冬を乗り越えるのに欠かせないエアコン暖房は、ときに電源が入らないことがあります。そのようなときに、その原因や対処法について知りたい方も多いのではないでしょうか。暖房は、故障やもともと備わる機能などが原因で、つかないことがあります。
今回は、エアコンの暖房がつかない原因をシーン別に紹介したうえで、具体的な対処法について解説します。また冬場に暖房がつかないときや、修理中に使えないときに、代わりに暖まるおすすめの暖房器具も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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エアコンの暖房がつかないのはなぜ?原因をシーン別に解説
まずはエアコンの暖房がつかない原因を、シーン別に解説します。
暖房も冷房もつかないとき
エアコンの暖房だけでなく、冷房もつかないことがあります。なぜなのでしょうか。考えられる原因として、次のことが挙げられます。
・リモコンの設定ミス・電池切れ
ただ単にリモコンの設定が間違っていたり、リモコンの電池切れにより、エアコン本体が正しく作動していないケースです。また冷房にも暖房にもならない場合には、「送風」モードになっており、単に風を送っているだけの設定になっている可能性もあります。エアコン本体の電源が入っていないということもあるでしょう。
・フィルターが汚れており、風をふさいでいる
エアコン本体もリモコンも作動している気配があるのにもかかわらず、風が出てこないこともあります。その場合、フィルターが汚れている可能性があります。つまりフィルターが目詰まりを起こし、エアコン本体から出てくる風をふさいでいるということです。
・内部が故障している
エアコン本体の内部が故障している可能性もあります。この場合、リモコンや本体の表示板にエラー表示が出ていたり、本体のランプが点滅していたりと、異常を知らせるサインが出ている可能性があります。
・霜取り運転中
霜取り運転とは、エアコンに備わる機能の一つで、室外機についた霜を取る運転を自動で行います。エアコンは運転中、冷たい風を室外機より排出していますが、冬場の気温の下がった状態では冷たい風が霜になり、室外機を覆ってしまうことがあります。運転に支障が出ることから、暖房運転を一時停止し、室外機に備わる熱交換器を温めることで霜を取る運転を行います。エアコンをつけているのにもかかわらず、本体から温風などが出てこない場合、霜取り運転中の可能性があります。
・予熱運転中
予熱運転とは、エアコンが暖房運転を始める際に行う、温風が出るまでの準備運転を指します。この予熱運転中は温風が出ないことから、「エアコン暖房がつかない」と勘違いしてしまうこともあります。
・室外機に不具合が生じている
暖房も冷房もつかない場合、エアコン本体だけでなく、室外機に不具合が生じているケースもあります。例えば、室外機に異物が付着していたり、障害物があってふさいでいたりすると運転が停止することがあります。
冷房はつくが暖房だけつかないとき
・四方弁の故障
冷房がつくけれど、暖房だけつかないことがあります。この場合、四方弁と呼ばれる、冷房と暖房を切り替える装置が故障している可能性があります。四方弁は室外機の中にあり、何らかの原因で冷房運転のまま回路が固まってしまい、暖房がつかないといったケースが考えられます。
・外気温が低い
冬場は外気温が低くなればなるほど、暖房機能は運転を開始するまでに時間を要します。一般的には外気温が2度以下になると時間がかかりがちです。そのため、「暖房がつかない」と勘違いしてしまうこともあります。
・内部が故障している
エアコン本体の内部が、何らかの原因で故障している場合も考えられます。リモコンにエラー表示が出ていないか、また本体のランプが点滅していないかなどを確認しましょう。
エラー表示や点滅が見られるとき
・エラー表示や点滅
暖房がつかない場合、先述の通り、エラー表示や点滅が見られる場合は、故障など原因を特定できる可能性があります。取扱説明書やメーカーの公式サイトで確認して、何が原因か確認しましょう。
暖房がつかないときの対処法
暖房がつかないときの対処法を、シーンや原因別にご紹介します。
冷房も暖房もつかないときの対処法
・リモコンの設定ミス・電池切れ
リモコン操作が誤っていないか、「送風」モードになっていないかなど、操作方法を改めて取扱説明書などで確認しましょう。また電池切れの場合もあるため、電池を入れ直してみるのも良いでしょう。
・フィルターが汚れており、風をふさいでいる
冷房も暖房もつかない場合で、フィルター汚れが疑われる場合は、一度フィルターを外して洗ってみると良いでしょう。ゆっくりと本体のカバーを外したら、フィルターを外します。まず掃除機などで埃を吸い取ったうえで、水洗いもしくは中性洗剤で洗うのが一般的です。歯ブラシなどで優しくこすると良いです。掃除後は、しっかりと乾燥させてから本体に装着しましょう。
