洗濯機を自分で設置することは可能です。洗濯機を設置する際は、業者に頼む人が多いですが、コストを抑えるために自分で行う人も少なくありません。
そこで今回は、洗濯機を自分で設置する方法を解説します。
併せて、古くなった洗濯機の処分方法についても説明していますので、買い替えを検討中の人は、ぜひ参考にしてみてください。
洗濯機の設置を自分で行う方法
洗濯機は、以下の3つの手順通りに行えば自分で設置可能です。ここでは、洗濯機の設置方法を解説します。
洗濯機の設置方法①排水ホースと排水口をつなげる
まず、洗濯機の排水ホースと排水口に取り付けられている排水エルボをつなげます。排水エルボとは、洗濯機と排水口を接続するL字型のパーツです。
排水エルボとの接続部分がゆるんでいると水漏れの原因になります。結束バンドやビニールテープなどを活用して、丁寧に固定しましょう。
尚、洗濯機の機種によってホースの接続部分の形状やサイズが異なることがあるため、事前に確認してから作業すると安心です。
洗濯機の設置方法②給水ホースを設置する
続いて、蛇口に給水ホースを取り付けます。蛇口が洗濯機用のものであれば止水栓が付いているためそのまま接続できます。しかし、止水栓がない蛇口の場合は、止水機能があるニップルという部品が必要です。
また、ほとんどの洗濯機には蛇口と給水ホースをしっかりとつなぐ「継ぎ手」を付属しています。蛇口に取り付ける際は、まず継ぎ手をゆるめてから装着し、確実に接続できていることを確認してから締め付けましょう。
蛇口と給水ホースの接続が完了したら、次に洗濯機本体にある給水口に給水ホースを差し込みます。このとき、給水ホースの長さに余裕がないと、洗濯機の揺れによって蛇口から外れてしまう恐れがあるため注意してください。長さに余裕がない場合は、延長用ホースを活用しましょう。
洗濯機の設置方法③アース線をつなげる
最後に、洗濯機にアース線をつなぎます。アース線とは、洗濯機や冷蔵庫、電子レンジといった水回りで使用することが多い家電に付いている部品です。万が一、漏電が発生した際に電気を逃し、感電や火災を防止する役割があります。
アース線をつなげる手順を解説します。まず、電源プラグの近くにあるアース端子のカバーを外します。次に、カバー内にあるプレートのネジをゆるめてください。アース線の先端をプレートの穴に差し込んだ後、ネジを締めてしっかりと固定します。最後にカバーを閉めれば、アース線の接続は完了です。
アース線を取り付けたら、電源プラグをコンセントに差し込んでください。最後に試運転を行い、水漏れや異音がないかを確認しましょう。
洗濯機の設置を自分で行うメリット・デメリット
洗濯機を自分で設置するメリットとデメリットを解説します。
洗濯機を自分で設置するメリットは、業者に依頼する費用を節約できる点や、自分のペースで作業を進められる点が挙げられます。
デメリットは、正しく設置できなかった場合、漏水や故障の原因となるリスクがあることや、特に初めての人にとっては手順が複雑で時間がかかることがある点です。
それぞれ詳しく解説します。
洗濯機の設置を自分で行うメリット
洗濯機を自分で設置するメリットは、取り付け料金がかからない点です。家電量販店や住宅設備会社に依頼した場合、数千円程度の費用が発生します。自分で作業をすれば、工賃や手数料が抑えられるため、コストを抑えたい人におすすめです。
また、業者と予定を合わせる必要がなく、自分のタイミングで作業できる点もメリットといえるでしょう。
洗濯機の設置を自分で行うデメリット
洗濯機の設置は、複数の手順を踏む必要があり、慣れていない人が行うと失敗する恐れがあります。
特に失敗しやすいポイントのひとつが、排水ホースの接続です。排水ホースが折れていたり、接続部分がゆるんでいたりするとスムーズに排水されず、水漏れにつながります。
また、アース線の長さが足りず接続できないケースも少なくありません。さらに、住居によってはアース線の差し込み口がない場合もあります。アース線は、漏電や感電を防ぐために欠かせないパーツであり、必ず取り付ける必要があります。万が一、差し込み口がない場合は、延長コードやアース付きのコンセントを検討するか、専門業者に相談して適切な対策を行うことをおすすめします。
