おしゃれも。暮らしも。新ライフスタイルマガジン。

AV・生活家電

空気清浄機の寿命は何年?年数や臭いについて解説

空気清浄機は、一年を通して私たちの暮らしに役立つ家電の一つです。しかし長年使っていると、空気清浄機の寿命が気になってくることもあるのではないでしょうか。
また、空気清浄機の寿命をできるだけ延ばす方法を知りたい方もいれば、これから買い替える際に、寿命ができるだけ長い製品を選びたい方もいるでしょう。

今回は、一般的な空気清浄機の寿命とともに、寿命を延ばす方法やメーカー別のお手入れしやすい製品の例をご紹介します。買い替え・購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

空気清浄機の寿命とは?

空気清浄機の寿命とは?

「空気清浄機の寿命はいつくる?」と不安になっている場合、空気清浄機の寿命は何年くらいなのか、具体的な年数を知りたい方もいるのではないでしょうか。

空気清浄機の寿命は、一般的に「耐用年数」と「フィルター寿命」から考えます。それぞれ解説します。

空気清浄機の法的な耐用年数は6年

空気清浄機の法的な耐用年数は「6年」が目安とされています。

この6年という年数は、国税庁の「主な減価償却資産の耐用年数表」に記載されています。「空気清浄機」という直接的な記載はありませんが、「電気冷蔵庫、電気洗濯機その他これらに類する電気・ガス機器」といった記載があり、空気清浄機もここに含まれると考えられています。

耐用年数とは、法人の減価償却資産について、本来の用途用法によって通常予定される効果をあげることができる年数という意味合いがあります。そのため、メーカーもこの6年の期間は製品の修理が可能なように部品を保持しているのが一般的です。

しかし、だからといって6年を過ぎたら必ず壊れてしまうとは限りません。実際の使用年数は、6年にとどまらず、10年以上といわれています。

耐用年数はあくまで目安としてとらえるとよいでしょう。

参考:
国税庁「主な減価償却資産の耐用年数表」
東京都主税局「償却資産の評価に用いる耐用年数」

フィルター寿命からくる年数は10年

空気清浄機は、長持ちさせようと思えば、10年以上は持つというとらえ方をしてもよいと考えられます。しかし、空気清浄機の寿命を左右する部品であるフィルターの寿命の観点からすれば、寿命は10年ほどといわれます。

空気清浄機のフィルターは、部屋の空気を吸い込んだ後、埃や花粉などを取り除いて、きれいな空気を放出する役割を担っています。このフィルターは定期的に掃除をして埃などを取り除く必要がありますが、怠っていると寿命が縮んでしまいます。

もともとフィルターにはメーカーごとに交換年数が定められていますが、多くの場合は10年といわれているため、フィルターが劣化する10年が空気清浄機の寿命を考える一つの目安といえるかもしれません。

しかし、6年や10年という年数はあくまで目安であり、使う頻度や使い方によっては1~2年で寿命を迎えることもあります。

特に加湿器付き空気清浄機は、フィルターにカビが生えてしまうリスクがあったり、臭いが発生しやすかったりすることから、劣化しやすいといわれています。

空気清浄機の寿命を延ばすには?

空気清浄機の寿命を延ばすには?

空気清浄機の寿命の年数を延ばす方法をご紹介します。

定期的なフィルター掃除

寿命を延ばすために最も関心を払いたいのが、フィルターです。フィルターは定期的にお手入れをすることが必要で、製品によって頻度の目安が異なります。多くの場合、2週間から1ヵ月に1回程度がお手入れの目安といわれています。

空気清浄機には、一般的にプレフィルター、集じんフィルター、脱臭フィルターという3種類のフィルターが備わっています。また、加湿器付き空気清浄機では、加湿フィルターが使われているのが一般的です。

それぞれのフィルターの種類によってお手入れ方法が変わってきますので、確認しておきましょう。

フィルターの種類とお手入れ方法

・プレフィルター
プレフィルターは、空気清浄機の一番外側に付いているフィルターで、空気に混じっている大きな汚れをキャッチする役割があります。空気清浄機が部屋の空気を吸い込んだときに最初に通過することになります。ただし、メーカーによってはプレフィルターが設置されていないこともあります。

プレフィルターは、最も大きな汚れをキャッチするため汚れやすく、2週間に1回は掃除機で吸って汚れを除去するのがよいといわれています。中には水洗いできるものもあるため、取扱説明書などでお手入れ方法を確認して、正しい方法で行いましょう。

プレフィルターのお手入れを怠ると、目詰まりを起こしてしまい、空気を吸い込む力が弱くなってしまうこともあります。

・集じんフィルター
集じんフィルターは、プレフィルターが設置されている場合は、プレフィルターを通過した細かい微粒子などの汚れをキャッチします。いわば空気清浄機のフィルターの核ともいえるフィルターです。細かいひだが付いていることが多いです。

集じんフィルターも、2週間に1回の頻度で、掃除機で吸って汚れを除去するのがよいといわれています。集じんフィルターは繊細な構造をしているため、メーカーの取扱説明書に従って正しくケアしましょう。

また掃除機をかけるときに、ひだが曲がってしまわないよう、できるだけ優しく取り扱ってください。

防臭フィルター
防臭フィルターは、タバコやペットなどの生活臭をキャッチするためのフィルターです。臭いの粒子を活性炭などで吸い込み、部屋の臭いを取る役割があります。

防臭フィルターの一般的なお手入れ頻度はあまり決まっておらず、臭いが気になってきたら掃除機で吸い込んでお手入れするとよいといわれています。製品によっては水洗いができるものもありますので、確認しましょう。

