掃除機の電源が入らないとき、その原因や対処法について知りたい方も多いのではないでしょうか。掃除機は、パーツの接続やバッテリー残量などが原因で、電源が入らないケースがあります。
今回は、掃除機の電源が入らない原因7選を紹介したうえで、具体的な対処法について解説します。さらに、掃除機の寿命や、寿命を迎えた掃除機を処分する方法、掃除機のおすすめメーカーも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、リユースショップの〈2nd STREET セカンドストリート〉では、国内外の幅広いメーカーの掃除機を取り揃えています。リユースショップならではのリーズナブルな価格でご提供しているので、ぜひ一度チェックしてみてください。
なぜ?掃除機の電源が入らない原因7選

まずは、掃除機の電源が入らないときの原因を7つ見ていきましょう。
掃除機本体とホースを正常に接続できていない
掃除機本体とホースを正常に接続できていないと、電源が入らないケースがあります。また、接続されているように見えても、ホース端子に異物が付着して、通電を妨げていることがあります。
対処法は、まず掃除機の電源を切り、コンセントから電源プラグを抜きます。その後、本体からホースを抜き、ホース端子と端子差し込み部分の汚れを乾いた布で拭きましょう。最後に、ホースを再び差し込んでから電源を入れて動作を確認します。
チャイルドロックが設定されている
掃除機のモデルによっては、チャイルドロック機能が備わっています。チャイルドロック機能とは、子どもが誤って掃除機を起動しないための機能です。この機能を設定したまま解除を忘れていると、電源が入りません。
チャイルドロック機能が掃除機に搭載されている場合は、解除できているかを確認してみましょう。
電源プラグが奥まで差し込まれていない
電源プラグがコンセントの奥にしっかりと差し込まれていないことが、電源が入らない理由になっているケースがあります。電源プラグは、差し込みが甘いと掃除機を掛けている途中でコンセントから抜ける原因にもなるので注意が必要です。
掃除機に限らず、電化製品の電源プラグはコンセントにしっかりと差し込むことが重要です。差し込みが甘いと、ほこりが溜まりやすいうえ、接触不良にもつながります。
最悪の場合、コンセントの差し込み不足が原因で火災になるおそれもあるので気を付けましょう。
バッテリーの残量が減っている
充電式の掃除機の場合、気付かないうちにバッテリー残量が減っている可能性があります。充電式の電池は少しずつ放電しているため、長い間充電していないとバッテリーがなくなり、掃除機の電源が入らない状態になるのです。
ひとまず掃除機のバッテリーを充電して、運転できるかを試してみましょう。なお、充電アダプターを差し込んだままでは運転できない掃除機もあるので留意が必要です。
連続使用で保護装置が働いている
掃除機によっては、モーターの過熱を防ぐ保護装置が搭載されていますが、ダストカップにゴミが溜まっていたり、ヘッド部分にゴミが付いていたりすると、この保護装置が働いて電源が入らない状態になります。
メーカーによって異なるものの、掃除機の保護装置が働いた場合の基本的な対処法は以下の通りです。
- 吸引口や回転ブラシ、ホースなどにゴミ・異物がないかを確認する
- ダストカップにゴミが詰まっていないかを確認する
- 該当箇所があるときは、ゴミ・異物の除去や手入れを行う
- ゴミを取り除いた後、5~60分ほど待って電源を入れる
なお、モーター部が焦げた場合も、基本的に掃除機の電源は入りません。焦げたような臭いがするときは、掃除機の使用を控えましょう。
電源の供給がうまくできていない
停電中は電源の供給ができないため、掃除機をはじめとした電化製品は使用できません。また、消費電力が大きい家電を同時に使うとブレーカーが落ち、電源が供給できなくなるケースもあるので注意しましょう。
一般家庭のブレーカーの分岐ブレーカーに流せる電気の量は2,000Wで、掃除機の消費電力は500~1,500W程度です。つまり、消費電力が1,500Wの掃除機と、1,000Wの電子レンジを同時に使った場合、流せる電力がオーバーしてブレーカーが落ちてしまいます。
消費電力の高い家電を同時に使わないようにすることで、ブレーカーが落ちるリスクを減らせます。
スイッチの接触不良が起きている
電源プラグや電源供給に問題がない場合、スイッチの接触不良が原因で電源が入らない可能性もあります。
掃除機のスイッチが原因のときは、基盤などの修理が必要です。メーカーへ問い合わせ、修理依頼することをおすすめします。
どうするべき?掃除機の電源が入らないときの対処法