そのほか、洗濯機と設置スペースのサイズが合わず、設置できなかったというトラブルもよくある失敗です。
洗濯機は家電製品であり、正しく設置しなければ故障のリスクもあります。失敗を避けるためにも、設置作業に自信がない人は専門業者に依頼したほうが賢明です。
洗濯機を設置する前に確認すべきポイント
洗濯機を設置する前に、スペースや搬入経路を確認することが大切です。
例えば、縦型洗濯機からドラム式洗濯機に買い替えた場合、従来の設置スペースでは収まらない可能性があります。特にドラム式洗濯機は、幅や奥行きが大きくなることが多いため、事前にスペースを確認することが重要です。
また、設置スペースに収まる洗濯機だとしても、搬入経路のサイズに合わなければ、設置ができません。特に、ドアや廊下、階段の幅、高さ、角度などを正確に測り、搬入に十分な余裕があるかを確認しておきましょう。
また、洗濯機の給水ホースを取り付ける蛇口は、住居によって形状がさまざまです。洗濯機用の蛇口であれば問題なく設置できますが、一般的な万能ホーム水栓の場合は、止水栓が付いた部品を別途用意しなければなりません。
併せて、排水口に排水エルボがあるかどうかも確認する必要があります。一般的に最初から備えてあることが多いですが、賃貸住宅では以前の住民が取り外してしまっているケースも少なくありません。そのような場合は、自分で購入するか、管理会社に問い合わせて整備してもらうとよいでしょう。排水エルボがないと、排水が適切に行われず、水漏れの原因になる可能性があるため、事前の確認が重要です。
洗濯機の設置を業者に依頼する方法
洗濯機を自分で設置することに不安を感じる人は、業者に依頼したほうが安心です。ここでは、業者に依頼する方法を3つ解説します。
購入店に洗濯機の設置を依頼する
洗濯機の設置は、購入した店舗に依頼することが可能です。設置費用は店舗によって異なりますが、買い替えをした場合は無料で請け負っているケースが多いです。
ただし、設置箇所が3階以上になる場合や窓から搬入する必要がある場合などは、別途費用が発生する可能性があります。また、大型サイズの洗濯機や二層式洗濯機など、設置作業に手間がかかる場合も、料金が発生することがあります。
洗濯機の設置を購入店舗で依頼する際は、事前に見積もりを立てておくことをおすすめします。
引っ越し業者に依頼する
引っ越しをする際に、洗濯機を取り付ける必要がある場合は、引っ越し業者に依頼するとよいでしょう。設置にかかる費用は業者によって異なりますが、通常プランに洗濯機の設置を含むケースが一般的です。特に特殊な作業が不要な洗濯機であれば、自分で取り付けるよりも引っ越し業者に任せたほうが賢明でしょう。
ただし、作業負担が大きいドラム式洗濯機や、設置箇所までの導線が複雑な住居では、追加料金が発生する可能性があります。また、引っ越しの繁忙期である3~4月、9~10月は引っ越し料金が高くなる傾向があるため注意が必要です。この時期は、引っ越し業者の予約も取りづらくなり、料金も割高になることが多いです。洗濯機の設置費用を抑えるためにも繁忙期は避けるのが無難でしょう。
洗濯機の設置の専門業者に依頼する
水回りを専門とする業者が洗濯機の設置を請け負っている場合があります。自分で設置を試みたもののうまくいかなかった場合や、不具合が発生した場合には、こうした専門業者に依頼することをおすすめします。
洗濯機の取り付け作業にかかる費用は業者によって異なりますが、「安い」という理由だけで業者を選定すると、後から追加料金が発生する可能性があるため注意してください。
業者を選定する際は、事前に見積もりを出してもらうことが大切です。「出張費用が発生するか」「基本料金に含まれる作業は何か」など、細かな点について明確に提示し、丁寧に説明してくれる業者であれば、安心して任せることができます。
古い洗濯機の処分方法
古い洗濯機の処分方法を4つ解説します。
