引っ越しなどをきっかけにテレビを購入する際、決め手となるポイントの一つがサイズです。使用目的や部屋の広さによって、適切なテレビのサイズは異なります。どのサイズを購入するか迷っている人もいるでしょう。
この記事ではテレビのサイズで迷っている人のために、選び方のポイントについてご紹介します。またサイズ以外に確認しておきたいことも解説するため、ぜひ参考にしてみてください。
選び方の前にテレビのサイズの表記方法を把握しておこう
家電量販店やインターネットでテレビのサイズを調べると、センチメートル(cm)ではなく2桁の数字で表されていることに気づいた人も多いのでは。
テレビサイズの表記方法には独特のルールがあります。選び方を把握する前に、テレビサイズの表記方法について把握しておきましょう。
テレビのサイズは対角線の長さ(インチ)で表す
テレビのサイズの単位は、日本で一般的に使われている「センチメートル」ではなく「インチ」です。また縦・横の長さではなく、長方形の対角線の長さで表記されています。
1インチは2.54cmですが、そもそも日本ではあまり馴染みがない単位ですよね。テレビのサイズ表記を見ても、ピンとこない人も多いでしょう。主にリビングに置かれる大きめのテレビの実寸法をセンチメートルで表すと、概ね以下のようになります。
- 32インチ:縦39cm・横70cn
- 40インチ:縦49cm・横88cn
- 42インチ:縦52cm・横93cn
- 46インチ:縦57cm・横101cn
- 50インチ:縦62cm・横110cn
- 55インチ:縦68cm・横121cn
- 60インチ:縦74cm・横132cn
- 65インチ:縦80cm・横143cn
- 80インチ:縦99cm・横177cn
テレビのサイズの「V型」の意味
近年はテレビのサイズ表記において、2桁の数字の後に「V型」とつくことが多いです。Vは「Visual Size」の略で、テレビのフレーム(枠)を除いた画面そのものの長さを表しています。
通常の「40型」という表記の場合、テレビの枠を含めたサイズです。枠を除いた画面のみのサイズを表した「40V型」と比べると、40型の画面サイズは小さくなります。
購入して部屋に置いた後に、思ったより大きいまたは小さいとならないためにも、しっかりと確認しておきたいポイントです。
テレビのサイズを検討する際に意識したい3つのポイント
店舗で実物を確認したとしても、購入したテレビを実際に部屋に置くと大きすぎる、または小さすぎると感じることがあります。後悔しないための選び方を把握しておきましょう。ここではテレビのサイズを検討する際に意識したいポイントを3つご紹介します。
ポイント1:部屋の大きさ・レイアウトを考慮する
選び方の一つ目のポイントは、部屋の大きさやレイアウトを考慮することです。部屋に対してテレビが大きすぎると、圧迫感が出やすい点に注意しましょう。
また特に大型テレビの場合、家具の配置も影響します。実際に設置する部屋にテレビを置いた際にどうなるかを事前にイメージすることが大切です。
リビングであればソファ、ダイニングであれば椅子との位置関係などを意識するとよいでしょう。なお以下が部屋の大きさごとに適したテレビサイズの目安です。
- 6畳:24~32V型
- 8~10畳:32~40V型
- 10~12畳:40~49V型
- 12畳以上:50V型以上
ポイント2:サイズごとに最適な視聴距離が異なることを意識する
テレビはすぐ前に座るよりも、少し離れた方がよく見えるでしょう。なお見やすい距離は一定ではなく、サイズごとに最適な視聴距離が異なります。
また最適な視聴距離の計算方法に関しては、フルハイビジョンまたは4Kなどのテレビのタイプによっても異なることを押さえておきましょう。フルハイビジョンの場合、視聴距離は画面の高さ(縦)の3倍程度、4Kの場合は1.5倍程度が適当です。
なお主なサイズごとの視聴距離の目安は、以下の通りです。
【フルハイビジョンテレビの場合】
