洗濯機は、私たちの暮らしになくてはならない家電の1つです。パートナーとの暮らしが始まる際は、洗濯機を含めた家電選びも楽しいイベントになるでしょう。
洗濯機を購入するとき、使用する人数に合わせて容量や機能を検討することが大切です。そこで今回は、2人暮らしにおすすめしたい洗濯機をメーカー別に紹介します。洗濯機を購入する前の注意点も解説するため、購入を検討中の人は、ぜひ参考にしてみてください。
2人暮らしに最適な洗濯機の選び方
2人暮らしに最適な洗濯機を選ぶ際は、ポイントを押さえて選ぶことが大切です。ここでは、「容量」「種類」「機能」「価格」「メーカー」の5つのポイントについて、それぞれ解説します。
容量で選ぶ
洗濯機の容量には、1人暮らし向きの小容量タイプから大家族に適した大容量タイプまで多様なサイズがあります。二人暮らしに必要な洗濯機の容量は、何キロを目安にしたらよいのでしょうか。一般的に、2人暮らしに最適な洗濯機の容量は7~8kg程度です。
この理由として、1日の衣類の洗濯物は1人あたり1.5kg程度が目安とされている点が挙げられます。つまり、2人暮らしでは最低でも3kg程度の容量がある洗濯機が必要です。さらに、タオルや寝具などの布類を含めると、1日5kg以上の洗濯物を洗うことになります。
また、忙しい時期は数日洗濯物が溜まるケースも考えられるでしょう。まとめ洗いをする可能性を考慮すると、2人暮らしであれば多少の余裕を持って7~8kg程度の容量が適しているといえます。
ただし、洗濯の頻度やライフスタイルは人によって異なるため、生活に適した容量の洗濯機を選びましょう。
1人暮らしのときに使っていた洗濯機が、そのまま使えるか気になる人もいるでしょう。以下の記事では、洗濯機のサイズや人気メーカーについて詳しく紹介しています。買い替えを検討している人はぜひご覧ください。
ドラム式か縦型で選ぶ
洗濯機は、「ドラム式洗濯機」と「縦型洗濯機」の2つに分けられます。
ドラム式洗濯機は、節水性に長けており、乾燥機能が備わっている点が特徴です。洗濯物を干す手間が省けるため、忙しくて家事にかける時間がない人に向いています。
ただし、ドラム式はサイズが大きいタイプが主流であり、広めの設置スペースが必要です。また、扉の開く向きがメーカーによって異なり、左開きと右開きの2パターンがあるため、壁の位置を考慮したうえで検討してみてください。
一方で、縦型洗濯機は、ドラム式と比べてコンパクトなサイズが特徴で、狭い空間でも設置しやすいでしょう。扉も上側に設置されているため、左右の壁の位置は意識しなくても問題ありません。加えて、価格も比較的安いので、できるだけ予算を抑えて洗濯機を購入したい人におすすめです。
機能で選ぶ
洗濯機によっては、乾燥機能やお急ぎモード、スマート機能といった高度な機能を搭載しているタイプがあります。ライフスタイルを考慮したうえで、必要な機能が備わった洗濯機を選びましょう。
特に重要なポイントは、乾燥機能の有無です。仕事が忙しく洗濯物干す時間がない場合は、乾燥機付きの洗濯機が向いています。乾燥機を使うと、ヒーターで洗濯物を乾かすため柔らかい仕上がりになる点も魅力です。
ただし、高度な乾燥機能が備わった洗濯機は、無搭載のタイプよりも価格が高いため注意しましょう。コストが気になる人は、簡易乾燥機が備わったタイプを選ぶ方法もあります。簡易乾燥機は縦型洗濯機に多く、ヒーターを使わずに風力で水分を飛ばすため、比較的リーズナブルです。
価格で選ぶ
洗濯機は、種類や搭載されている機能、サイズなどによって価格帯はさまざまです。たとえば、2人暮らしに適した縦型洗濯機の価格は5万円以上が相場ですが、ドラム式洗濯機は10万円以上する製品が多いです。
高性能なドラム式が欲しいけれど、予算が合わず諦める人も少なくありません。予算が足りない場合は、新品よりもリーズナブルなリユース品の購入を検討しましょう。アイテムによっては新品同様で購入できるケースもあるので、コストを抑えたい人におすすめです。
メーカーで選ぶ
洗濯機のメーカーは、パナソニックや東芝、日立など豊富に存在します。メーカーによって特徴が異なるため、事前にリサーチしたうえで選ぶことが大切です。たとえば、パナソニックの洗濯機は、温水や泡洗浄が備わったタイプが注目されている一方で、日立の洗濯機は乾燥機能が特徴的です。
メーカーごとの詳しい特徴については、以下の見出しで解説しています。洗濯機の購入を検討中の人は、ぜひ参考にしてみてください。
【メーカー別】2人暮らしにおすすめの縦型洗濯機5選
狭いスペースでリーズナブルな洗濯機を探している場合は、縦型洗濯機がおすすめです。ここでは、2人暮らしにおすすめの縦型洗濯機を5つのメーカー別に解説します。
