思い出を美しい写真に残せる一眼レフカメラは、人気を集めています。しかし、「使いこなすのは難しそう」「設定項目が多くてよく分からない」などと感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、一眼レフカメラの初心者向けに、一眼レフカメラの設定項目や撮影モードなどを解説します。おすすめのカメラメーカーについても紹介しているので、参考にしてください。
なお、リユースショップの〈2ndSTREET セカンドストリート〉では、さまざまなメーカー・モデルの一眼レフカメラを販売しています。一眼レフカメラを安く手に入れたいとお考えの方は、ぜひセカンドストリートをご利用ください。
一眼レフ初心者が押さえておくべき3つの設定項目
スマートフォンで写真を撮るときには意識しにくいかもしれませんが、1枚の写真を撮影する際には、さまざまな要素が組み合わさっています。
一眼レフカメラには、それらの要素をすべて自動で調節してくれる撮影モード・機能があります。ただし、理想通りの写真を撮るなら、撮影の設定項目を理解しておくことが大切です。
設定項目の中でもとくに大切なのが、「F値」・「シャッタースピード」・「ISO感度」の3つです。次章から、ひとつずつ解説していきます。
一眼レフカメラの使い方(1)F値
ここでは、一眼レフカメラのひとつ目の要素・設定項目として、F値について見てみましょう。
F値とは?
F値(「絞り値」ともいう)は、明るさとボケ感を調節する項目です。カメラレンズの中にある、光の入る穴の大きさを調節することで、取り込む光の量を変えます。
F値が小さい場合(=あまり絞らない場合)は、取り込む光の量が多いため明るくなり、背景はボケやすくなります。これにより、主役を際立たせる撮り方ができるでしょう。
一方、F値が大きい場合(=絞る場合)は、取り込む光の量が少ないため暗くなり、背景はボケにくくなるのが特徴です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、F値の仕組みを理解できれば、初心者でも一眼レフカメラを使いこなしやすくなります。
F値の基本操作
F値は、撮りたい雰囲気に合わせて設定するとよいでしょう。具体的には、以下の通りです。
- 背景をしっかりとボカしたい場合:「F1.4~F2.8」程度
- 強すぎない適度なボケ感がほしい場合:「F4~F5.6」程度
- 細部までしっかりと写したい場合:「F8~F11」程度
ただし、レンズによって調節できる範囲が異なる点や、F値を大きくしすぎる(絞りすぎる)と解像度が下がってしまうことがある点に注意が必要です。
一眼レフカメラの使い方(2)シャッタースピード
ここでは、2つ目の要素・設定項目として、シャッタースピードについて解説します。
シャッタースピードとは?
シャッタースピード(SS)とは、その名の通りシャッターを切る速さのことです。シャッタースピードを変えると、カメラが光を取り込む時間を調節できます。加えて、被写体の一瞬の動きをとらえることも可能です。
シャッタースピードが速い場合は、取り込む光の量が少ないため暗くなりますが、一瞬で撮影するため被写体がブレにくいのが特徴です。
一方で、シャッタースピードが遅い場合は、取り込む光の量が多いため明るくなるものの、被写体はブレやすくなります。ただし、水の流れを糸のように見せるなど、あえて被写体にブレを生じさせる表現方法もあります。
シャッタースピードの基本操作
シャッタースピードは、被写体に合わせて設定してみましょう。設定の目安は、以下の通りです。
- スポーツをしている人物や走行中の車を撮影する:「1/1000(0.001秒)」~
- 止まっている被写体を撮影する:「1/100(0.01秒)」~
- 星空を撮影する:「1秒」~
なお、星空を撮影する際など、夜間にシャッタースピードを遅くして撮影する場合は、手ブレを防止するために三脚を使うのがおすすめです。
一眼レフカメラの使い方(3)ISO感度
ここでは、3つ目の要素・設定項目として、ISO感度について解説します。
ISO感度とは?