- 32(V)型:約1.2m
- 40(V)型:約1.5m
- 46(V)型:約1.7m
- 52(V)型:約1.9m
- 60(V)型:約2.2m
- 70(V)型:約2.6m
【4Kテレビの場合】
- 46(V)型:約0.85m
- 52(V)型:約1.0m
- 60(V)型:約1.1m
- 70(V)型:約1.3m
解像度が高い4Kは解像度の低いフルハイビジョンに比べて、近くで見ても画面の粗さが目立ちにくい傾向にあることもポイントです。
ポイント3:解像度を考慮する
テレビを選ぶ際、サイズと合わせて意識したいのが解像度です。解像度とは、画面のきめ細やかさを表す指標のことを指します。数字が大きいほど細かな点までくっきりと表現できます。
テレビのサイズと解像度には、サイズが大きくなるほど解像度が低い物は画面の粗さが目立つという関係性がある点がポイント。大きなサイズのテレビを選ぶのであれば、解像度が高い4K・8Kの方がおすすめといえるでしょう。
なお〈2ndSTREET セカンドストリート〉では、さまざまなテレビを新品よりもリーズナブルな価格で販売しています。コンパクトな物から広いリビングに適した大画面のテレビまで幅広く取り扱っているため、希望する物がきっと見つかるでしょう。ぜひお近くの店舗やオンラインストアを確認してみてください。
テレビを選ぶ際にサイズ以外で確認しておきたいこと
テレビの選び方として確認したいポイントは、サイズだけではありません。ここからはサイズ以外で確認しておきたいことを2つご紹介します。
インターネット対応かどうか
インターネット対応のテレビを選ぶと、動画配信サービスなどを通じた映像をテレビの大画面で楽しめます。近年は主にスマホで動画を見る人が増えています。
一方で、スマホはテレビに比べると画面が小さい点がデメリット。大画面で映画や好きな動画を楽しみたいと考えている人もいるでしょう。
インターネットに接続してコンテンツを利用できるテレビのことを「スマートテレビ」と呼びます。なお設置場所にインターネット環境が必要な点には注意が必要です。
録画機能が付いているかどうか
テレビで確実に好きな番組を見るために、便利な機能が録画機能です。HDDが内蔵されているタイプのテレビであれば、録画するために外付けHDDを購入する必要がありません。
またチャンネル選びから録画予約までを一つのリモコンで操作できることや、配線が少なく見た目がすっきりすることなどのメリットもあります。
一方で、テレビに録画機能がない場合は、別途ブルーレイレコーダーのような録画ができるアイテムを購入しなければなりません。
部屋別のテレビサイズの選び方
設置予定の部屋に合わせてテレビのサイズを選びましょう。ここでは寝室ならびに子ども部屋に置くテレビのサイズの選び方をご紹介します。
寝室で使う場合
寝室で使う場合は、24インチ程度の小型テレビがおすすめ。寝室のテレビはサブ機という位置づけであるケースが多いでしょう。
寝る前に少し見る程度であれば、それほど機能は必要ないといえます。小型テレビであれば、購入にかかる費用を抑えられるでしょう。
子ども部屋で使う場合
子ども部屋で使うテレビの場合は、32インチや37インチなどのテレビがおすすめ。ほどよく画面が大きいことから、ゲームも十分楽しめます。
なお近年は動画配信サービスをよく利用する子どもが増えています。インターネットに接続する機能を持ったスマートテレビを選ぶと喜ぶでしょう。なおテレビの選び方については以下の記事でもご紹介しているため、こちらもぜひご覧ください。
サイズ別のおすすめのテレビ
ここからは32インチから65インチまでのサイズ別で、おすすめのテレビをご紹介します。ぜひ自分に合う一台を見つけてみてください。
【32インチ】「AQUOS アクオス」 2T-C32AE1
一人暮らしのリビングや子ども部屋に設置しやすい32V型のテレビです。地上・BS・110度CSデジタルチューナーを2基搭載。別売りの外付けHDDを使えば、テレビを視聴しながら裏番組を録画できます。
