手軽に部屋を暖められるヒーターは、冬場に欠かせない暖房器具です。ヒーターは種類が多いため、それぞれの特徴を把握して購入の参考にしたい、という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ヒーターの種類ごとの特徴やおすすめの選び方について解説します。ヒーターを選ぶ際の参考にしてください。
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【一覧・比較】ヒーターの種類ごとの特徴
まずは、ヒーターごとの特徴や電気代を、以下の表でチェックしてみましょう。
種類 | 速暖性 | 暖房範囲 | 送風 | 1時間当たりの電気代の目安 |
カーボンヒーター | ◎ | 狭い | なし | 400~1,200W:12.4~37.2円 |
セラミックヒーター | 〇 | 狭い | なし | ・200~500W:6.2~15.5円 ・1,000W:31.0円 |
ハロゲンヒーター | ◎ | 狭い | なし | 400~1,000W:12.4~31.0円 |
パネルヒーター | ◎ | 狭い | なし | ・160W:5.0円 ・400~1,200W:12.4~37.2円 |
石油ファンヒーター | ◎ | 広い | あり | 小火力時60W~大火力時130W:1.9~4.0円 |
ガスファンヒーター | ◎ | 広い | あり | 18W:0.6円 |
オイルヒーター | × | 中 | なし | 500~1,200W:15.5~37.2円 |
オイルレスヒーター | 〇 | 広い | なし | 600~1,500W:18.6~46.5円 |
シーズヒーター | △ | 狭い | なし | 200~800W:6.2~24.8円 |
上表の通り、ヒーターの種類で速暖性や暖房範囲、電気代に違いが見られます。
ここでは、各ヒーターの特徴をさらに詳しく確認していきましょう。
1.カーボンヒーター
カーボンヒーターは、カーボン(炭素繊維)を発熱体に利用した暖房器具で、遠赤外線の熱エネルギーで暖める「電気ヒーター」の一種です。
カーボンヒーターのメリットは、赤外線放射量がハロゲンヒーターの約2倍と多く、体の芯まで温められることです。また、小型で設置しやすく、価格が手頃なことも魅力でしょう。
デメリットは、部屋全体を暖めるのには適さないことで、スポット的な使い方が向いています。
消費電力は400~1,200W程度で、1時間当たりの電気代は約12.4~37.2円です。ちなみに、発熱体が黒鉛の「グラファイトヒーター」は、遠赤外線量がカーボンヒーターよりも多く、立ち上がりも速めです。
2.セラミックヒーター
セラミックヒーターは、熱効率のよいセラミックに電圧をかけ、その熱を利用して暖める仕組みです。熱源は電気なので、燃料は必要ありません。また、ファンが付いているタイプを「セラミックファンヒーター」と呼びます。
セラミックヒーターのメリットは、燃料を使用しないため、一酸化炭素中毒になるリスクがないことです。また、加湿機能や空気清浄機能など多機能な製品が多く、コンパクトで部屋に置いても邪魔ならないといった特徴もあります。
デメリットは、暖房能力が弱いことです。そのため、脱衣所やトイレ、キッチンなど、狭い場所での使用が向いています。
消費電力は200~500Wで、1時間当たりの電気代は約6.2~15.5円。また、消費電力が1,000Wのモデルでは、1時間当たりの電気代が約31.0円です。
セラミックヒーターの電気代について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
3.ハロゲンヒーター
ハロゲンヒーターは、ハロゲンランプを発熱体にしている暖房器具です。
ハロゲンヒーターのメリットは、速暖性が高いことで、短時間で暖まりたいときに便利です。加えて、小型で持ち運びがしやすく、価格もリーズナブルです。
デメリットには、カーボンヒーターよりもエネルギー効率が悪く、電気代が高いことが挙げられます。加えて、ハロゲンランプは耐久性が低く衝撃に弱いため、取り扱いには注意しましょう。また、温度調節は2~3段階しかないことが一般的です。
