電子レンジは、身近なキッチン家電として日常的に使われるアイテムです。日頃から使っていた電子レンジのボタンが反応しないと、たちまち生活に支障が出る人も多いでしょう。
この記事では、電子レンジのボタンが反応しない原因や電子レンジの寿命を長持ちさせるコツなどを解説します。電子レンジのボタンの反応が悪いときや反応しなくなった人は、ぜひ参考にしてみてください。
電子レンジのボタンが反応しない3つの原因
電子レンジのボタンが反応しない場合、主に3つの原因が考えられます。状況次第では修理が可能ですが、状態によって修理費用が異なるため、あらかじめ把握しておくといざというときに役立つでしょう。
ここでは、3つの原因と修理にかかる費用を解説します。
原因1:ボタン部分の基板が壊れている
電子レンジの電源が入るにも関わらず、ボタンが反応しない場合は、ボタン部分の基盤が壊れている可能性が高いです。特に長年使っている電子レンジは、汚れやサビが付着しているケースが多く、接触不良を起こしやすいため注意が必要です。
ボタン部分の基盤が壊れた場合は、メーカーや専門業者に修理を依頼する必要があります。この場合の修理費用はメーカーによって異なりますが、8,000〜20,000円程度が一般的です。ただし、液晶パネルが使われているタイプの電子レンジは、修理費用が高くなる傾向にあります。
原因2:本体の基板が壊れている
ボタンの反応が悪いだけでなく、電子レンジ自体の電源が入らない場合は、本体の基盤が壊れている可能性があります。購入してから年数が経過している電子レンジは、内部の経年劣化が進み、本体の基盤が壊れやすくなるため注意しましょう。
本体の基盤を修理する際の費用相場は、10,000〜20,000円程度です。購入したばかりで故障した場合は修理をおすすめしますが、長く使っている電子レンジが壊れた再は買い替えた方がよいでしょう。
原因3:ドアスイッチが壊れている
電子レンジの経年劣化が進むと、ドアスイッチにつながる部品が焼け焦げたり腐食したりすることがあります。例えば、ボタンは反応しているけれどスタートボタンが押せない場合は、ドアスイッチが壊れている可能性が高いでしょう。
ドアスイッチの修理は比較的安く、7,000〜8,000円程度で直せることが多いです。
電子レンジのボタンが反応せず故障と勘違いしやすいケース
電子レンジのボタンが反応しない場合でも、必ずしも故障とは限りません。故障と勘違いしやすいケースとして、以下の3つが挙げられます。
コンセントが抜けている、ブレーカーが落ちている
意外と多い理由の一つが、コンセントが抜けたりブレーカーが落ちたりしているケースです。特に複数の家電を同時に使うと、容量によってはブレーカーが落ちる可能性があります。電子レンジのボタンが反応しないときは、まずコンセントの差し込み口やブレーカーを確認してみましょう。
コンセントやブレーカーが原因だった場合、差し込み直したりブレーカーを上げたりすると、再び電子レンジのボタンが反応するようになります。
自動パワーオフで止まっている
電子レンジを使おうとして、温めたいものを中に入れてから数分放置してしまうと、自動パワーオフが働きます。省エネ機能の一部ですが、突然ボタンが反応しなくなるため故障と勘違いする人は多いでしょう。
自動パワーオフが働いた場合は、もう一度ドアを開閉してからボタン操作を行うと反応します。
周波数(Hz)が合っていない
見落としがちな原因として、電気の周波数の問題が挙げられます。関東と関西で周波数が異なることから発生する不具合です。
現在、販売されている電子レンジの多くは、周波数に影響されることなく利用できますが、単機能電子レンジを代表とする一部の製品は、各周波数専用になっているケースがあります。
東日本は50Hz、西肥本は60Htzとなっているため、引っ越した場合に転居先で電子レンジを使う場合は注意しましょう。周波数の変更はメーカーで対応できます。ただし、部品の交換代として5,000円程度かかるため、念頭に置いておきましょう。
電子レンジに関するトラブルは、ボタンが反応しないケースだけではありません。焦げ臭い匂いがしたり、異音がしたりすることも考えられます。電子レンジのトラブルに悩んでいる人は、下記のページも参考にしてみてください。
電子レンジの寿命は何年ぐらい?