・内部が故障している
エラー表示などにより、内部が故障していると分かった場合は、専門業者に修理を依頼するほかはありません。エアコン内部を自身で開けて直すことはむずかしく、またケガや事故の恐れもありますので、絶対に避けましょう。
・霜取り運転中
暖房がつかない原因が霜取り運転中であるケースは、冬場であれば起こり得ます。エアコンのリモコンや本体の点灯などに表示されることが多いため、確認してみてください。霜取り運転中と分かれば、終わるまで待ちましょう。その間、他の暖房器具で部屋を暖めることも有効です。
・予熱運転中
外気温が低く、予熱運転を行っていると思われたら、終わるまで待ちましょう。
・室外機に不具合が生じている
室外機に何らかの異物が挟まっている場合、専門業者に依頼して取り除いてもらいましょう。このとき、自分で取り除くと誤って壊してしまう恐れもありますし、危険ですので絶対に避けましょう。また、室外機の近くに障害物がある場合は、動かしてふさがないようにします。
冷房はつくが暖房だけつかないときの対処法
・四方弁の故障
四方弁の故障については、専門業者に修理を出す必要があります。ただし、自身で判断することは難しく、他の原因を想定して専門業者に相談した後に、四方弁の故障が判明するということになるかもしれません。修理代が高額になりがちなため、新しいエアコンに買い替えるほうが安くなることもあります。
・外気温が低い
冬場は特に設定温度に上がるまで時間がかかるため、暖房運転が開始されるまで待つしかありません。時間がかかるため、他の暖房器具を併用するとよいでしょう。
・内部が故障している
内部の故障については、前述の通り、修理に出します。
エラー表示や点滅が見られるときの対処法
暖房がつかない場合、リモコンのエラー表示や本体のランプの点滅などが見られる場合、取扱説明書やメーカーの公式サイトで確認して、それぞれ対処しましょう。
それでも暖房がつかない場合は、メーカーやエアコン修理の専門業者に問い合わせることをおすすめします。
冬場に暖房がつかないときに暖まるおすすめ暖房器具
冬に暖房がつかないときには、室内の温度が下がり、快適に過ごすことができません。一時的な霜取り運転や予熱運転中の間や、故障による修理に一定期間出す必要があることもあるでしょう。その場合は、代わりに暖まる暖房器具を用意すると良いでしょう。おすすめの4商品をご紹介します。
〈Dyson ダイソン〉「Dyson Purifier Hot+Cool 空気清浄ファンヒーター ホワイト/シルバー (HP07 WS)」
空気清浄機とヒーターと扇風機の3役を兼ね備えた商品です。冬場は、部屋の空気をキレイにしながら暖めてくれます。ウイルスや花粉、ハウスダストに対応しています。
ヒーター機能は、速く、均一に暖めてくれるので、エアコン暖房が効くまでの時間に先につけておくのもおすすめです。
夏には扇風機としても使えるので、一年を通じて活用できる便利さもあります。
〈Panasonic パナソニック〉「加湿機能付きセラミックファンヒーター DS-FKX1206/DS-FKS1206」
加湿機能のついたセラミックファンヒーターで、温風と共にうるおいも届けてくれます。暖かくなるだけでなく、乾燥しがちな冬の室内の乾燥対策にもなります。加湿量は、1時間に約600mLとされています。
ナノイーXという微粒子イオンにより、さまざまな空気の汚れを抑制してくれ、ニオイも脱臭してくれます。
〈IRIS OHYAMA アイリスオーヤマ〉「セラミックヒーター コンパクト 人感センサー JCH-127D-W ホワイト」
コンパクトで一人暮らしの部屋や、小部屋にも置きやすいセラミックファンヒーターです。スイッチを押すだけで、素早く部屋を暖めてくれます。
人の動きを検知して自動でONとOFFを切り替える人感センサーがついているので、ヒーターの消し忘れを予防できます。暖まりたいときだけでなく、安全に使用したい場合にもおすすめです。
〈DAIKIN ダイキン〉「遠赤外線暖房機 セラムヒート ERFT11ZS-T ブラウン/ERFT11ZS-W マットホワイト」
遠赤外線によって素早く足元から暖めてくれるヒーターです。遠赤外線は、身体に暖かさが伝わりやすいため、冬場のキッチンといったエアコン暖房などの暖かさが届きにくい場所に置くのもおすすめです。
400-600Wの節電運転でも十分暖まるため、節電したい人にもおすすめです。
まとめ
エアコンの暖房がつかないときに考えられる原因と対策、代替となる暖房器具をご紹介しました。冬場に暖房が使えなくなることは避けたいものです。日頃から不具合に気をつけながら、予備として暖房器具を備えておくと安心といえるでしょう。
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