気温が上がるにつれ、扇風機が活躍する場面も増えるでしょう。しかし、長年同じ扇風機を使用していると、ふと寿命が気になる方もいるのではないでしょうか。
また、「以前のようにスムーズに動かなくなった」「電源を入れると変な音がする」など、扇風機の寿命のサインを感じている方もいるかもしれません。
この記事では、扇風機の平均寿命や寿命を知らせるサイン、扇風機を長く使うための対策、扇風機の処分方法などを幅広く解説します。
〈2ndSTREET セカンドストリート〉で取り扱いのある、代表的な扇風機メーカーの特徴も紹介するので、扇風機の買い替えを検討している方はぜひ参考にしてください。
扇風機の平均寿命は何年?
一般的に、扇風機の耐用年数は5~10年程度とされているため、平均寿命は8年程度と考えられるでしょう。しかし、具体的な寿命は、メーカーや機種、使い方によって異なります。
扇風機には、設計上の標準使用期間(=安全に使える期間)が表示されていますが、これはあくまでも「一定の条件下で使用した場合」を想定した期間です。よって、扇風機に負荷がかかる保管・使用方法を続けていると、寿命が短くなることがあるでしょう。
また、近年の扇風機には「DCモーター」が採用されています。DCモーター搭載の扇風機は、動作音が小さい・消費電力を抑えられるといった点がメリットです。一方で、「ACモーター」を搭載した扇風機に比べると、平均寿命が短いことがデメリットと言えます。
10年、20年と、古い扇風機を使い続けると、内部コードの断線やモーターの劣化などが原因で、発火するおそれもあるため注意が必要です。
扇風機の寿命を知らせるサインとは?
ここでは、扇風機が寿命を迎えたと判断できる4つのサインを紹介します。
正常に動作しない
次の例のように、扇風機が正常に動かなくなった場合は、寿命を迎えた可能性が高いでしょう。
- 羽根が回らない
- 羽根の回転が不規則である
- 羽根が回転する際に異音や大きな音がする
- 首振り動作時に異音がする
なお、扇風機の羽根が回らない、異音が発生するといった場合には、寿命以外の原因も考えられます。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
モーターが異常に発熱している
扇風機の部品の中でも、とくに経年劣化しやすいのがモーターです。扇風機の使用時にモーターが異常に発熱している場合は、経年劣化が疑われるでしょう。ケースによっては、焦げたような臭いがしたり、煙が発生したりすることもあります。
そのようなときは扇風機の使用をすぐに中止し、電源コードを抜いてください。
電源コードの状態で動作が不安定になる
扇風機の電源コードに触れると羽根の回転や首振りが止まる・遅くなるなど、動作が不安定になる場合は、電源コードが劣化しているかもしれません。よく見てみると、電源コードの折れ曲がりや破損などが生じている可能性もあります。
電源コードの劣化が疑われる状態で使用し続けると、火災につながるリスクがあるため、すぐに使用を止めましょう。また、電源コードの折れ曲がりや破損を、自己判断で補修して使用し続けることもNGです。
設計上の標準使用期間を超えている
設計上の標準使用期間を超えた扇風機は、経年劣化による発火・ケガが発生するおそれがあります。そのため、異常が見当たらなくても買い替えを検討すべきタイミングです。
とくに、使用期間が10年を超えた扇風機を使い続けていると、経年劣化が原因で事故を起こすリスクが高まります。過去には、火災の発生による死亡事故なども起きているため、十分に注意しましょう。
扇風機の寿命を延ばすための対策
扇風機の経年劣化自体は避けられませんが、寿命を延ばすためにできる工夫はあります。ここでは、扇風機の寿命を延ばすための対策を見てみましょう。
定期的な手入れを欠かさない
扇風機にホコリが入ると故障を引き起こしやすくなるため、定期的なお手入れを欠かさないようにしましょう。
扇風機のシーズンを終えたら、必ず電源コードを抜いてから、ガードや羽根を分解して掃除します。
水拭きしたり、汚れを洗い流したりする場合は、しっかりと乾燥させたうえで、もとの状態に戻すのがポイントです。また、清掃を終えて収納する際は、ホコリよけ用のカバーを被せておくと、次のシーズンに使うときにスムーズでしょう。
電源コードを雑に扱わない
普段から、扇風機の電源コードをできる限り丁寧に扱うことで、負荷を減らして寿命を延ばすことにつながります。具体的には、次のようなポイントを意識してください。
- コンセントから抜くときは、電源コードのプラグ部分を持つ
