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電気代が安い・高い暖房器具は?コスト比較や節約のための選び方・使い方

「暖房器具で暖かく快適な室温を保ちたいけれど、電気代が気になる」という方は多いのではないでしょうか。

暖房器具には、エアコンやガスファンヒーター、電気ストーブ、こたつなどのさまざまな種類があります。なるべく電気代がかからない暖房器具を選ぼうと思っても、種類が多く、迷ってしまうかもしれません。

この記事では、暖房器具の主な種類と特徴を紹介したうえで、それぞれの電気代・燃料代を比較します。電気代を節約するための暖房器具の選び方や使い方も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

なお、〈2nd STREET セカンドストリート〉では、暖房器具を豊富に取り揃えています。暖房器具をリーズナブルに手に入れたい方は、セカンドストリートの実店舗やオンラインストアをご利用ください。

暖房器具の主な種類と特徴

よく使われる暖房器具には、以下の9種類が挙げられます。

  • エアコン
  • ガスファンヒーター
  • セラミックファンヒーター
  • オイルヒーター
  • パネルヒーター
  • 電気ストーブ(カーボンヒーター・ハロゲンヒーター)
  • 石油ストーブ
  • こたつ
  • ホットカーペット

ここでは、それぞれの暖房器具の特徴を見てみましょう。

なお、以下の記事では、ヒーターとストーブの違いについて解説しているので、あわせて参考にしてください。

エアコン

エアコンは、空間全体を温風の循環で暖める暖房器具です。1台あれば、冷房や除湿の機能も付いていて便利です。

エアコンを使用する場合、室温が設定温度に達した後は、暖かさが比較的安定します。基本的な使い方をしていれば、火傷などの心配もありません。

一方で、空間を暖めるために温風を吹き出すため、空気の乾燥が気になることがあるでしょう。また、ほかの暖房器具と比べて、本体価格が高い点にも注意が必要です。

ガスファンヒーター

ガスファンヒーターは、ガスを燃焼させて発生した熱を、ファンで空間に送り出す暖房器具です。ガスコンセントのある場所に設置して使用します。

ほかの暖房器具と比べて、ガスファンヒーターは部屋を暖める速度が速いことが特徴です。また、ガスを燃焼する際に水蒸気が発生するため、部屋が乾燥しにくいのもうれしいポイントです。

ただし、ガスファンヒーターを室内で安全に使用するためには、一定の間隔で換気をしなければなりません。

セラミックファンヒーター

セラミックファンヒーターは、電気でセラミック部品を温めて発生させた熱を、ファンで空間に送り出す暖房器具です。

暖められる範囲は狭いですが、製品自体がコンパクトで設置場所を選ばず、使い勝手がよいのが特徴です。排気ガスで空気が汚れる心配もなく、比較的安全に使用できます。

性能にこだわる場合は、加湿機能や空気清浄機能などが搭載されているものを選ぶとよいでしょう。

オイルヒーター

オイルヒーターは、電気でオイルを加熱し、本体から放熱させることで空間を暖める暖房器具です。内部のオイルを交換・補充する必要はなく、「使用のたびに手間がかかる」という心配はいりません。

オイルヒーターは静音性に優れ、空気が乾燥しにくく、温度にムラができにくい点が特徴です。一方、部屋が暖まるまでに時間がかかることがデメリットです。

パネルヒーター

パネルヒーターは、内蔵された電気ヒーターがパネルを加熱し、パネルから放熱させることで空間を暖める暖房器具です。

オイルヒーターと同様に静音性が高く、窓際や壁際に設置すると、冷気を遮断しながらじんわりと部屋を暖めてくれます。使用中、本体の表面温度が40度程度に留まるものなら、誤って触れても火傷する可能性は低いでしょう。

ただし、ほかの暖房器具と比べると、パネルヒーターの暖房能力はあまり高くありません。

電気ストーブ(カーボンヒーター・ハロゲンヒーター)

電気ストーブは、熱源の種類によって「カーボンヒーター」や「ハロゲンヒーター」などの種類があります。いずれも広い空間ではなく、決まったスポットを暖めるのに向いている暖房器具です。

なお、先述したセラミックヒーター(セラミックファンヒーター)やオイルヒーター、パネルヒーターも、まとめて「電気ストーブ」として扱われることがあります。

石油ストーブ

石油ストーブは、灯油でガスを燃焼させ、発生したエネルギーで空間を暖める暖房器具です。部屋が暖まるまでのスピードは、比較的速いでしょう。

石油ストーブは電気を必要としないため、停電時や災害時にも使用できます。部屋の乾燥を防止できる点や、こまめな換気が必要な点は、ガスファンヒーターと同様です。

デメリットとして、燃料となる灯油の給油に手間がかかる点が挙げられます。

こたつ

こたつ(やぐらごたつ)は、テーブルの裏にヒーターなどが設置されており、専用の布団で覆われた空間を暖める暖房器具です。専用の布団により、熱が逃げにくくなり保温性が高まります。