〈SHARP シャープ〉のアクオスシリーズは、色鮮やかな画質が特徴の一つ。2T-C32AE1では液晶パネル直下にLEDバックライトが設置されており、鮮明で美しい映像を楽しめる工夫が施されています。
【32インチ】「BRAVIA ブラビア」 KJ-32W500E
KJ-32W500Eは〈SONY ソニー〉のブラビアシリーズの32V型液晶テレビです。独自の「クリアレゾリューションエンハンサー機能」により、ノイズの少ない高画質を実現しています。
外付けHDDを設置すれば、裏番組の録画も可能です。またリモコンには便利な機能を搭載。「チャンネルポン機能」を活用すれば、テレビの電源が入っていなくてもチャンネルボタンを押すだけですぐに指定したチャンネルの番組が見られます。
【40インチ】AQUOS 4K 4T-C40BH1
4T-C40BH1は、4Kチューナー内蔵の40V型液晶テレビです。アクオスシリーズならではの美しい画質に加えて、高精細4K低反射パネルを採用することで日光や室内の照明などの映り込みを軽減しています。
また「バスレフ型スピーカーボックス」を搭載しているため、テレビだけでも臨場感のあるサウンドが楽しめます。映画やドラマなどが好きな人におすすめのテレビです。
【40インチ】「REGZA レグザ」 40V31
40V31は〈TOSHIBA 東芝〉製の40V型液晶テレビです。画面の美しさはもちろん、音質にもこだわっている点が魅力。臨場感たっぷりのサウンドを表現できる「クリアダイレクトスピーカー」が搭載されています。
またデジタル放送独特のノイズ音やモスキートノイズを低減する「地デジノイズクリア機能」により、音がいつでもはっきりと聞き取りやすい点も特徴の一つです。
【50インチ】REGZA 50C350X
大画面で動画配信サービスを楽しむなら、50C350Xがおすすめです。50V型の4K液晶テレビで、リモコンにはお気に入りの動画配信サービスをボタン一つで起動できる「ダイレクトボタン」を配置。6つの動画配信サービスから見たいコンテンツにすぐアクセスできます。
また映像処理エンジン「レグザエンジンPower Drive」や高画質化技術「ネット動画ビューティLE」などにより、ネット動画もきれいな画質で楽しむことが可能です。
【50インチ】50A6100
50A6100は〈Hisense ハイセンス〉製の4K高画質対応の50V型液晶テレビです。インターネット非対応の分、画質と音質に特化している点がポイント。独自技術の「SMR(Smooth Motion Rate)」により残像感やノイズを抑え、動きのあるシーンもクリアに表現します。また音声技術「dbx-tv」により、臨場感のあふれるサウンドも実現しています。
【55インチ】「VIERA ビエラ」 TH-55GX850
TH-55GX850は〈Panasonic パナソニック〉のビエラシリーズの55V型4K液晶テレビです。「AI HDRリマスター」により、通常の映像もAIがリマスター。HDRのような高コントラストで美しい映像を楽しめます。
また液晶テレビでありながら、正面以外の角度からでも鮮やかな映像を視聴できる「4K高輝度IPSパネル」を採用しています。きれいな映像を楽しみたい人におすすめできるテレビです。
【55インチ】BRAVIA KJ-55A9G
KJ-55A9Gは、ソニー製の55V型4K有機ELテレビです。BSならびに110度CSの4K放送に対応したチューナーを2機搭載しており、かつ裏番組の録画が可能。また別売りのユニットと組み合わせることで、壁掛けテレビとしても使用できます。
さらに「ピクセル コントラスト ブースター」により、どのような場面でも高コントラストで美しい映像を実現しています。
【65インチ】REGZA 65M540X
65M540Xは、東芝製の65V型4K液晶テレビです。4Kチューナー2基、地上/BS・110度CSデジタル放送チューナーは3基搭載されているため、複数番組の同時録画が可能。