次に、掃除機の電源が入らないときの対処法について解説します。
掃除機のメンテナンスを行う
前述の通り、掃除機の電源が入らない主な原因は、ホース端子の接触不良や保護装置などによるものです。そのため、掃除機のメンテナンスをしっかりと行うことで、不具合を解消できる可能性があります。
例えば、月1回を目安に掃除機本体やハンドルの手入れをしたり、1~2ヵ月に1回を目安に紙パックを交換したりしましょう。これにより、突発的なトラブルを避けられるはずです。
メーカーの取扱説明書・公式サイトを確認する
メーカーの取扱説明書や公式サイトでは、掃除機の電源が入らないときなどの対処法が詳しく記載されています。掃除機の不具合に該当するものを探して、正しく対処しましょう。
また、公式サイトによっては動画付きで解説してくれています。解決につながる動画が掲載されていないかもチェックしてみましょう。
修理依頼を検討する
スイッチの接触不良やモーターの故障などが原因で掃除機の電源が入らない場合、個人で対応するのは困難です。メーカーへ問い合わせ、修理依頼を検討するとよいでしょう。
メーカーの保証期間内で、無料修理に規定する内容であれば、無料で対応してもらえます。ただし、保証期間を過ぎると、修理は基本的に有料です。
掃除機の修理金額によっては、新しく買い替えたほうが価格を安く抑えられるでしょう。
あわせて知りたい!掃除機でよくある不具合の原因&直し方

ここからは、電源が入らない以外の掃除機の不具合について、知っておくべき原因と直し方を紹介します。
吸引力が弱い
吸引力が弱いときは、フィルターや紙パックにゴミが溜まっている可能性があります。フィルターや紙パックにゴミが溜まりすぎていると、吸引力に影響をおよぼすためです。
正常な吸引力で掃除機を使えるように、定期的なフィルターの掃除や紙パックの交換を心掛けましょう。
掃除機がゴミを吸わなくなったときの原因や適切な対処法について、以下の記事で詳しく解説しています。
本体が発熱している
掃除機本体が発熱しているときは、フィルターの目詰まりが原因の可能性があります。ゴミが詰まると、正常な吸引・排気ができず、熱がこもってしまうためです。吸引力が弱い場合と同様に、フィルター掃除や紙パックの交換が必要です。
紙パック式とサイクロン式の掃除機のフィルター掃除手順は以下の通りです。
- フィルターを取り外し、ゴミやほこりをはたき落とす
- 取扱説明書のお手入れ方法を参考に、流水や水の中で押し洗いをする
- 取れにくいほこりは、ブラシで軽く表面をなでて掃除する
- 風通しのよい場所で十分に乾かし、再び装着する
乾燥が不十分な場合、雑菌が繁殖して悪臭の原因になるおそれがあるため注意しましょう。
掃除機の寿命は?買い替えをおすすめするケースも

「電源が入らない掃除機は寿命を迎えたのでは?」と心配になる方も多いでしょう。内閣府の令和6年「消費動向調査」によると、電気掃除機の平均使用年数は7.5年です。
また、同調査によると掃除機の買い替え理由は以下のような内訳となっています。
- 故障:71.9%
- 上位品目への移行:17.5%
- 住居の変更:2.1%
- その他:8.5%
あわせて、電気掃除機の補修用性能部品の保有期間が6年となっていることにも留意しておきましょう。補修用性能部品の保有期間とは、製品の製造を打ち切ったときからメーカーが部品を保管する期間について定めたものです。
つまり、製造終了から6年以上経過した掃除機の場合、修理用の部品が欠品していて修理できない可能性があります。また、仮に修理できたとしても、修理より買い替えのほうが安くなる可能性が高いことも念頭に置いておきましょう。
もしも購入から6~7年以上経過した掃除機に不具合が出ているなら、買い替えを検討してみるのも手です。
掃除機の買い替え時期の目安や、買い替え時のポイントなどについて、以下の記事で詳しく解説しています。
寿命を迎えた掃除機を処分する方法

