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テレビの電気代は高い?種類やサイズによる料金の比較

近年、テレビ離れが進む一方で、動画配信サービスが広く浸透しており、テレビを活用する機会が増えています。また、リモートワークによる在宅時間の増加により、一日中テレビをつけているという人も多いでしょう。

このように、テレビは私たちの暮らしに欠かせない家電の1つといえます。しかし、テレビにかかる電気代について、詳しく理解している人は少ないでしょう。そこで今回は、テレビの電気代について、種類や解像度なども含めて解説します。

テレビの電気代はどのくらい?

テレビの電気代は高い?種類やサイズによる料金の比較

まずは、テレビの電気代の計算方法について解説します。

テレビの電気代の計算方法

テレビに限らず、家電の電気代は、「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)」で算出できます。電気代の料金単価は契約している電気会社のプランによって異なりますが、公正取引協議会が制定している目安単価は31円/kWhです。

引用:公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会

https://www.eftc.or.jp/qa/

消費電力が100Wのテレビを4時間使用した場合の電気代は、以下の計算式で求められます。

(100W÷1,000)×4時間×31円=12.4円(1日の電気料金)

同様に、消費電力が100Wのテレビを1日12時間つけっぱなしにした場合の電気代の目安は、以下の計算式で求められます。

(100W÷1,000)×12時間×31円=37.2円(1日の電気料金)

1日12時間つけっぱなしにした状態を1年間継続した場合は、「37.2円×365日=13,578円」となります。1日のみであれば、それほど気になる金額ではありませんが、1年間で見ると電気代が高いと感じる人は多いでしょう。

テレビの消費電力と電気代

前述した通り、テレビの電気代は「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)」で算出できるため、テレビの「消費電力」が電気代を左右します。

一般的に、テレビのサイズに比例して消費電力が増えるため、大型になるほど電気代が高くなります。たとえば、32型と40型のテレビを比べた場合、電気代を抑えるには32型を選んだほうが賢明です。

また、映像の精細さを示す度合いである「解像度」もテレビの電気代を左右します。近年は、「ハイビジョン」や「フルハイビジョン」に加えて、「4K」や「8K」といった超高解像度仕様のテレビも販売されており、動きの激しいスポーツや映画がよりリアルに楽しめるようになりました。その一方で、解像度が上がれば、電気代も高くなるため、テレビを選ぶ際は注意が必要です。

テレビのサイズの選び方やサイズ以外のポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

テレビの種類による電気代の目安

テレビの電気代は高い?種類やサイズによる料金の比較

テレビには、主に「液晶テレビ」「有機ELテレビ」「プラズマテレビ」の3種類があります。ここからは、テレビの種類による電気代の目安を解説します。

液晶テレビ

液晶テレビとは、「バックライト」「液晶パネル」「カラーフィルター」の3つのパーツで構成されるテレビです。液晶パネルによってコントロールされたバックライトの光を、カラーフィルターに通して映像を映します。

液晶テレビの大きな特徴は、小型化しやすい点です。一人暮らしや寝室に置くセカンドテレビに適した20インチ以下のテレビもあり、パソコンやゲーム機などのディスプレイとしても活躍しています。

また、近年では画素数が多い4K・8Kのテレビも流通しているため、画質にこだわりたい人におすすめです。

現在、一般的に市販されているテレビは、消費電力が少ない液晶テレビが主流です。そのため、電気代もリーズナブルであり、55型の4K液晶テレビにかかる電気代の目安は1日9円~21.1円程度です。

有機ELテレビ

有機ELテレビは、自ら発光する有機物を利用して映像を映し出します。液晶テレビのパーツであるバックライトが不要であり、完全な黒を表現できる点が大きな特徴です。そのため、コントラストの高い美しい映像を再現できます。

また、視野角が広いため、斜めの位置から見ても違和感がありません。近年、多く見られる薄型かつ軽量のテレビは有機ELを活用しています。

画質がよく、設置場所に困らないなどメリットの多い有機ELテレビですが、液晶テレビと比較すると消費電力が多く電気代も高めといえます。55型の有機ELテレビにかかる電気代の目安は1日15.1円~24.1円程度です。有機ELテレビで電気代を抑えるには、テレビ画面の明るさを抑える必要があります。

プラズマテレビ

プラズマテレビは、それぞれの画素がプラズマ発光して映像を映し出す仕組みです。液晶テレビが主流になる前に製造されていたタイプであり、現在は日本のメーカーでは生産していません。

プラズマテレビの特徴として、画素が1つずつ発光するため光の調整がしやすく、色再現性が高い点が挙げられます。その反面、消費電力が多く小型化しにくいので、液晶テレビと比較すると電気代は高めです。55型のプラズマテレビを1日4.5時間使った場合の電気代目安は、15.1円程度となっています。

テレビの解像度による電気代の目安

テレビの電気代は高い?種類やサイズによる料金の比較

テレビの解像度には、「フルHD(フルハイビジョン)」「4K」「8K」などの種類があります。フルHDの解像度は、1920×1080画素で、4Kはその4倍、8Kは16倍です。解像度が上がるほど粗さがなくなり美しい映像を楽しめますが、一方で消費電力も増えます。

たとえば、42V型のフルHDテレビを1日約5時間使用した場合の電気代は、6.5円程度です。一方で、55V型の4Kテレビを同じように使用した場合は16.4円、60V型の8Kテレビは37.2円程度となります。このように、解像度によって電気代が大きく異なります。

そのため、テレビを購入する際は「映像の鮮明さを重視する」「コストを抑える」といった基準を設けて、自分の希望に合ったタイプを選びましょう。

テレビとプロジェクターではどちらが電気代が高い?