- 電源コードの上に物を置かない
- 電源コードを扉で挟まない
扇風機の処分方法
ここでは、扇風機の寿命が近づいているときや寿命を迎えたときなど、扇風機の買い替えを検討している方に向けて、扇風機の一般的な処分方法を3つ解説します。
粗大ゴミで処分する
ひとつ目は、扇風機を粗大ゴミとして処分する方法です。
自治体によってルールは異なりますが、購入した「粗大ゴミ処理券」などを処分する扇風機に貼り付けて、回収日に指定の場所へ持っていく流れが一般的でしょう。
不用品回収業者へ依頼する
2つ目は、不用品回収業者へ扇風機の回収を依頼する方法です。
回収費用は高額になりやすいものの、扇風機のほかにも処分したい不用品がある場合はまとめて回収してもらうことで、不用品1個あたりに掛かる費用を抑えられます。
ただし、悪質な業者に引っ掛からないよう、口コミをしっかりとチェックしたうえで依頼しましょう。
リユースショップ・リサイクルショップなどの買取業者に依頼する
3つ目は、買取業者に扇風機を売却する方法で、「今の扇風機も十分に使えるけれど新しい扇風機に買い替えたい」と考える方におすすめです。
一方で、故障している扇風機や、標準使用期間を超えている扇風機の買い取りは難しい点に注意してください。
買取業者に依頼する場合、自ら店頭に扇風機を持ち込む「店頭買取」なら、最短即日で扇風機を処分・現金化できるでしょう。
また、次のような買取方法を選択できるケースもあります。
- 宅配買取:買取業者が指定する住所に宅配便で扇風機を送る方法
- 出張買取:買取業者に自宅まで扇風機を回収に来てもらう方法
なお、扇風機の処分方法については、以下の記事でも詳しく紹介しています。あわせて参考にしてください。
扇風機の買い替えにおすすめのメーカー5選
最後に、扇風機を買い替える際の候補となる、おすすめのメーカーを5つ紹介します。
1.<YAMAZEN 山善>
山善の特徴は、普段使いに適したシンプルな構造の扇風機から、縦型形状のタワーファンまで、幅広いラインナップがある点です。タワーファンは、扇風機の羽根が隠れているため、小さな子どもがいる家庭でも安全に使いやすいでしょう。
また、サーキュレーターは、冷暖房と組み合わせることで省エネ効果が狙えます。
2.<Dyson ダイソン>
ダイソンの扇風機は、一般的な扇風機のような羽根がなく、スタイリッシュな見た目が大きな特徴です。独自の技術で、羽根がなくても強力な風を生み出せます。
羽根がないことで、小さな子どもがケガをしにくいほか、お手入れもラクに済みます。また、空気清浄機能を備えたモデルなどもあるため、目的に応じて選ぶとよいでしょう。
3.<SHARP シャープ>
シャープの扇風機は、シンプルな見た目ながら、シャープ独自の空気清浄機能「プラズマクラスター」を搭載したモデルがあります。
プラズマクラスターに期待できる効果としては、浮遊カビ菌の除菌や浮遊菌・浮遊ウイルスの作用抑制などが挙げられます。よって、プラズマクラスターを搭載した扇風機を使用することで、部屋干しした衣類の生乾き臭やタバコ臭などの軽減効果が見込めるでしょう。
4.<IRIS OHYAMA アイリスオーヤマ>
性能の高さとリーズナブルさを両立したい方には、アイリスオーヤマの扇風機もおすすめです。
アイリスオーヤマの扇風機はラインナップも豊富で、卓上タイプやサーキュレーター扇風機など、設置場所や用途に合わせて選べます。
5.<TWINBIRD ツインバード>
ツインバードの扇風機は、シンプルでどの部屋にもなじみやすいデザインが特徴です。独自形状の羽根とDCモーターを搭載し、柔らかい風を生むモデルもあります。
使いやすさにもこだわっているため、使用時のストレスも少ないでしょう。
まとめ
扇風機の平均寿命は8年程度と考えられますが、メーカーや機種、使い方によって差があります。正常に動かない・モーターが異常に熱いなどのサインが見られる場合や、設計上の標準使用期間を超えている場合は、寿命を迎えている可能性が高いでしょう。
寿命を迎えた扇風機は、粗大ゴミとして処分するほか、不用品回収業者に依頼して回収してもらう方法が挙げられます。
一方で、故障や目立った不具合はないものの、扇風機を買い替えたいなら、リユースショップ・リサイクルショップなどの買取業者を利用する方法もおすすめです。
セカンドストリートなら、今回紹介したすべてのメーカーの取り扱いがあるため、自分に合う扇風機を見つけやすいでしょう。ぜひ店頭で、実際に触れて機能や状態を確かめたり、さまざまな商品を比較したりしてみてください。