電子レンジは便利で使用頻度が高い分、汚れや臭いに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。汚れや臭いをそのまま放置すると、電子レンジ自体の性能や寿命にも影響を与えるため、定期的に掃除をすることが大切です。
この記事では、電子レンジが汚れる原因や放置した場合のリスク、簡単にできる掃除方法を分かりやすく解説します。さらに、電子レンジの汚れを防ぐポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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電子レンジが汚れる原因
電子レンジの庫内が汚れる原因は、主に食品の油分・糖分・タンパク質などの成分です。
汚れたまま電子レンジを使用し続けると、付着した食品が加熱されて焦げや頑固な汚れとして残ります。
また、電子レンジで食品を温める際に発生した水蒸気は、そのままにしておくと固まって水アカ汚れの原因になります。
電子レンジを掃除しないままだとどうなる？
電子レンジを掃除せずに汚れを放置すると、雑菌が繁殖して悪臭が発生し、さらには食中毒につながる可能性もあります。
また、汚れが電磁波をさえぎってしまうため、加熱効率が低下し食品が「なかなか温まらない」といったことが起こりえます。加熱効率が低下すると温めに時間が掛かり、電気代もかさむでしょう。
さらに、電子レンジの汚れをそのままにすると、最悪の場合、故障や発火の原因にもなるため、定期的に掃除をする必要があります。
なお、電子レンジの臭いや温まらないことにお悩み方は、以下の記事も参考にしてください。
電子レンジのおすすめの掃除頻度
電子レンジは使用して内部が汚れたら、その都度掃除をするのが理想的です。
ですが、気付かないうちに庫内が汚れていたり、忙しくて掃除ができなかったりと、その都度掃除をするのは難しいかもしれません。それでも、1週間に1回を目安に掃除の頻度を保てると、電子レンジを清潔な状態に保てます。
次章では、手軽にできる具体的な掃除方法を紹介します。
簡単！電子レンジの掃除方法
電子レンジの汚れは、身近なもので簡単に掃除することが可能です。ここでは、電子レンジを手軽に掃除する方法を、汚れの種類ごとに詳しく紹介します。
なお、電子レンジの臭いの対処法については、ぜひ以下の記事をご覧ください。
食品による汚れの掃除方法
電子レンジの食品の焦げ付きや油汚れの掃除には、重曹が効果的です。重曹には消臭効果もあるため、汚れと臭いを同時に取り除けます。
具体的な掃除手順は、以下の通りです。
- 耐熱容器に水1カップ（200ml）と重曹大さじ1を入れ、よく混ぜる
- 1を電子レンジに入れ、600Wで5分加熱
- 加熱後、15分ほど蒸気を行き渡らせて、汚れを浮かせる
- キッチンペーパーやふきんなどを温めた重曹水に浸し、軽く絞ってから汚れを拭き取る
なお、重曹の代わりにセスキ炭酸ソーダを使用しても、同様の効果が得られます。
水アカによる汚れの掃除方法
電子レンジの水アカ汚れには、酸性のクエン酸やお酢が効果的です。どちらも温めた蒸気で、水アカを浮かせて落とせます。
具体的な掃除手順は、以下の通りです。
- 耐熱容器に水1カップ（200ml）とクエン酸（または酢）小さじ2を入れてよく混ぜる
- 1をレンジに入れ、600Wで5分加熱する
- 加熱後、30分ほど蒸気を行き渡らせて、汚れを浮かせる
- キッチンペーパーやふきんなどをクエン酸水（または酢水）に浸し、軽く絞ってから汚れを拭き取る
汚れが一度で落ちない場合は、この手順を何度か繰り返してみましょう。
頑固な汚れの掃除方法
電子レンジの落ちにくい油汚れには、食器用の中性洗剤がおすすめです。
具体的な掃除手順は、以下の通りです。
- 容器に水と中性洗剤を入れて混ぜ、ふきんを浸す
- ふきんを軽く絞り、電子レンジの中に広げて600Wで1分加熱