近年では、リーズナブルかつ高性能なプロジェクターが増えており、テレビの代わりに使用する人が増えています。プロジェクターの大きなメリットは、大画面で迫力ある映像を楽しめる点です。性能のよいプロジェクターであれば、最大300インチの映像を投影できます。

しかし、日中や電気をつけた部屋では、はっきりとした映像が映し出されない点がデメリットといえるでしょう。そのため、鮮明な映像を楽しむには、夜間もしくは遮光カーテンで暗くした部屋で使用する必要があります。

一般的なプロジェクターの消費電力は、100~400W程度です。高精度、高解像度のプロジェクターは消費電力が大きいため、テレビよりも電気代が高くなる可能性があります。

ただし、テレビ、プロジェクター共に、消費電力は製品によって異なります。購入時に細かく調べて消費電力の少ないプロジェクターを選ぶと、テレビよりも電気代を抑えられるでしょう。

プロジェクターの電気代については、以下の記事で詳しく解説しています。

テレビの電気代を節約する方法

テレビの電気代は高い?種類やサイズによる料金の比較

テレビの電気代を節約するには、「使い方」を工夫することが大切です。ここでは、節約する方法を4つ紹介します。

テレビをつけっぱなしにしない

テレビをつけっぱなしにすると、その分電気代が高くなります。そのため、電気代を抑えるには、日頃から「こまめにテレビを消す」ことが大切です。

経済産業省資源エネルギー庁の公式ページでは、50V型の液晶テレビで1日1時間見る時間を減らした場合、年間で約895円の節約になることを記しています。

出典:経済産業省資源エネルギー庁|無理のない省エネ節約

https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/entertainment/index.html

テレビを消すだけで実現できるため、すぐにチャレンジしやすい方法といえるでしょう。

また、映像を流していなくても、主電源がオンになっていれば電力を消費します。普段からあまりテレビを見ない人は、主電源をオフにしたり、コンセントを抜いたりして、消費電力を抑えましょう。

画面の明るさや音量を調整する

テレビの電気代を抑えるには、「画面の明るさ」や「音量」を調節することも重要です。

経済産業省資源エネルギー庁によると、50V型の液晶テレビにおいて画面の輝度を1度下げるだけで年間約581円の節約になるとしています。

出典:経済産業省資源エネルギー庁|無理のない省エネ節約

https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/entertainment/index.html

そのため、明るさセンサーが搭載されたテレビであれば、ONにすることで電気代の節約が可能です。

また、テレビの音は、音の信号をスピーカー内で増幅しているため、音量が大きくなれば消費電力も増えます。変化する電力はわずかな量ですが、できるだけコストを抑えたい人は、音量も抑えることをおすすめします。

省エネ性能の高いテレビに買い替える

使用中のテレビが10年前の古いテレビの場合、電気代が多くかかっている可能性があります。一方で、現在流通しているテレビは省エネ性能が上がっており、10年前のテレビと比べて大幅な節電が可能です。新しくテレビを買い替える際は、「明るさセンサー」や「人感センサー」「無操作電源オフ」などの機能が備わった製品を選びましょう。

また、省エネ法によって定められる省エネ基準を満たした家電に与えられる統一省エネラベルも購入時に確認すべきポイントです。省エネ基準は、5段階で評価されており、4つ星以上の製品は大きな節電効果が期待できます。

電気料金プランや電力会社を見直す

契約している電力会社や電気料金プランも、テレビの電気代に影響します。そのため、「契約を見直す」ことで電気代を節約可能です。

従来、家庭向けの電力は、各エリアにある電力会社が供給していましたが、2016年4月に始まった電力の小売全面自由化により、多くの企業が電力事業に参入しています。その結果、消費者も自分のライフスタイルにマッチする電力会社を自由に選べるようになっています。

従量料金単価やサービスは、電力会社によってさまざまであり、選び方次第で大幅な電気代節約が期待できます。たとえば、電気代だけでなく、電話料金やガス代などのライフラインと組み合わせて契約すると安くなるプランを提供しているケースがあります。また、支払い料金に合わせてポイントが貯まるケースもあるため、自身にとって何が魅力に感じるのか、複数の会社を比較したうえで検討しましょう。

まとめ

近年、テレビの質が上がり、有機ELテレビや4K・8Kといった解像度が高いテレビも多く販売されています。これにより、激しい動きのスポーツや映画もなめらかな映像で楽しめるようになりました。

一方で、テレビにかかる電気代について気になる人も多いでしょう。できるだけ電気代を抑えるには、「省エネ性能が高い」テレビを選ぶことをおすすめします。また、テレビを見る機会が少ない人は、主電源を切るだけでも節電が可能です。

また、10年以上前の古いテレビを使っている場合は、電気代がかさみやすいので注意しましょう。電気代削減のために新しいテレビの購入を検討している人は、リユースショップの活用がおすすめです。

全国に850店舗を超える実店舗とオンラインストアを運営する〈2nd STREET セカンドストリート〉では、各メーカーのテレビを多く取り揃えています。新品よりもリーズナブルな価格で購入できるので、買い替えを検討中の人にもおすすめです。

また、不要になったテレビの処分でお困りの場合も、セカンドストリートにご相談ください。新しいモデルは買取価格が高くなりやすいため、ぜひお早めに買取に出してみてはいかがでしょうか。


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Nakazima

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ジャンルを問わず、さまざまな情報を執筆するWebライターです。 リサーチ好きでお得な商品を探しに出かけることもしばしば。趣味を生かしながら、生活のヒントになるような記事をお届けしたいと思っています。

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