手足を中心に暖めたい方や、暖を取りながら家族や友人と団らんできる場所を設けたい方には、こたつがおすすめです。

ほかの暖房器具と比べて、こたつは大きなスペースを占めますが、暖房器具が不要な季節は座卓として使用すれば、邪魔になる心配もありません。

ホットカーペット

ホットカーペットとは、電熱線が織り込まれたカーペットを指します。電気を流すと発熱し、足もとを直接温められる点がメリットです。

なお、直接的に体を温める暖房器具としては、ホットカーペットのほかに電気毛布や電気ブランケットなどもあります。

暖房器具はどれが安い?電気代・燃料代の比較

寒い冬は、暖房器具の電気代が気になる方も多いでしょう。以下は、前章で紹介した暖房器具の1時間あたりの電気代・燃料代をまとめた表です。

暖房器具電気代燃料代
エアコン3.3~61.4円
ガスファンヒーター0.43円(ガス代)12~50円
セラミックファンヒーター15.5~37.2円
オイルヒーター15.5~37.2円
パネルヒーター15.5~37.2円
電気ストーブ
(カーボンヒーター・ハロゲンヒーター)
12.4~37.2円
石油ストーブ(灯油代)28.4円
こたつ3.1~18.6円
ホットカーペット6.2~12.4円

※電気代の目安単価は31円/kWh(税込) 
 参考:よくある質問 Q&A|公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
※1時間あたりの電気代は「消費電力(kW)×電気代の目安単価(円/kWh)」で算出
(1kw=1000W)

ただし、上記はあくまで目安です。製品や使用環境などによって料金は変動する点に注意しましょう。ここでは、暖房器具別により詳しく見ていきます。

エアコンの電気代

エアコンの消費電力が105~1980W(対応畳数6~14畳目安)の場合、電気代の目安は以下の通りです。

利用時間(期間)電気代
1時間3.3~61.4円
1日(8時間)26.4~491.2円
1ヵ月(30日)792~1万4,736円

エアコンは、部屋が設定温度に達するまでに最大消費電力で稼働し、その後は少ない消費電力で室温を保つ特徴があります。そのため実際には、1ヵ月あたり1万円以内に収まるケースが多いと考えられるでしょう。

ガスファンヒーターの電気代・燃料代

ガスファンヒーターは、電気代と燃料代(ガス代)がかかります。消費電力が14Wで、都市ガスを使用すると仮定した場合、電気代とガス代の目安は以下の通りです。

利用時間(期間)電気代ガス代
1時間0.43円12~50円
1日(8時間)3.44円96~400円
1ヵ月(30日)103.2円2,880~1万2,000円

ただし、プロパンガス用を使用した場合は、都市ガス用よりもガス代が高くなるでしょう。

セラミックファンヒーター・オイルヒーターの電気代

消費電力が500~1200Wの場合、セラミックファンヒーターやオイルヒーターの電気代の目安は以下の通りです。

利用時間(期間)電気代
1時間15.5~37.2円
1日(8時間)124~297.6円
1ヵ月(30日)3,720~8,928円

消費電力は、弱・中・強などといった暖房器具の出力設定によって変わります。

パネルヒーターの電気代

消費電力が500~1200Wの場合、パネルヒーターの電気代の目安は以下の通りです。

利用時間(期間)電気代
1時間15.5~37.2円
1日(8時間)124~297.6円
1ヵ月(30日)3,720~8,928円

今回の試算では、セラミックファンヒーターやオイルヒーターと消費電力が変わらないため、電気代も同額です。

ただし、ミニサイズのパネルヒーターの場合は、消費電力130W程度のものもあり、電気代は1時間あたり約4円となる計算です。

電気ストーブ(カーボンヒーター・ハロゲンヒーター)の電気代

消費電力が400~1200Wの場合、カーボンヒーターやハロゲンヒーターの電気代の目安は以下の通りです。

利用時間(期間)電気代
1時間12.4~37.2円
1日(8時間)99.2~297.6円
1ヵ月(30日)2,976~8,928円

使用環境が同じなら、セラミックファンヒーターやオイルヒーター、パネルヒーターと電気代はほとんど変わらないと考えてよいでしょう。

石油ストーブの燃料代

石油ストーブは、電源不要で燃料代(灯油代)のみがかかります。1時間あたり0.243リットルの灯油を消費すると仮定した場合、灯油代は1時間あたり28.4円です(※)。