- ふきんで庫内汚れを拭き取る
- 乾いた布で乾拭きをする
なお、アルカリ性の洗剤は塗装が剥げたり発火したりするおそれがあるため、必ず食器用の中性洗剤を使用しましょう。
電子レンジの外側の掃除方法
ここまで庫内の掃除方法を紹介しましたが、電子レンジの外側もほこりや手アカなどで汚れているため定期的に掃除をしましょう。
外側の汚れは、柔らかい布で水拭きをするのが基本です。ただし、汚れがひどい場合は食器用の中性洗剤で拭き掃除をし、洗剤が残らないよう最後に固く絞ったふきんなどで水拭きをします。
電子レンジの掃除でやってはいけないこと
電子レンジの掃除には、いくつかの注意点があります。ここでは、電子レンジの掃除でやってはいけないことを3つ紹介します。
なお、前章で紹介した重曹やクエン酸を使う掃除方法は、製品によって使用できない場合があります。必ず取扱説明書を確認してから掃除を始めましょう。
庫内が冷めないうちに掃除する
電子レンジを使用した直後や掃除に関連する加熱後、すぐに庫内を触ると、熱が残っていてやけどをするおそれがあります。
庫内が十分に冷めたことを確認してから、掃除を始めてください。
住宅用・家具用洗剤やメラミンスポンジを使う
住宅用洗剤や家具用洗剤は、塗装が剥がれたりする可能性があります。電子レンジの掃除には、食器用の中性洗剤を使用しましょう。
また、掃除グッズとして人気のメラミンスポンジも注意が必要です。メラミンスポンジは研磨することで汚れを落とすため、庫内が傷付いたり塗装が剥がれたりするおそれがあります。
洗剤や水をスプレーする
スプレータイプの洗剤や、スプレーボトルに入れた水やお湯を直接庫内に吹き掛けることも避けましょう。スプレー液が庫内の意図しない部分に入ってしまうことがあるからです。
このような使用方法は、電子レンジの故障につながるおそれがあります。直接吹き掛けず、布などに吹き掛けての使用をおすすめします。
電子レンジの汚れを防ぐポイント
日々の使い方を工夫することで、電子レンジを清潔に保つことも可能です。ここでは、電子レンジの汚れを防ぐポイントを3つ紹介します。
ラップを付けて温める
食品を電子レンジで温める際は、ラップやフタを付けることを習慣にしましょう。ラップやフタをすると、庫内への食品の飛び散りを防げます。
フタは、洗って何度も使用できる耐熱性のものが、経済的でおすすめです。
電子レンジ対応マットを敷く
庫内の底面の汚れは、電子レンジ対応のシリコンマットを敷くことで、直接汚れが付着するのを防げます。ただし、マット自体は汚れるため、こまめな洗浄や拭き取りが必要です。
また、オーブン機能を使用する際には、マットを取り外すことを忘れないようにしましょう。
掃除のしやすさで電子レンジを選ぶ
電子レンジの汚れを防ぐには、掃除の負担を軽減してくれる電子レンジ選びが大切です。
例えば、ターンテーブルがないフラットテーブルの電子レンジは、庫内の拭き掃除が簡単です。また、庫内の汚れをスチームで浮かせるお手入れ機能が付いていれば、掃除がしやすく庫内を清潔に保てます。
電子レンジの汚れにお悩みの方は、このような機能を備えた機種への買い替えを検討してみましょう。
以下の記事では、電子レンジが安い時期や、安く手に入れる方法を詳しく解説しています。
また、買い替えの際の電子レンジの処分方法については、以下の記事を参考にしてください。
まとめ
電子レンジの汚れの主な原因は、温めた際にこぼれたり飛び散ったりした食品の成分です。汚れを放置すると悪臭や電気代の増加などにつながり、最悪の場合、故障や発火のおそれもあるため、定期的に掃除をすることが大切です。
電子レンジの掃除は、汚れによって重曹やクエン酸、中性洗剤での拭き掃除を試してみましょう。また、普段から汚れが付かないよう対策をしておくと掃除の負担を減らせます。
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