ここからは、寿命を迎えてしまった掃除機を処分する方法を3つ紹介します。
粗大ゴミとして捨てる
多くの自治体では、普通ゴミのサイズを最大辺の長さ30cm以内と規定しています。そのため、これを超える掃除機は粗大ゴミとして捨てることが一般的です。
粗大ゴミの捨て方は、事前に申し込みを行う「戸別回収」、もしくはゴミ処理施設へ直接持ち込む方法などがあります。自身の負担にならない方法を選んで、掃除機を適切に処分しましょう。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者への依頼は、掃除機を自宅まで引き取りにきてくれることが魅力です。その他の家電をまとめて処分したいときも便利に活用できるでしょう。
とはいえ、処分費用が割高であることには注意が必要です。依頼した不用品回収業者の所在地が遠い場合は、出張費を別途支払わなければならないケースもあります。
家電量販店の引き取りサービスを活用する
掃除機は小型家電リサイクル法の対象家電です。そのため、大手の家電量販店では、不要になった掃除機の引き取りサービスを実施しているところも多いです。
ただし、家電量販店で新品の掃除機を購入せず、古い掃除機を引き取ってもらう場合は、有料であることが多いので気を付けましょう。
買い替え・新規購入に!掃除機のおすすめのメーカー5つ

ここからは、掃除機の買い替え、あるいは新規購入におすすめのメーカーを5つ紹介します。それぞれのメーカーで特色が異なるので、ぜひチェックしてみてください。
1.〈Panasonic パナソニック〉
パナソニックは、幅広い掃除機のモデルを展開している国内メーカーです。吸引力に優れたサイクロン式掃除機のほか、スティックタイプの掃除機などもラインナップしています。自身の用途に合わせてモデルを選べるのが魅力です。
2.〈dyson ダイソン〉
ダイソンは、1998年に日本へ進出してきたイギリスの家電メーカーです。高機能な上位モデルの「Vシリーズ」や、機能性と軽量性のバランスが取れた「Digital Slim(デジタルスリム)」などのシリーズを展開。パワフルな吸引力も特徴です。
3.〈HITACHI 日立〉
日立は国内有数の家電メーカーで、掃除機もラインナップしています。機能性が高く、緑色のLEDライトでごみを浮かび上がらせる独自のライト機能を備えたモデルなどを展開しています。ほかのメーカーにないような機能を備えた掃除機をお探しの方におすすめです。
4.〈Shark シャーク〉
シャークはアメリカの家電メーカーで、スタイリッシュなモデルが多く、収納スペースが限られた部屋でも重宝します。優れたデザインも魅力で、インテリアと調和しやすいモデルが多いことも特徴です。
5.〈iRobot アイロボット〉
開発メーカーのアイロボット社では、家庭用ロボット掃除機の「ルンバ」を販売しています。モデルによっては、自動でゴミの回収や充電をしてくれる「クリーンベース」の機能などが備わっています。手間を減らして床掃除をしたい方にぴったりです。
まとめ
掃除機の電源が入らない原因には、本体とホースが正常に接続できていない、連続使用で保護装置が働いている、などが考えられます。また、掃除機が故障していたり、寿命を迎えていたりすることで電源が入らない可能性もあるので、場合によっては買い替えを検討しましょう。
全国850店舗以上の実店舗を構えるセカンドストリートでは、各メーカーの掃除機をリーズナブルな価格でご提供しています。オンラインストアやお近くの店舗で、ぜひチェックしてみてください。