一人暮らしを始めたばかりなどで、洗濯機の使用経験が少ない方は、いざ洗濯機を使おうとしたときに戸惑ってしまうかもしれません。洗濯機を安全に・効果的に使うためには、正しい手順を理解しておくことが大切です。
この記事では、洗濯を始める前に確認したいポイントとともに、洗濯機の基本の使い方を6ステップに分けて紹介します。洗濯機のお手入れについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
なお、リユースショップの〈2nd STREET セカンドストリート〉では、中古の洗濯機をリーズナブルに販売しています。洗濯機を購入する際に、セカンドストリートの店舗やオンラインストアをぜひご活用ください。
洗濯を始める前に確認したいポイント
本記事では、全自動洗濯機の使い方を紹介します。全自動洗濯機で洗濯をするうえで、大きく分けて2つのポイントを事前に確認しておきましょう。
「縦型」か「ドラム式」か
洗濯機には、「縦型洗濯機」と「ドラム式洗濯機」があります。
縦型洗濯機は、縦方向に設置されている洗濯槽が、横方向に回転することで洗濯物を「もみ洗い」する仕組みです。一方のドラム式洗濯機は、横または斜め方向に設置されている洗濯槽が、縦方向に回転することで洗濯物を「たたき洗い」する仕組みとなっています。
洗濯機の使い方も、縦型洗濯機とドラム式洗濯機では若干異なる場合があるため、どちらのタイプなのかをまず把握しておきましょう。
なお、縦型洗濯機とドラム式洗濯機のメリット・デメリットなどについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
洗濯機で洗える衣類か
衣類には、洗濯機で洗えるかどうかを示す「洗濯表示」がタグ付けされています。洗濯表示には、洗濯の可否だけでなく、適切な水の温度や乾燥の仕方といった、さまざまな情報が記載されています。
消費者庁や国民生活センターが公開している以下の資料などをもとに、自身の衣類の洗濯表示を確認してみてください。
参考:新しい洗濯表示|消費者庁
参考:新しい洗濯表示記号|国民生活センター
なお、ウェットスーツやレインコート、スキーウェアなど、防水性の高い衣類は、洗濯機の損傷・転倒・水漏れの原因となるため基本的には洗濯できません。
洗濯機の使い方(1)電源を入れる
ここから、洗濯機の基本の使い方・手順を6ステップで解説していきます。まずは、洗濯機の電源ボタンを押し、電源を入れましょう。
このとき、水道の元栓や蛇口が開いているかも確認してください。とくに洗濯機を設置したばかりなどのケースでは、元栓や蛇口が閉まっている可能性があります。洗濯機の水が出ない原因となるため、注意が必要です。
洗濯機の水が出ない原因と対処法については、以下の記事でも解説しています。
洗濯機の使い方(2)洗濯物を投入する
洗濯機の電源をオンにしたら、洗濯機の中に衣類を入れましょう。
洗濯物を詰め込むと、汚れが落ちなかったり、洗剤がきちんと溶けなかったりするため、洗濯槽の7~8割程度までの量にすることがポイントです。ただし、もみ洗いをする縦型洗濯機の場合は、洗濯物が少なすぎても逆効果となります。
また、洗濯機の故障の原因となるため、衣類のポケットにティッシュペーパーや硬貨、ヘアピンなどが入っていないかチェックしてください。
ホックなどが付いた衣類は、ほかの衣類に引っ掛からないよう、洗濯ネットに入れてから洗濯機に投入します。レース素材など、繊細な作りの衣類も洗濯ネットに入れたほうが安全です。
洗濯機の使い方(3)コース(モード)を選ぶ
洗濯機には、以下のようにさまざまな洗濯コース(モード)があります。
洗濯コース | 特徴 |
標準コース (おまかせコース) | 標準的な洗濯ができるコース。好みに応じて、洗い・脱水の時間やすすぎの回数を変更できます。 |
スピードコース (おいそぎコース、時短コース) | 軽い汚れを短時間で洗濯できるコース。標準コースと比べて、洗いの時間やすすぎの回数が少ないのが特徴です。 |
