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暖房の適正温度は何℃か?推奨温度や冬のエアコンの節電方法を解説

冬になると暖房を稼働させる機会が増えます。しかし、気がつくと室温が高くなりすぎて、体調を崩すケースもあります。寒さを防ぎながら健康を維持するには、適正温度を把握することが大切です。特に、赤ちゃんがいる家庭では、暖房の温度設定に留意する必要があります。

今回は、暖房の適正温度と併せて、暖房効率の高め方や節電方法を解説します。冬の快適な過ごし方が知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

暖房の適正温度は何℃?

暖房の適正温度は何℃か?推奨温度や冬のエアコンの節電方法を解説

はじめに、暖房の適正温度について解説します。

環境省は20℃を推奨している

環境省は、2005年から地球温暖化対策として「ウォームビズ(WARMBIZ)」を提唱しています。

引用:環境省|令和元年度「ウォームビズ」について

https://www.env.go.jp/press/107371.html

地球温暖化の原因のひとつが、化石燃料の使用によって排出される二酸化炭素です。各家庭から排出される二酸化炭素は暖房などの家電によって発生しているものが多く、冷房よりもエネルギー使用量が多いとされています。そのため、二酸化炭素の削減を図るには、暖房の適正温度を知ることが大切です。

ウォームビズでは、暖房稼働時に推奨される室温の目安を「20℃」としています。これはあくまでも目安であり、冬を快適に過ごすための適正温度は18~22℃が一般的です。

実際には何℃が適切?

ウォームビズで推奨される暖房の適正温度は20℃ですが、部屋全体が均一に暖まるわけではありません。暖かい空気は上に移動する性質があり、床に近い部分は冷えやすくなります。特に、窓やドアの近くは冷気が入り込むため、20℃では寒く感じる人もいるでしょう。実際に、暖房の温度は22~25℃に設定するケースが多いようです。

また、赤ちゃんがいる家庭では、赤ちゃんに適した室温を保つ必要があります。赤ちゃんは体温調節を自分ですることができず、大人と比べて温度に敏感です。大人が寒いからといって温度を上げると、赤ちゃんの体調に影響します。また、免疫も発達していないため、湿度管理も重要です。

会社や店舗で暖房を使う際は、施設の広さや天井の高さ、利用する人の層などを考慮して温度設定をする必要があります。

そのほか、車(日本車)でカーエアコンを使用する場合、メーカーが推奨する適正温度は25℃です。

このように、暖房の適正温度は使用する環境や年代などによって大きく変わります。誰もが快適に過ごせるように、その都度適正な温度に設定することが大切です。たとえば、空調家電の代表的なメーカーであるダイキンでは、0.5℃単位で細かく温度設定が可能なエアコンを販売しています。こうした高性能な暖房を活用すると、温度調整がしやすくなり、ウォームビズにも貢献できるでしょう。

エアコンの暖房効率を高めるには?

暖房の適正温度は何℃か?推奨温度や冬のエアコンの節電方法を解説

エアコンの暖房が効かないという場合は、暖房効率を上げることが大切です。ここでは、暖房効率を高める方法を3つ紹介します。

窓の断熱性を高める工夫をする

暖められた空気の多くは、窓から外に流出してしまいます。そのため、窓の断熱性が低い部屋は室内がなかなか暖まりません。暖房効率を上げるには、窓の断熱性を高める工夫が必要です。

手軽な方法として、断熱シートや断熱カーテンを利用することをおすすめします。窓ガラスに貼ったり、カーテンを変えたりするだけで断熱性が高まります。

そのほか、断熱窓や二重窓にして暖房効率を高める方法もあります。断熱シートや断熱カーテンと比べるとコストがかかりますが、断熱性が高まるうえに、防音や防犯効果も期待できます。

サーキュレーターを活用する

先述した通り、暖かい空気は高い所へ移動する性質があるため、エアコンをつけても部屋の温度にムラができます。そこで役立つアイテムがサーキュレーターです。サーキュレーターは、部屋の空気を循環させる役割があり、部屋全体に暖かい空気を循環することが可能です。エアコンとサーキュレーターの併用により、部屋の空気が広がれば、室内の温度ムラが解消され、低い位置にも暖かい空気が届きます。