・加湿フィルター
加湿器付き空気清浄機に付いているフィルターです。加湿のためのフィルターであるため、水蒸気を放出することから、使用時は湿っている状態であり、雑菌が繁殖しやすいのが特徴です。そのため、使用後は必ずフィルターを取り外して、十分に乾燥させましょう。

お手入れ方法はメーカーによって異なります。例えばシャープでは、加湿器付き空気清浄機の加湿フィルターのお手入れの目安は1ヵ月に1回程度とされており、水洗いする方法が公式サイトで紹介されています。

また、水洗いだけでは水あかが取れにくかったり、臭いがする場合は、粉末の台所用合成洗剤や重曹を用いて、つけ置き洗いをするなどのお手入れ方法もありますので、汚れの程度に応じて対応しましょう。

そして、どのフィルターにもいえることですが、フィルターには寿命がありますので、定期的にフィルター交換を行うことも忘れないようにしましょう。製品ごとの交換の目安時期にきちんと対応することをおすすめします。

加湿器付き空気清浄機の場合は?トレー・タンクのお手入れ方法も

加湿器付き空気清浄機には、加湿フィルターだけでなく、水を受けるトレーや水を入れるタンクなどもお手入れする必要があります。お手入れ方法は製品によって異なりますが、ここでは一般的な方法をご紹介します。

タンクは給水するたびに、少量の水を入れてキャップを閉めた状態で振り洗いをするとよいでしょう。汚れがひどい場合は、台所用洗剤を薄めたものを入れて振り洗いします。洗剤がタンクの中に残らないよう、しっかりとすすぎます。

トレーは1ヵ月に1回の頻度で水洗いします。汚れが目立つ場合は歯ブラシなどで軽くこすって除去します。

製品ごとの正しい方法は取扱説明書を参照してください。

加湿機能が付いていないシンプルなものを選ぶのもポイント

空気清浄機は、加湿機能がないほうが水濡れの心配がなく、メンテナンスが楽だといわれています。できるだけお手入れの手間をかけたくない場合は、加湿器付き空気清浄機ではない、シンプルな空気清浄機のほうが寿命を延ばしやすいかもしれません。状況によって選び分けましょう。

臭いが出たら要注意

もし空気清浄機から臭いが発生したら、加湿器付き空気清浄機の場合は、カビなどの雑菌が繁殖している可能性があります。

また、加湿器付き空気清浄機ではない場合も、臭いがすることがあります。

そのような場合には、まずフィルター掃除やフィルター交換を行いましょう。それでも臭いがとれなかったら、臭いの原因がフィルターではないと考えられますので、お手入れできる箇所を掃除してみましょう。それでも臭いが消えない場合は、買い替えを検討するのもよいかもしれません。

お手入れのしやすい空気清浄機の例

お手入れのしやすい空気清浄機の例

空気清浄機の寿命が気になる場合は、はじめからできるだけお手入れのしやすい製品を選んで購入するのも一案です。空気清浄機を手がけるメーカー別に、お手入れがしやすい工夫がされているポイントと、具体的な製品例をご紹介します。

〈SHARP シャープ〉

シャープの空気清浄機の特徴として「プラズマクラスター」が搭載されていることが挙げられます。これは同社が開発した空気清浄化技術であり、水素のプラスイオンと酸素のマイナスイオンを発生させることで、空気中の菌やウイルス、臭いを除去するものです。

お手入れがしやすい製品例として「加湿空気清浄機 KI-PX100」があります。この製品にはプレフィルター自動掃除機能が付いており、定期的に自動でお掃除してくれます。

〈Panasonic パナソニック〉

パナソニックの空気清浄機の特徴として、「ナノイー」という技術があります。ナノイーは空気中の水分を集めて生成されるナノサイズの微粒子イオンのことで、花粉やハウスダストなどのアレル物質やPM2.5を抑制し、タバコなどの臭いを脱臭します。

パナソニックの空気清浄機は共通して、給水に使用するタンクやフィルター、センサーのお手入れが手軽に行いやすい工夫がされています。フィルターを取り外したいときは本体を動かさずに前面パネル、各種フィルターを簡単に取り外すことができます。

「ナノイーX搭載 加湿空気清浄機 F-VXW70」などの加湿空気清浄機には、加湿フィルターが搭載されていますが、月に1回、水かぬるま湯で押し洗いするだけでお手入れが可能です。

プレフィルターや集じんフィルターは定期的に掃除機などで吸い取れば、基本的なお手入れが完了します。

〈DAIKIN ダイキン〉

ダイキンの空気清浄機の特徴は、「ストリーマ機能」にあります。これは独自の空気浄化技術であり、酸化分解力をもったプラズマ放電の一種であるストリーマを放電することにより、分解力を発揮し、カビやアレル物質を抑え、部屋の空気をきれいにしてくれます。

「ストリーマ空気清浄機 ACM555A」などには「TAFUフィルター」が搭載されており、お手入れを楽にしてくれます。このフィルターは撥水・撥油効果の高い素材が使用されていて、汚れが広がりにくい上に、静電力が落ちにくいように工夫されています。10年間、交換不要と謡われているので、寿命を気にする人におすすめです。

まとめ

空気清浄機の寿命や寿命を延ばす方法、メーカー別のお手入れがしやすい製品例をご紹介しました。寿命は使い方やお手入れの頻度によって変わってきます。

これから新たに空気清浄機を購入し、できるだけ長く使いたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

全国に850店舗を超える実店舗とオンラインストアを運営する〈2nd STREET セカンドストリート〉では、各メーカーの空気清浄機を多数取り扱っています。新品よりもリーズナブルな価格で購入できるので、購入や買い替えを検討中の人は、ぜひご利用ください。


AV・生活家電記事をもっと見る

セカンドストリート オンラインストア セカンドストリート 買取サービスのご案内 セカンドストリート 店舗を探す

おすすめ記事

関連記事

PAGE TOP