消費電力は400~1,000W程度で、1時間当たりの電気代は約12.4~31.0円です。
4.パネルヒーター
パネルヒーターは、パネルからの輻射熱を利用して部屋を暖めるヒーターです。電気を利用したタイプのほか、ガスを燃料にするタイプもあります。
メリットは、速暖性や空気が乾燥しにくいことです。加えて、火災や火傷のリスクが低く、コンパクトサイズで狭い場所でも使いやすいことが挙げられます。
一方、デメリットは、部屋全体を暖めるのには向いておらず、価格もやや高めです。
消費電力はミニサイズが160W程度で、1時間当たりの電気代は約5.0円。通常モデルが400~1,200W程度で、1時間当たりの電気代は約12.4~37.2円です。
5.石油ファンヒーター
石油ファンヒーターは、灯油を燃料に、温風を吹き出して部屋を暖めるヒーターです。
石油ファンヒーターのメリットは、速暖性が高く、部屋全体を効率的に暖められることです。さらに、コンセントがあればどこでも使えるほか、灯油の燃焼時に水蒸気が発生するので、暖房と同時に加湿ができることも魅力といえます。
デメリットは、定期的に換気や給油が必要なことです。例えば、小さめの石油ファンヒーターであれば、5Lのタンクでおよそ80時間の運転が可能です。
なお、消費電力は小火力時60W、大火力時130W。1時間当たりの電気代は約1.9~4.0円です。ただし、電気代のほかに、灯油代が別途かかることに留意しておきましょう。
同じく灯油が燃料の暖房器具に、電池で駆動する「石油ストーブ」があります。石油ストーブ・石油ファンヒーター・ガスファンヒーターは、賃貸物件で使用できないケースがあるので、使用の可否については事前に確認してください。
ファンヒーターが一部の賃貸物件で禁止されている理由や、エアコンの電気代との比較について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
6.ガスファンヒーター
ガスファンヒーターは、ガスを燃料に暖めた温風を送り出して部屋を暖めるヒーターです。
ガスファンヒーターのメリットは、パワフルな温風で立ち上がりが早く、燃料を補給する手間がないことです。
デメリットは、石油ファンヒーターと同様に定期的な換気が必要なことです。ほかにも、住居にガス管がない場合は設置工事が必要になります。賃貸物件は、ガスファンヒーターが使用できるかの確認と、工事許可に関する確認が不可欠です。
消費電力は18W程度で、1時間当たりの電気代は約0.6円です。さらに、電気代とは別にガス代が掛かります。1ヵ月のガス代が1万円を超えるようなケースもあるので、使いすぎには注意しましょう。
7.オイルヒーター
オイルヒーターは、放熱板の中でオイルを循環させ、輻射熱を利用して部屋を暖めます。
オイルヒーターのメリットは、空気を汚さず、臭いも発生しないことです。加えて静音性に優れ、風が出ないため、寝室などでの使用におすすめです。火事や火傷のリスクも少ないので、子どもやペットがいるご家庭でも使いやすいでしょう。
デメリットは、暖まりに時間がかかることや、熱効率があまりよくないため電気代が高いことが挙げられます。
消費電力は500~1,200W程度で、1時間当たりの電気代は約15.5~37.2円です。
以下の記事では、オイルヒーターの1ヵ月の電気代や節約できる使い方を解説しています。
8.オイルレスヒーター
その名の通り、オイルレスヒーターは、オイルを使わずに空気を加熱して暖める仕組みのヒーターです。「オイルフリーヒーター」とも呼ばれます。
オイルレスヒーターのメリットは、オイルヒーター同様、静音性に優れ、火事や火傷のリスクが低いことです。
デメリットは、本体サイズが大きく、設置スペースの確保が必要なことです。また、搭載機能が多いモデルほど高価格になります。
消費電力は600~1,500W程度で、1時間当たりの電気代は約18.6~46.5円です。
9.シーズヒーター
シーズヒーターは、ニクロム線を発熱体として採用した暖房器具です。
シーズヒーターのメリットは、カーボンヒーターなどよりも遠赤外線量が多く、しっかりと体を温められることです。また、発熱体の耐久性が高いため、正しく使用すれば長期間使用することができます。
