、乾燥剤を密閉ケースに入れる「ドライボックスタイプ」の2つに分かれています。設置スペースや容量を考慮して、自身のニーズに合ったタイプを選びましょう。
ほこりの多い環境で保管しない
前述の通り、ほこりはカメラの寿命に影響する一因です。一眼レフを保管する際、ほこりの入り込みなどを防げる専用の密閉ケースに入れて保管する方法もあります。
また、外で撮影を終えたときは、保管する前にレンズの中やボディを掃除することも大切です。ほこりや汚れなどを拭き取って保管すれば、カビの発生を防止する効果も見込めます。カメラバッグなどに入れたまま保管するのは避けましょう。
バッテリーは別で保管する
一眼レフを長期間使わない場合、バッテリーはカメラ本体から抜いて別に保管しましょう。バッテリーを本体に搭載した状態だと、自然放電によって容量が減ってします。とくに、バッテリーの容量が0%の状態でカメラに搭載したままにしておくと、劣化の原因になるため注意が必要です。
しばらく使わない場合も、半年に1回を目安にバッテリーの容量を30~50%程度まで充電して、保護カバーをつけて保管しましょう。
なお、バッテリーの保管場所は、15度程度の冷暗所がベストです。前述した防湿庫の中には、温湿度計が搭載されたモデルもあるため、長く愛用したい一眼レフカメラの適切な管理に役立ちます。
一眼レフカメラを処分する方法
ここからは、寿命を迎えた一眼レフ、もしくは寿命が近い一眼レフを処分する方法を確認しましょう。
燃えないゴミとして処分する
金属や樹脂でできているカメラは、小型の家電製品に該当します。多くの自治体では燃えないゴミとして処分できますが、自身の住んでいる自治体のルールは事前に確認しておきましょう。
リユースショップ・リサイクルショップに買い取ってもらう
動作に問題のない一眼レフカメラであれば、リユースショップ・リサイクルショップで買い取ってもらえる可能性があります。一眼レフ以外に、デジタルカメラやフィルムカメラも中古市場では人気が高い傾向にあるため、まとめて買取査定を依頼するとよいでしょう。
店頭買取や宅配買取などに対応している大手のショップなら、自身のニーズに合わせて買取方法を選べます。日本全国に店舗を展開している場合は、最寄りの店舗で査定してもらえるので便利です。
また、店頭買取を依頼する時間を確保できないときは、ダンボールに詰めて送る宅配買取や、バイヤーが自宅に来て査定・買い取りしてくれる出張買取がおすすめです。
なお、古い年式の一眼レフは、リユースショップ・リサイクルショップで買い取り対応していないケースもあるため、なるべく事前に問い合わせておきましょう。
カメラ専門店に買い取ってもらう
カメラ専門店によっては、壊れている一眼レフカメラであっても買い取りしてくれるケースがあります。リユースショップなどに断られたときは、依頼を検討してみるのもおすすめです。
場合によっては無料での引き取りとなりますが、壊れた一眼レフカメラがあるときの手段として、カメラ専門店を活用するとよいでしょう。
一眼レフカメラを買い替える際の注意点
リユースショップなどで一眼レフカメラを買い替える際は、以下のようなポイントに注意しましょう。
- 本体やイメージセンサー(撮像素子)部分の傷
- ファインダー内のゴミやカビ
- シャッター回数
とくにシャッター回数は寿命にも関わる項目であるため、気になる場合はショップの定員へ尋ねてみましょう。一眼レフは、年式は同じでもグレードの異なる「普及機」と「上位機種」が各メーカーから販売されていることが一般的です。自身がどちらのグレードのカメラがほしいかという点も考慮して選ぶのがおすすめです。
まとめ
一眼レフカメラの平均寿命は5~6年程度とされていますが、バッテリーの状態やシャッター回数などの要素で、実際に使える年数は変わります。「高温多湿な環境での保管を避ける」「バッテリーは別に保管する」などのポイントを守ることで、一眼レフカメラの寿命を延ばせる可能性があります。
まだ使える一眼レフカメラの買取査定や、寿命を迎えた一眼レフの買い替えを検討している方は、ぜひセカンドストリートをご利用ください。
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一眼レフカメラの買い替えなどを検討したい方は、ぜひセカンドストリートをご利用ください。