ISO感度(「イソ感度」または「アイエスオー感度」)は、カメラが取り込んだ光の量を調節する項目です。
ISO感度の基準値は100で、そこから数値を上げると、取り込んだ光が電子的に増幅していきます。すなわち、ISO感度の数値が高いほど、明るい写真を撮影可能です。
暗い場所・時間帯に撮影する場合、光を取り込むためにシャッタースピードを遅くして撮影するのが基本ですが、先述の通り被写体がブレやすくなるでしょう。
そこでISO感度を上げれば、光が増幅するのでシャッタースピードの低下を防ぐことができ、結果的にブレにくい撮影が可能となります。
一方で、ISO感度を上げすぎると「ノイズ」と呼ばれるザラつきが見られ、画質が悪くなってしまう点に注意が必要です。
ISO感度の基本操作
ISO感度は、撮影シーンに合わせて設定してみましょう。設定の目安は、以下の通りです。
- 晴れている日に日当たりがよい場所で撮影する:「ISO100」~
- 曇っている日に屋外で撮影する:「ISO200」~
- 直接日が当たらない屋内で撮影する:「ISO400」~
- 夜の星空を撮影する:「ISO3200」~
まずは試し撮りをしてみて、明るさが足りないと感じたら少しずつISO感度を上げていくとよいでしょう。
一眼レフカメラの撮影モードは状況に合わせて選ぼう
一眼レフカメラでは、撮影モードを選択できます。主な撮影モードは、以下の5つです。
撮影モード | 概要 |
AUTO(オート) | すべて自動で調節してくれる撮影モード。一眼レフカメラに慣れるまでは、オートモードを活用するのも手です。 |
P(プログラムオート) | F値とシャッタースピードを自動で調節してくれる撮影モード。ISO感度は自分で設定できます。 |
A(絞り(F値)優先) ※Canon(キヤノン)のカメラは「Av」 | シャッタースピードを自動で調節してくれる撮影モード。F値とISO感度は自分で設定できます。 |
S(シャッタースピード優先) ※キヤノンやPENTAX(ペンタックス)のカメラは「Tv」 | F値を自動で調節してくれる撮影モード。シャッタースピードやISO感度は自分で設定できます。 |
M(マニュアル) | すべて自分で設定できる撮影モード。理想通りの写真に仕上げられます。 |
上記内容を参考に、自分が設定したい項目によって撮影モードを選びましょう。
一眼レフ初心者がよりよい写真を撮るための設定項目
F値・シャッタースピード・ISO感度について理解できたら、よりよい写真を撮るため、ほかの設定項目も触ってみましょう。
ホワイトバランス
ホワイトバランス(WB)は、光の色味を補正して、被写体の色を正しく表現するための機能です。基本的には、ホワイトバランスをオートで撮影し、編集時に違和感があるときにだけ色味を調整すれば問題ありません。
ただし、表現したい雰囲気に合わせて、ホワイトバランスを意図的に寒色系や暖色系に寄せるのもおすすめです。
AF・MF
AF(オートフォーカス)は自動でピントを合わせてくれる機能、MF(マニュアルフォーカス)は自分でピントを合わせられる機能です。
通常はAFで撮影しますが、近くのものを撮影する際にピントがうまく合わないといったシーンでは、MFを活用するとよいでしょう。
フラッシュ
フラッシュには、暗い場所でのブレや、逆光のときに被写体が暗くなってしまうのを防ぐ役割があります。
撮影モードがオートなら、暗い場所・逆光のときに自動で発光する仕組みとなっているのが一般的です。その他のモードのときは、自分で発光のオン・オフを決めましょう。
一眼レフ初心者にもおすすめのカメラメーカー5選
ここでは、一眼レフ初心者にもおすすめできる、代表的なカメラメーカーを5つ紹介します。
1.<Canon キヤノン>
キヤノンは、カメラメーカーとして長い歴史があり、初心者からプロフェッショナルまで幅広い人気を誇っています。
初心者向けの一眼レフカメラとして、「EOS Kiss」シリーズが存在します。比較的小型・軽量でありながら、高性能な撮影が可能です。
2.<Nikon ニコン>
ニコンは、キヤノンと並び、多くのユーザーが愛用しているカメラメーカーです。
明確に初心者向けとしているシリーズはありませんが、「D7000」「D5000」「D3000」番台のカメラが初心者から人気を集めています。
3.<PENTAX ペンタックス>
ペンタックスは、〈RICOH リコー〉のブランドです。
ペンタックスの一眼レフカメラは、防塵・防滴仕様、耐低温仕様により、丈夫な点が強みです。アウトドアシーンなど、厳しい環境下での撮影にも向いているでしょう。
4.<SONY ソニー>
ミラーレス一眼カメラを主力とするソニーは、近年カメラ事業で急速に成長しています。
モデルチェンジの頻度が高いシリーズもあり、その度に性能が向上しているのが魅力でしょう。豊富な選択肢の中から気に入ったものを選べます。
5.<Panasonic パナソニック>
パナソニックは、「LUMIX(ルミックス)」というカメラブランドで知られているメーカーです。現行品は、ミラーレス一眼カメラとコンパクトデジタルカメラのみとなっています。
パナソニックのカメラは高画質でありながら小型で、持ち運びもしやすいのが特徴です。
一眼レフを安く購入するなら中古も検討してみよう
一眼レフカメラはある程度の値段がするため、一眼レフカメラで写真撮影を始めたいと思っても、なかなか手が出ないかもしれません。しかし、中古品なら各メーカーの一眼レフカメラが安い価格で手に入れられるため、一眼レフ初心者の方は中古を検討するのもおすすめです。
希望のメーカーやモデルがある場合でも、リユースショップやリサイクルショップによっては見つかることがあるため、まずは確認してみましょう。
なお、中古品を購入する際は、カメラがこれまでに切ったシャッター数(ショット数)をチェックしておくと安心です。初心者向けエントリーモデルの一眼レフカメラの場合、ショット数の寿命は10万回が目安となります。
まとめ
一眼レフカメラは、F値・シャッタースピード・ISO感度などの基本項目と操作方法を覚えれば、初心者でもイメージに近い写真が撮れるようになります。表現の幅が広がることで、撮影がより楽しくなるでしょう。
初めて一眼レフカメラを購入するなら、豊富な品揃えとリーズナブルな価格が魅力のセカンドストリートを活用してはいかがでしょうか。さまざまなメーカー・モデルのカメラを取り扱っているので、ぜひチェックしてみてください。