<Panasonic パナソニック>
パナソニックの洗濯機は、洗浄力の高さに定評があります。たとえば、「スゴ落ち泡洗浄」は泡の力を最大限に活かした強力洗浄機能です。さらに、温水と濃密泡で洗浄する「温水スゴ落ち泡洗浄」が搭載されたモデルもあります。
そのほか、スマートフォンを使って遠隔操作ができる「スマホで洗濯」も便利な機能です。帰宅時間にあわせて洗濯できるため、家事の効率化が図れます。
2人暮らしに適したモデルは、「全自動洗濯機NA-F7PB2-W」です。水流を立体的に起こす「ビッグウェーブ洗浄」が備わっており、水位が低くても高い洗浄力を誇ります。
<TOSHIBA 東芝>
東芝の洗濯機は、業界トップクラスの洗浄力を誇っています。縦型洗濯機にも、「抗菌ウルトラファインバブル洗浄W」や「抗菌ウルトラファインバブル洗浄」という機能が備わっており、繊維の奥まで洗剤を浸透させて洗うことが可能です。
数ある東芝の縦型洗濯機のなかでも、2人暮らしにおすすめのモデルは「AW-7DH4(W)」です。水道水をAg+抗菌水に変えて洗浄する機能により、部屋干し臭の原因となる菌の繁殖を防げます。特に、部屋干しの頻度が高い人におすすめのモデルです。
<HITACHI 日立>
日立の縦型洗濯機は、少量の水で溶かした濃度の高い洗剤を使い、大流量で洗う「ナイアガラビート洗浄」が備わった「ビートウォッシュ」が人気です。汚れをしっかりと落としながら、布の傷みを抑えられるため、ファンデーション汚れや黄ばみなどが気になる人に向いています。
また、乾燥機能が高い点も日立の特徴です。縦型洗濯機には、高速風でシワを伸ばす「風アイロン」機能が搭載されており、シャツやカットソー、スカートなどもきれいに乾きます。
2人暮らしに適したモデルは「BW-DV80G」です。容量が8kgと大きめで、余裕を持ったサイズの洗濯機を探している人に最適なモデルといえるでしょう。
<SHARP シャープ>
シャープの縦型洗濯機の大きな特徴は、「穴なし洗濯槽」が採用されている点です。
一般的な縦型洗濯機は、脱水するための穴が空いています。しかし、穴が空いている分、水を大量に必要とするという課題がありました。シャープの穴なし洗濯槽は、穴がなくても脱水が可能であり、水道料金の節約につながります。
また、黒カビの侵入を抑制するため、きれいな水で洗濯できる点もメリットです。
2人暮らしには、穴なし洗濯槽が備わった「ES-GE7H」が向いています。ボディ幅は520mmとコンパクトサイズなので、狭いスペースに設置する場合にもおすすめです。
<IRIS OHYAMA アイリスオーヤマ>
アイリスオーヤマは、リーズナブルな価格帯が特徴的なメーカーです。縦型洗濯機であれば3万円以内で購入できるモデルもあります。価格だけでなく、洗浄力にも長けているほか、生乾き臭を防ぐ部屋干しモードが備わっている点も魅力です。
2人暮らしには、掃除がしやすいガラス扉が備わった「IAW-T704-W」が向いています。上ぶたにはチャイルドロックが搭載されているため、小さなお子さんがいる家庭にもおすすめです。
【メーカー別】2人暮らしにおすすめのドラム式洗濯機5選
少ない水量でダイナミックに洗浄できる洗濯機を探している場合は、ドラム式洗濯機が適しています。ここでは、2人暮らしにおすすめのドラム式洗濯機を5つのメーカー別に解説します。
<Panasonic パナソニック>
パナソニックのドラム式洗濯機は、乾燥機能に長けています。特に、「ヒートポンプ方式」は世界で初めてパナソニックが採用した機能です。大風量の温風を直接洗濯物にあてるため、シワを抑えながら乾燥します。電気代や乾燥時間の削減につながり、コストが気になる人にもおすすめです。
2人暮らしには、低温風パワフル乾燥機能が備わった「NA-VG780L/R」が向いています。幅・奥行きともに約60cmのコンパクトサイズであり、集合住宅でも設置しやすいでしょう。また、デザインにもこだわっているため、インテリアになじみやすい点も魅力です。
<TOSHIBA 東芝>
東芝のドラム式洗濯機は、2009年に登場した「ZABOON(ザブーン)」シリーズが人気です。「抗菌ウルトラファインバブル洗浄EX」や「ヒートポンプ除湿乾燥」などの高度な機能が備わっており、洗濯から乾燥まで安心して任せられます。
また、低振動、低騒音設計になっており、夜間や早朝に洗濯しやすい点も魅力です。
2人暮らしには、容量が8kgの「TW-84GS4L(H)/(W)」が向いています。Ag+抗菌水機能が搭載されているため、部屋干しをする人にもおすすめです。