またインターネットにも対応しており、さまざまな動画配信サービスのコンテンツを楽しめます。特におすすめの機能が「みるコレ」。好みに合う映像コンテンツをおすすめしてくれる機能です。
【65インチ】BRAVIA KJ-65X9500H
KJ-65X9500Hは、ソニーのブラビアシリーズの65V型4K液晶テレビです。地上/BS・110度CSデジタル放送チューナー搭載に加えて、インターネットの動画配信サービスにも対応。あらゆる映像コンテンツを1台で楽しめます。
「X-Motion Clarity」や「直下型LED部分駆動」といった技術により、暗いシーンや動きが速いコンテンツもくっきりと表現します。独自の音響技術「Acoustic Multi-Audio」による臨場感たっぷりのサウンドも魅力です。
テレビを快適に視聴するコツとは
部屋の大きさや用途を考慮してテレビのサイズを選ぶのは大切なことです。さらに快適さを増すためには、設置場所や設置方法にもこだわりましょう。ここではテレビを設置する際の2つのコツをご紹介します。
テレビの設置場所を工夫する
テレビを設置する際にソファや椅子との位置関係を気にしても、窓のことは気にしないという人も多いでしょう。窓から差し込む日の角度は、時間帯によって変化します。
日中にテレビをよく見る場合は、光で反射してしまうこともあるでしょう。窓とテレビが90度になるよう設置すると、光の影響を受けにくくなります。
またソファや椅子との関係でいえば、テレビの高さにも配慮が必要です。椅子や床に座ったときに、目線がやや下に下がるような高さになるよう調節してみてください。見上げるような角度の場合、長時間の視聴で首が疲れてしまいます。
テレビの設置方法を工夫する
広いリビングには大型テレビを置く方がバランスよいですが、場所をとることが気になる人もいますよね。壁掛けやスタンドを活用することは、大型テレビでもすっきりと設置できるおすすめの方法です。
テレビを壁に掛けるメリットとして、部屋が広く見えることが挙げられます。また金具などでしっかりと固定するため、意外と地震にも強いです。
一方で、デメリットとしては、壁に穴を空ける必要があることや移動させにくいことなどが挙げられます。特に賃貸の場合は、大家さんに事前連絡して了承を得る必要があるでしょう。
テレビを選ぶ際に押さえておきたい液晶テレビと有機ELテレビの違い
近年の主流は、液晶テレビや有機テレビなどです。液晶テレビとは、デジタル時計などにも使われる液晶を使って画面を表示させるテレビです。
一方で、有機ELテレビでは画面を表示させるために、電気を通すと発光する性質を持った有機物を使用しています。
両者の大きな違いが、バックライトの有無です。液晶テレビはバックライトで画面の明るさを調整しているのに対して、有機ELテレビはディスプレイ自体が発光できることからバックライトが必要ありません。
上記の特徴から、有機ELテレビは画面が明るく色鮮やかでかつ薄型というメリットがあります。また180度近い視野角があるため、横や斜め方向からでもきれいな映像が見られます。
ただし、液晶テレビに比べると価格が高い点がデメリット。また中型・大型サイズに限られる点もデメリットといえるでしょう。
液晶はコストパフォーマンスに優れていることから、小型から大型までさまざまなサイズが展開されています。ただし、バックライトがある分、やや厚みがある物が多い点はデメリットです。
まとめ
テレビサイズの選び方のポイントは、部屋の大きさやレイアウト、視聴距離、解像度などを考慮することです。加えて、インターネット対応や録画機能の有無なども確認しておきましょう。
セカンドストリートでは、さまざまな種類の液晶テレビや有機ELテレビなどを販売しています。人気モデルや高機能なモデルもリーズナブルな価格で見つけられるかも。お近くの店舗やオンラインストアをぜひ覗いてみてください。