購入店での引き取りや「家電リサイクル法」に基づく回収、不用品回収業者への依頼、そしてまだ使用できる場合は買取業者への持ち込みやフリマサイトでの売却が代表的な方法です。
それぞれの方法には費用や手間が異なります。自分に合った方法を選ぶことが大切です。
購入店で引き取ってもらう
洗濯機は、「家電リサイクル法」の対象品目です。「家電リサイクル法」は、不要になった家電に含まれる有用な資源の再活用や廃棄物の減量を推進するために施行されました。この法律により、家電小売業者は対象家電の収集、運搬が義務付けられています。
洗濯機だけでなく、テレビ、エアコン、冷蔵庫も対象であり、不要になった場合は購入店に引き取ってもらうことが可能です。ただし、引き取りにはリサイクル料金と収集運搬料金が発生します。処分する洗濯機のサイズやメーカー、店舗によって料金が異なるため、事前に確認してから依頼しましょう。
不用品回収サービスを利用する
引っ越しなどで洗濯機以外の不用品もまとめて処分したい場合は、不用品回収サービスが非常に便利です。これらのサービスでは、複数の不用品を一度に引き取ってもらえるため、手間が省けます。また、依頼してすぐに駆けつけてくれる業者もあるため、急ぎで処分しなければならない状況でも適した方法です。
ただし、不良品回収業者の中には、不法投棄を行ったり法外な金額を請求したりする悪徳業者も存在するため、業者選びは慎重に行う必要があります。特に「無料回収」を謳う業者は慎重に見極める必要があり、後になって高額請求をされるケースも少なくありません。
不用品回収サービスを利用する際は、自治体から「一般廃棄物収集運搬業」の許可を得ている業者を選ぶことが大切です。
自分で指定引取場所に持ち込む
洗濯機を含む「家電リサイクル法」の対象品目は、全国各地に設けられた指定引取場所に自分で持ち込むことが可能です。この場合、収集運搬料金は不要になるため、コストが抑えられますが、事前に郵便局で家電リサイクル券を購入する必要があります。
また、搬入車両や作業人員は自分で手配しなければなりません。特に冷蔵庫はサイズが大きく、重量もあるため運搬作業には十分な注意が必要です。無理な持ち運びは怪我の原因にもなるため、可能であれば複数人で作業を行い、適切な道具や車両を使用して安全に運搬しましょう。
リユース・リサイクルショップに売却する
まだ使える状態の洗濯機であれば、リユースショップ・リサイクルショップに売却することをおすすめします。この場合、リサイクル料金がかからないうえに、買取料金を受け取れます。特に、型式が新しく、高性能な洗濯機は高額で買い取ってもらえる可能性が高いです。
また、店舗によっては、自宅まで引き取りに来てくれるサービスもあるため、運搬が困難な人にも適した方法です。
〈2nd STREET セカンドストリート〉でも、洗濯機の買取を行っています。出張買取にも対応しているので、不要になった洗濯機の処分に困っている人は、ぜひご相談ください。
洗濯機の処分方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。
まとめ
洗濯機の設置を自分で行うことは可能です。ただし、設置スペースや搬入経路が複雑だと、正しく設置できない可能性があります。例えば、排水ホースのゆるんでいると水漏れが発生するリスクがあり、アース線の取り付けを忘れると感電の危険が生じるため、注意が必要です。難しいと感じた場合は、専門業者に依頼したほうが賢明でしょう。
そして、新しい洗濯機の設置と併せて、まだ使える洗濯機を処分する場合はリユースショップ・リサイクルショップの活用がおすすめです。
全国に850店舗を超える実店舗とオンラインストアを運営するセカンドストリートでは、不要になった冷蔵庫の買取を行っています。新しいモデルは買取価格が高くなりやすいため、ぜひお早めに買取に出してみてはいかがでしょうか。
また、各メーカーの洗濯機を多く取りそろえており、新品よりもリーズナブルな価格で購入できるので、買い替えを検討中の人も、ぜひご相談ください。