<HITACHI 日立>
日立のドラム式洗濯機は、洗濯にかかる手間を省略できる機能に優れています。たとえば、「らくはや 風アイロン」は、洗濯物のシワを乾燥時にしっかり伸ばして仕上げる機能です。また、一般的なドラム式洗濯機は、乾燥フィルターの掃除が必要ですが、日立では「らくメンテ」という機能を搭載し、乾燥フィルターをなくしました。これにより、1ヵ月に1回程度のお手入れで清潔な状態を保持できます。
2人暮らしにおすすめのモデルは、「ビッグドラム BD-SG110K」です。容量が11kgと大きめですが、まとめ洗いや大物洗いをする場合に役立ちます。
<SHARP シャープ>
節水や節電機能にこだわりたい人には、シャープのドラム式洗濯機がおすすめです。
シャープのドラム式洗濯機は、温度センサーや湿度センサー、振動センサーなど7つのセンサーが備わっているため、洗濯物の状態に合わせて適切な運転パターンを自動的に選択します。これにより、水の量や電気代を抑えて、賢く洗濯できる点が大きな魅力です。また、乾燥時には「ヒートポンプ」と「ヒーター」のハイブリッドで効率的に乾かします。
2人暮らしには、コンパクトサイズの「ES-S7J」がおすすめです。直下排水にも対応しているので、狭いスペースでも設置しやすいでしょう。
<IRIS OHYAMA アイリスオーヤマ>
ドラム式洗濯機は、10万円以上する高額なタイプが一般的です。その点、アイリスオーヤマは10万円以下で購入できるモデルもあるため、コストが気になる人に向いています。
全モデルに温水洗浄機能が備わっており、黄ばみや臭いの原因となる菌をしっかり落とせる点も魅力です。ただし、モデルによっては乾燥機が備わっていないため、事前に確認してから購入しましょう。
2人暮らしにおすすめのモデルは、「HD71-W/S」です。大物コースや念入りコース、部屋干しコースなど多様な洗い方ができるため、ライフスタイルに合わせて活用できます。
2人暮らしに最適な洗濯機を購入する前の注意点
2人暮らしに最適な洗濯機を購入する際は、設置場所のサイズや搬入経路などを確認しておくことが大切です。ここでは、3つのポイントを解説します。
洗濯機の設置場所のサイズを確認しておく
洗濯機のサイズは、メーカーやモデルによって異なります。特に、ドラム式洗濯機は大きいサイズが主流であり、実際に搬入してみたら設置できなかったというケースも少なくありません。
こうしたミスを避けるためにも、事前に設置場所のサイズを測る必要があります。本体だけでなく、床への漏水を防ぐ防水パンから洗濯機用水栓までの高さもチェックしておきましょう。
洗濯機の搬入経路を確認する
洗濯機はサイズが大きいため、搬入経路を確認することも重要です。玄関の幅より大きな冷蔵庫を購入すると、室内に搬入できません。搬入をスムーズに進めるには、玄関や廊下の幅が「冷蔵庫の横幅+6cm以上」あるとよいでしょう。
また、集合住宅に搬入する際は、階段やエレベーターのサイズも確認する必要があります。
買い替えの場合はリサイクル料金を確認する
古くなった洗濯機を処分して買い替える場合、リサイクル料金がかかります。具体的な料金はメーカーや機種によって異なりますが、収集運搬料も含めると5,000~6,000円程度が一般的です。
買い替えを検討している人は、洗濯機の価格だけでなく、リサイクル料金や収集運搬料についても事前に確認しておきましょう。
古い洗濯機の処分方法について、以下の記事で詳しく解説しています。洗濯機を自分で設置する方法や不用になった洗濯機の処分方法について知りたい人はぜひご覧ください。
まとめ
結婚や同棲を機に、2人暮らし用の洗濯機を探している人は多いでしょう。洗濯機には多様なサイズがありますが、2人暮らしであれば7kg~8kgの容量があるタイプがおすすめです。
また、メーカーや機種ごとに機能が異なるため、比較したうえでライフスタイルに適したモデルを選びましょう。
節水や節電にこだわる場合は、縦型洗濯機よりもドラム式が適しています。ただし、新品だと10万円以上するモデルが多いため、リユースショップ・リサイクルショップを利用する方法もよいでしょう。
全国に850店舗を超える実店舗とオンラインストアを運営する〈2nd STREET セカンドストリート〉では、各メーカーの洗濯機を多数取り扱っています。新品よりもリーズナブルな価格で購入できるので、買い替えを検討中の人は、ぜひご利用ください。
また、不要になった洗濯機の買い取りも行っています。新しいモデルであれば、買い取り価格が高くなりやすいため、ぜひお早めに買い取りに出してみてはいかがでしょうか。