また、エアコンの送風角度を調整して、足元にも暖気が届くように意識することも暖房効率を上げるポイントです。

そのほか、湿度も体感温度に大きく影響します。湿度が高いと体感温度が上がるため、加湿器と併用することをおすすめします。

エアコンのフィルターを掃除する

エアコンの風量が弱いと感じた場合、フィルターが目詰まりを起こしている可能性があります。暖房効率を上げるには、2週間に1回の頻度で掃除を行いましょう。

エアコンのフィルターは本体から取り外せます。ホコリや汚れが詰まっていたら掃除機で吸い取りましょう。掃除機で取りきれない汚れは、ブラシでこすりながら水洗いをするときれいになります。掃除が終わったら、日陰で乾燥させてから元に戻してください。濡れたままだとカビや故障の原因になるため、完全に乾かす必要があります。

エアコンの節電につながる使い方

暖房の適正温度は何℃か?推奨温度や冬のエアコンの節電方法を解説

エアコンの使い方を工夫することで、暖房効率の向上だけでなく節電につながります。以下では、エアコンの節電対策についてみていきましょう。

エアコンの設定温度を下げる

経済産業省資源エネルギー庁では、「省エネ性能カタログ2021年度版」というデータを公開しています。

このデータによると、外気温が6℃のときにエアコンの設定温度を21℃から20℃に下げた場合の電気代は、年間で約1,430円節約されると公開しています。なお、夏場に外気温が31℃のときにエアコンの設定温度を27℃から28℃に上げた場合に節約される電気代は、約820円です。

出典:経済産業省資源エネルギー庁|「省エネ性能カタログ2021年度版」

https://seihinjyoho.go.jp/frontguide/pdf/catalog/2021/catalog2021.pdf

このデータから、冷房より暖房の消費電力が大きいことがわかるでしょう。割合でいえば、暖房の設定温度を1℃下げると約5~10%の節約につながります。

自動運転機能を活用する

近年は、自動運転機能が搭載された高性能なエアコンが販売されています。自動運転機能とは、設定した温度を保つために室内の状況や温度に合わせて風量やモードを調整する機能です。

エアコンは、設定温度に達するまでに多くの電力を使い、設定温度を保つのにはそれほど電力を必要としません。自動運転機能の活用により、効率的に風量が調整されれば、節電効果が見込めます。

また、寝るときも暖房をつけたままにしたほうが節電に効果的です。夜の設定温度は20℃にしておくと、室内が適度に温まります。

エアコンの室外機の環境をチェックする

エアコンの節電効果を高めるには、室外機の環境を整えることも大切です。室外機には吹出口や吸込口が備わっており、これらの周辺に物が置かれていると運転効率が下がります。また、ホコリや落ち葉などが溜まっているケースもあるため、定期的に掃除機を使って吸い取りましょう。

特に、積雪量が多い地域では、雪が室外機の周りに積もるケースがあります。防雪フードを活用して、雪による運転効率の低下を防ぎましょう。

電力会社の見直しやエアコンの買い替えも節電につながる

暖房の電気代を節約するには、電力会社の見直しもおすすめです。従来、電気の供給はエリアごとに定められた電力会社が行っていました。しかし、2016年4月から開始した電力の自由化をきっかけに、さまざまな企業が電気の小売事業に参入しています。

これにより、各企業の競争が活性化し、料金メニューやサービスの多様化が進みました。たとえば、ガス代や携帯電話料金などと組み合わせたセット割引やポイントの付与などが挙げられ、ライフスタイルに合った電力会社を選ぶことで、電気料金の節約が可能です。

また、古い型式のエアコンは電気代が高くなる傾向にあり、省エネ性能の高い機種に買い替えると節電効果が期待できます。近年は、人の動きに合わせて細かく温度調整したり、アプリと連動させて電気代の目安を可視化させたりする高性能なタイプがあります。電気代を抑えたい人は、買い替えを検討しましょう。

まとめ

暖房の適正温度は何℃か?推奨温度や冬のエアコンの節電方法を解説

ウォームビズでは、暖房の適正温度の目安を「20℃」としています。しかし、体感温度は部屋の状況や年代によっても異なるため一概にはいえません。一般的には、22~25℃が適正温度とされており、状況に合わせて設定するようにしましょう。

電気代や消費電力に関しては、設定温度を1℃下げることで節電効果が期待できます。できるだけ電気代を抑えたいという人は、サーキュレーターの活用やフィルター掃除などを行い、工夫して暖房効率を上げながらエアコンを使用しましょう。

全国に850店舗を超える実店舗とオンラインストアを運営する〈2nd STREET セカンドストリート〉では、サーキュレーターなどの家電を多く取り揃えています。新品よりもリーズナブルな価格で購入できるので、買い替えを検討中の人にもおすすめです。


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Nakazima

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ジャンルを問わず、さまざまな情報を執筆するWebライターです。 リサーチ好きでお得な商品を探しに出かけることもしばしば。趣味を生かしながら、生活のヒントになるような記事をお届けしたいと思っています。

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