おしゃれ着コース (ドライコース、おうちクリーニングコース) | 型崩れしやすい衣類やデリケートな衣類を優しく洗うコース。洗濯機のモデルによって、いろいろな名称が付いています。標準コースよりも水流が弱く、脱水も軽めです。 |
毛布コース | 毛布やタオルケットなど、かさばる洗濯物を洗うコース。標準コースよりも多くの水量で、時間をかけて洗います。 |
中には、汚れがひどい衣類に使える「念入りコース」・「つけおきコース」や、柔軟剤の香りをしっかりと浸透させる「フレグランスコース」などが付いた洗濯機もあります。
日常の衣類を洗濯するなら、基本は標準コースとし、慣れてから目的に応じてコースを選ぶとよいでしょう。
洗濯機の使い方(4)洗剤・柔軟剤を入れる
洗濯コースを選んでスタートボタンを押すと、使用する水量が表示されます。水量に応じて、洗剤や柔軟剤、漂白剤を専用の投入口に入れましょう。
柔軟剤や漂白剤は、適切な使い方をすることでそれぞれ以下のような効果があります。
- 柔軟剤
柔軟成分により、衣類の表面を柔らかく仕上げる。香り付けの効果がある製品が多く見られます。 - 漂白剤
化学反応により、汚れの色素を白く変化させる。使用に向かない衣類もあるため注意が必要です。
なお、洗剤の量が多すぎて衣類に白い塊が付いてしまったり、柔軟剤の量が多すぎて衣類がベタついたりと、「入れすぎ」はトラブルの原因となります。目分量ではなく、製品ごとの規定量を守ることが大切です。
また、ジェル状のボール型洗剤は、洗濯物を入れる前に洗濯機に直接投入するのが基本です。
洗濯機の使い方(5)フタを閉めて洗濯を始める
ここまでの準備が整ったら、洗濯機のフタを閉めましょう。スタートボタンを押していても、フタを閉めないと動かなかったり、途中で止まったりします。
洗濯機のフタを閉めると、通常はロックがかかります。不具合などによりロックがかからなかった場合、洗濯機が完全に停止するまで中に手を入れてはいけません。
また、洗濯をスタートしてみて、フタを閉めているのに洗濯機が動かない、動くがうるさい音がするといった問題があれば、以下の記事を参考に対処してみてください。
洗濯機の使い方(6)洗濯物を干す
洗い・すすぎ・脱水が終了し、洗濯機が完全に停止したら、できるだけ早く洗濯物を取り出しましょう。洗濯物を放置すると、シワや色移り、生乾き臭、カビなどが発生する原因となります。
洗濯物の干し方は、大きく分けて「外干し・部屋干し・浴室乾燥」の3パターンです。衣類によって、ハンガー干しや平干しなどを使い分けるとよいでしょう。乾燥機付き洗濯機の場合は、洗濯機で乾かすこともできます。
また、洗濯物を取り出したあとの洗濯機は、しばらくフタを開けたままにして乾かしましょう。
洗濯物を部屋干しする方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
洗濯機の使用後はお手入れも忘れずに!
洗濯機は、定期的なお手入れも欠かせません。
洗濯で出た糸くずやゴミを集めるフィルターは、洗濯機を使用する都度掃除するのが理想です。ドラム式洗濯機の場合は、洗濯時の「排水フィルター」と乾燥時の「乾燥フィルター」に分かれ、前者は1~2週間に1回程度、後者は毎回の掃除が推奨されています。
また、洗い終わった衣類に黒いカスが付いているケースでは、洗濯槽に黒カビが発生していると考えられます。黒カビの発生時には、洗濯槽クリーナーを使って洗浄しましょう。
まとめ
洗濯機は、単に「スタートボタンを押す」だけではなく、工程ごとのポイントを理解しておくと、安全かつ自分に合った使い方ができます。フィルター掃除や洗濯槽の洗浄といった日々のお手入れも忘れずに行い、洗濯機を長持ちさせましょう。
リユースショップのセカンドストリートでは、状態のよい洗濯機もリーズナブルな価格で販売しています。メーカーやモデルの種類も豊富に取り揃えているので、洗濯機の購入費用を抑えたい方は、お近くの店舗やオンラインストアをチェックしてみてください。