デメリットは、ほかの遠赤外線ヒーターよりも立ち上がりが遅く、暖まるまで時間がかかることです。
消費電力は200~800W程度で、1時間当たりの電気代は約6.2~24.8円です。近年は、速暖性に優れたカーボンヒーターとのハイブリッドモデルなども流通しています。
要チェック!ヒーターのおすすめの選び方
ヒーターを選ぶ際は、種類以外にも使用する場所や搭載機能についてもチェックしておきましょう。ここでは、ヒーターのおすすめの選び方について解説します。
使用場所で選ぶ
以下では、使用する場所ごとにおすすめのヒーターを紹介します。
使用する場所 | おすすめのヒーター |
リビング | 速暖性の高い石油ファンヒーターやガスファンヒーターなど |
子ども部屋 | 火事や火傷のリスクが低いオイルヒーターやオイルレスヒーター、パネルヒーターなど |
寝室 | 温風が出ないオイルヒーターやオイルレスヒーター、パネルヒーターなど |
キッチン・脱衣所などの狭いスペース | 遠赤外線で暖めるハロゲンヒーターやシーズヒーターなど |
なお、一人暮らしにおすすめの暖房器具について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
搭載機能で選ぶ
ヒーターには、さまざまな機能が搭載されています。以下では、代表的なヒーターの機能を紹介します。
機能 | 特徴 |
加湿機能 | 給水タンクが内蔵されており、暖房とあわせて加湿ができる |
消臭機能 | 石油ファンヒーターなどの点火・消化時の灯油の臭いを抑制する |
省エネ機能 | 無駄なエネルギー消費を抑えて、燃料を節約する。「人感センサー」や「エコモード」などがある |
チャイルドロック機能 | 子どもがスイッチを押しても動作しないように、操作を制限する |
自動電源オフ機能 | 一定時間、あるいは一定温度を超えた際に自動で停止する |
タイマー機能 | 設定した時間に自動で電源のオンオフができる |
スマートフォン連携機能 | スマートフォンと連携させて、暖房器具を遠隔操作できる |
設置タイプで選ぶ
ヒーターのおもな設置タイプは3つで、それぞれの特徴は以下の通りです。
設置タイプ | 特徴 |
床置き型 | 一般的な設置タイプ。大型ヒーターやコンパクトヒーターなど、幅広くラインナップされている |
タワー型 | 床置きタイプ同様に床置きだが、縦長のスリムな形状で狭い部屋でも使いやすい |
壁掛け型 | 壁に掛けて設置するタイプ。置き場所が確保できないときや、洗面所・脱衣所などの狭い場所に設置しやすい |
燃料で選ぶ
ヒーターで使用する燃料は大きく3つに分けられます。それぞれのメリット・デメリットを把握して、ヒーター選びに役立てましょう。
燃料 | メリット | デメリット |
灯油 | ・速暖性が高い ・運用コストが比較的安い | ・灯油の保管や給油が必須 ・タンクキャップの閉め忘れなどで引火する危険性がある |
ガス | ・速暖性が高い ・空気が乾燥しにくい | ・ガス管設置工事が必要なケースも ・ガス接続部に傷が付くと、異常燃焼やガス漏れの危険性がある |
電気 | ・空気が汚れない ・灯油・ガスよりも安全 | ・灯油やガスが燃料のヒーターより暖房パワーが劣る ・停電時は使用できない |
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前述の通り、ヒーターは種類や機能によって、一部のモデルは価格が高い傾向にあります。なるべく価格を抑えたい方は、全国850店舗以上を展開するリユースショップのセカンドストリートをご利用ください。
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まとめ
ヒーターは、種類ごとに特徴やメリット・デメリットが異なります。ヒーターを選ぶ際は種類だけでなく、使用場所・搭載機能・設置タイプ・燃料なども考慮したうえで検討しましょう。
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