問題なく使用できている電子レンジでもいずれは壊れてしまい、買い替えの時期がくるでしょう。一般的に、電子レンジの寿命は10年程度といわれています。これは、電子レンジの部品である「マグネトロン」の寿命に関連する年数です。
マグネトロンとは、電子レンジで食材を温める際に欠かせないマイクロ波を出す部品で、寿命は約2,000時間といわれています。1日30分ほど電子レンジを使用した場合、10年で約2,000時間使うことになります。
ただし、メーカーが部品を保有している期間は8年程度が一般的なため、修理を検討する際は注意が必要です。また多機能電子レンジは、単機能タイプよりも寿命が短い傾向にあります。
買い替えるのがもったいないからといって、壊れた状態で使い続けると発火の恐れがあるため、故障したら必ず修理や買い替えを検討するようにしましょう。
電子レンジの買い替え時期については、下記のページでもご紹介しています。
電子レンジの寿命を長持ちさせる6つのコツ
電子レンジの寿命は10年程度といわれているものの、使い方次第ではさらに長持ちする可能性があります。ここでは、電子レンジの寿命を長持ちさせるコツを6つご紹介します。
コツ1:空焚きを避ける
電子レンジはマイクロ波を食材に照射することで、食材内の水分を振動させて温める仕組みです。そのため電子レンジに何も入れずに使用すると、いわゆる「空焚き」の状態になります。その結果マイクロ波が不安定になるため、マグネトロンの劣化が進んでしまい、故障の原因になりかねません。
電子レンジをできるだけ長持ちさせるには、空焚きを避けるように留意しましょう。
コツ2:庫内をこまめに掃除する
電子レンジを使った後は、食品に含まれる油分や水分が庫内に飛び散っていることがあります。これらの汚れを放置してしまうと、センサーの妨げになったりサビの原因になったりするため注意しましょう。また、悪臭の原因にもなりかねません。電子レンジを長持ちさせるためにもこまめに掃除をすることが重要です。
使用後に布巾で拭き取るだけでも、綺麗な状態を保てます。ひどい汚れがこびりついた場合は、中性洗剤を入れたぬるま湯に浸した布巾で拭き取ると、汚れが落ちやすくなります。
コツ3:壁から一定の距離を保ち、安定した場所に設置する
電子レンジの設置箇所も、寿命を長持ちさせるポイントの一つです。電子レンジを不安定な場所に置くと振動や揺れが起こりやすくなるため、故障の原因となります。
また、高温多湿も電子レンジの故障につながる要素です。電子レンジに熱がこもらないように、壁から一定の距離を保って設置するようにしましょう。
説明書には設置に関する詳しい情報が記載されているため、あらためて確認してみることをおすすめします。
コツ4:連続使用を避ける
電子レンジを長時間継続して利用すると、本体が熱くなりすぎて故障につながるケースもあります。連続で食材を温める際は、できるだけ時間を置いて使用しましょう。熱がこもった場合は、本体が冷めたことを確認してから使用する必要があります。
コツ5:アルミホイルなどの金属を入れて使用しない
電子レンジに使用されているマイクロ波は、金属に反応する性質があります。アルミホイルやスプーン、フォークなど金属が含まれたアイテムを電子レンジに入れると、火花が発生する可能性があるため注意しましょう。
金属を入れて使用すると、故障だけでなく火災の原因にもなりかねません。食器の一部に金属が使われていることもあるため、よく見てから使用するようにしましょう。
コツ6:水分の少ない食材は水を足して加熱する
電子レンジは、マイクロ波が食材の水分を振動させることで食材を温めます。そのため、食材の水分含有量が少ない場合、発火や煙が発生する原因となるため注意しましょう。水分量が少ないと感じた場合は、水を足して加熱するとよいです。
まとめ
電子レンジは、日常生活において欠かせないキッチン家電の一つです。長年使用していると、ボタンが反応しなくなって困っている人も多いでしょう。
電子レンジのボタンが反応しない場合は、コンセントの差し忘れや周波数などの要因を踏まえた上で、本当に故障しているかどうかを確認することが大切です。寿命がきて壊れた電子レンジは修理も可能ですが、新たに買い替えるのも選択肢の一つです。
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セカンドストリートで取り扱っている電子レンジについては、以下のページをご覧ください。