利用時間(期間)灯油代
1時間28.4円
1日(8時間)227.2円
1ヵ月(30日)6,816円

ほかの暖房器具と比べて、特別に高いコストがかかるわけではありません。ただし、今以上に原油価格が高騰した際は、灯油代の負担も大きくなるでしょう。

(※)灯油代の目安単価は約117円(税込)/リットル(2024(令和6)年6月26日公表値)
参考:石油製品価格調査|経済産業省

こたつの電気代

消費電力が100~600Wの場合、こたつの電気代の目安は以下の通りです。

利用時間(期間)電気代
1時間3.1~18.6円
1日(8時間)24.8~148.8円
1ヵ月(30日)744~4,464円

一人暮らし用や家族用など、こたつの大きさによっても電気代が変動します。

ホットカーペットの電気代

消費電力が200~400W(対応畳数1~3畳目安)の場合、ホットカーペットの電気代の目安は以下の通りです。

利用時間(期間)電気代
1時間6.2~12.4円
1日(8時間)49.6~99.2円
1ヵ月(30日)1,488~2,976円

8時間までの使用なら、1日あたり100円以内で抑えられる計算です。

暖房器具の電気代を節約するなら「省エネ機能」付きがおすすめ

近年の暖房器具には、さまざまな機能が付いています。その中のひとつが、「省エネ機能」です。省エネ機能とは、以下のような機能を指します。

<省エネ機能の例>

人感センサー機能センサーで人の存在や動き、体感温度などを感知し、気流をコントロールする機能
温度・湿度センサー機能部屋の温度や湿度に応じて、自動で運転を調整する機能
自動電源オフ機能最大稼働時間に到達すると、自動で運転を終了する機能

このような機能を活用することで、暖房器具をより効率的に稼働させられ、電気代の節約にもつながるでしょう。

暖房器具の「使い分け・組み合わせ」でさらに効果的に暖めよう

暖房器具を効果的に使いたい方は、暖めたい場所や目的に応じて暖房器具を使い分ける・組み合わせるのがおすすめです。

ここでは、場所ごとに適した暖房器具や、組み合わせ方を紹介します。

リビングにおすすめの暖房器具

リビングなどの広い部屋に向いているのは、エアコンです。エアコンで部屋が暖まるまでの間は、起動が速いガスファンヒーターを使うのもよいでしょう。

また、設定温度は、1度下げるだけでも節電効果があります。

こたつやホットカーペットで体の一部を温めると体感温度が上がり、エアコンの設定温度を下げられます。和風の部屋ならこたつ、洋風の部屋ならホットカーペットを、エアコンと組み合わせて使用してはいかがでしょうか。

さらに体感温度を高めたい場合は、加湿器を活用して湿度を上げるのが有効です。

寝室におすすめの暖房器具

寝室などの静音性が求められる場所に向いているのは、オイルヒーターやパネルヒーターです。

エアコンやファンヒーターのように温風を吹き出さないため、乾燥が気になりやすい寝室にぴったりでしょう。

ただし、電源をオフにせずに眠ってしまうと危険なため、寝室で使用する暖房器具にはタイマー機能が欠かせません。また、布団などが暖房器具に接触しないよう注意してください。

洗面所・脱衣所やトイレにおすすめの暖房器具

洗面所・脱衣所やトイレは、狭い空間かつ短時間の滞在となるので、電気ストーブやセラミックファンヒーターが向いています。また、ミニサイズのパネルヒーターもおすすめです。

とくに電気ストーブは、暖まるまでの時間が速いため、「なかなか暖まらない」というストレスを軽減できます。

なお、脱衣所の暖房器具は、浴室との温度差によるヒートショックを予防するうえでも大切です。ヒートショックは、寒暖差により血圧が急激に変化することで起こります。

子供部屋におすすめの暖房器具

子供部屋の暖房器具は、安全性を最優先に考えましょう。

例えばエアコンは、直接触れることがないため、火傷などの事故の心配がありません。また、オイルヒーターやパネルヒーターも、比較的安全に使用できます。

一方で、ガスファンヒーターや石油ストーブは、換気をしないと一酸化炭素中毒のリスクがあるため、子供部屋には向いていません。

子供部屋で過ごす時間が限られる場合は、必要なときにだけ移動して使えるコンパクトタイプや、キャスター付きの製品を選びましょう。

古い暖房器具は買い替えると電気代が安くなるケースも

使っている暖房器具が古いモデルの場合は、エネルギーの変換効率が悪く、必要以上に電気代がかかっているかもしれません。

近年の暖房器具は、先述のように省エネ機能が充実しているなど、電気代が安くなる工夫がなされています。本体価格は高くても、一定期間使用することを考えれば、結果的に節約になるでしょう。

本体の購入費用を抑えたいなら、リユースショップを活用するのがおすすめです。セカンドストリートでもさまざまな暖房器具を販売しているので、ぜひ確認してみてください。

まとめ

エアコンは、最大消費電力で稼働し続けた場合、ほかの暖房器具よりも電気代が高くなると考えられます。ただし、最大消費電力で稼働するのは設定温度に達するまでの間なので、実際にはそれほど電気代はかからないでしょう。

また、こたつやミニサイズのパネルヒーターは、電気代を安く抑えられる可能性が高い暖房器具ですが、部屋全体を暖める用途には向いていません。

暖房器具の特徴や能力なども踏まえると、今回紹介した9つの暖房器具は、コスト面で大きな差はないと言えます。

電気代を節約するには、使用場所や組み合わせ、省エネ機能などを考慮して暖房器具を選ぶことが大切です。

セカンドストリートでは、各種メーカーの暖房器具を取り揃えています。購入費用を抑えつつ新しい暖房器具を手に入れたい方は、ぜひご利用ください。


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YAMAGATA

YAMAGATA

好奇心旺盛で調べもの好き。納得が行くまで調べます。週末は自然を満喫し、山登りや写真撮影に没頭。幅広い趣味を文章に生かし、皆様に共感いただける内容をお届けできればと考えています。

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