夏の暑さに備えて扇風機を出そうとしたら、なぜか回らない……。そんなお悩みを抱えた方向けに、扇風機が回らない原因や対処法について解説します。ちょっとした見直しで直るケースもありますが、そうでない場合も無理して危険な処置にならないよう、メンテナンスの注意点もお伝えします。
修理費用を抑えたい方には、買い替えもおすすめ。リユースショップの〈2ndSTREET セカンドストリート〉であれば賢い買い替えも可能です。どうしても直せない場合に買い替えを検討するなら、ぜひ店舗をチェックしてみてください。
故障かも?扇風機が回らない5つの原因・直し方
扇風機が動かない際によくある主な原因5つと、それぞれの直し方について紹介します。動かなくても故障とは限らないため、修理を検討する前に、まずは下記のポイントをチェックしてみましょう。
電源プラグが奥まで差し込まれていない
扇風機の羽根が回らない原因のひとつとして、電源プラグが十分に差し込まれていない可能性があります。まずは、電源プラグがコンセントの奥までしっかりと差し込まれているか確認してみましょう。
なお、コンセントとプラグの間に緩みがあると、ホコリがたまりやすくなり、発火するおそれもあるため要注意です。たまったホコリが湿気を吸うことで通電経路ができ、放電により発火してしまいます。ホコリだけでなく、髪の毛などの通電しやすい異物も入り込みかねないため、プラグの取り扱いは普段から意識的に気を付けるようにしましょう。
羽根やガードの取り付けが正常でない
組み立てる際に、扇風機の羽根やガードの取り付けが正常でないと、うまく回らないことがあります。一般的に、扇風機の羽根は表と裏があり、逆には取り付けられない構造となっていますが、メーカーによっては逆取り付けが可能なケースもあります。そのため、念のため羽根やガードの取り付けが正常かどうかチェックしてみるのがおすすめです。
また、タッチストップセンサー搭載の扇風機の場合、羽根とガードの接触によりセンサーが誤作動している可能性もあります。取り付けが間違っていることで羽とガードが接触しているかもしれないので、その点も確認してみましょう。
チャイルドロック機能がオンになっている
チャイルドロック機能が搭載されている扇風機の場合、機能がオンになっていることにより通常の動作が制限されているかもしれません。設定を解除することで正常に動作しないか確認してみましょう。
メーカーによって、チャイルドロックの設定ボタンや押し時間は異なりますので、自身が所有している扇風機の取扱説明書を読んで確認してください。例えば、「チャイルドロックボタン」を約2秒長押しすることで設定・解除が行なえるモデルや、「リズム風ボタン/チャイルドロックボタン」を3秒長押しすることで設定・解除が行なえるモデルなどがあります。
扇風機が油切れの状態にある
羽根の軸受け部分の油切れが原因で、扇風機がうまく回っていない可能性もあります。扇風機のメーカーの取扱説明書によっては、軸受け部分にミシン油の注油を促していることがあります。この場合、モーター部へ油を差して羽根がスムーズに回るか試してみるとよいでしょう。
ただし、最近では安全面への配慮から、注油について記述していないケースが一般的です。そのため、取扱説明書に未記載の場合は自己判断せず、メーカーへ問い合わせてみてください。
軸受け・羽根にホコリがたまっている
扇風機のモーター軸受けや羽根にホコリがまとわりついていると、正常に動作しない場合があります。この場合、故障の原因になるだけでなく、ホコリをまき散らすことによって健康にも悪影響をおよぼしかねません。ホコリがたまりすぎないよう、こまめな清掃を心掛けましょう。
扇風機を清掃する際は、羽根とガードを本体から取り外した状態で、流水でホコリを洗い流す方法がおすすめです。水洗いしたら、清潔なタオルや布で水気を十分に拭き取っておきます。また、軸受け部分は掃除機などでホコリを吸い込むとよいでしょう。
扇風機は分解できる?知っておきたい注意点
扇風機の修理では、内部に搭載されている電子部品であるコンデンサの交換によって、正常に動作するケースがあります。しかし、基本的に、修理技術者以外の個人による扇風機の分解や修理は、推奨されていません。素人による分解や修理は危険性がともなうため、故障したからといって決して自分で行なわないようにしましょう。
扇風機の内部には高圧の電源が流れており、不適切な分解や修理が行なわれると感電や火災の可能性があります。とくに電子部品には高い技術と知識が必要であり、素人が触れるべきではありません。分解による修理が必要だと思われる場合は、必ずメーカーや専門の修理業者に依頼しましょう。
扇風機が回らないときの対処法
扇風機が回らない、もしくは正しく設定しているにもかかわらず扇風機の首振り動作が極めて遅い場合は、故障している可能性が高いといえます。問題を解決するには、修理依頼または買い替えの検討が必要です。以下で、修理・買い替えそれぞれのポイントについて説明します。
修理を依頼する
扇風機の修理は、購入店やメーカーに依頼するのが一般的です。メーカー保証の有効期間内で、自身の不注意による故障でなければ、無償で修理してもらえる可能性が高いでしょう。
メーカー保証は通常購入から1年間ですが、購入店によっては、延長保証サービスを独自に提供している場合もあります。購入した際の保証書やレシートを確認してみてください。
保障期間を過ぎていて、有償での修理対応が必要な場合、一般的な費用の相場は4,000円~1万円程度です。ただし、扇風機の羽根が回らず基板の交換が必要な場合や、首振りしないためにギヤモーターの交換が必要な場合などは、1万5,000円ほど修理費用が掛かるケースもあります。
扇風機を買い替える
修理費用が掛かる場合や、扇風機の耐用年数である5~10年ほど経過している場合などは、買い替えを検討するのもおすすめです。扇風機の価格は一般的にそれほど高額ではないので、修理を依頼するより安く済むかもしれません。
古い扇風機を処分する場合、「粗大ゴミ」として処理するのが一般的です。ただし、サイズによっては「不燃ゴミ」として回収してもらえる場合もあるので、自治体のルールを確認してみてください。なお、扇風機は家電リサイクルの対象ではありません。
新しい扇風機を選ぶ際には、以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。
まず、扇風機の羽根の枚数が多いほど、風当たりは柔らかくなります。3枚羽根のモデルでは強く重たい風になるのに対し、最近の5枚羽根や7枚羽根のモデルは柔らかく滑らかな風が特徴です。
次に、設置する場所に合わせてサイズを選びましょう。リビングや寝室、脱衣所など、使用場所によって最適なサイズは異なります。例えば、脱衣所であればコンパクトなモデルや、タワー型のモデルが向いているでしょう。
さらに、小さな子どもやペットがいる家庭では、安全性も慎重にチェックしてください。チャイルドロック機能がある扇風機を選ぶと、より安心です。
まとめ
扇風機が回らない場合、故障したと思うかもしれませんが、ちょっとした見直しで正常に動作することもあります。まずは、電源やチャイルドロックの確認、清掃をはじめとしたメンテナンスなど、基本的なポイントをチェックしてみてください。
しかし、これだけで問題が解決しないのであれば、内部の電子部品が故障している可能性もあります。この場合は個人で分解や修理を試みるのは危険で、修理費用も高額になりがちなので、買い替えもひとつの選択肢になるでしょう。状態のよい中古品であれば費用も抑えられておすすめです。
リユースショップのセカンドストリートでは、さまざまなメーカーや価格帯の扇風機を取り扱っています。店舗をチェックして、手軽に買い替えてみてはいかがでしょうか。