電子レンジが温まらず困った経験はありませんか?電子レンジは日常生活になくてはならない家電の一つであり、突然のトラブルはストレスですよね。
そこでこの記事では、電子レンジが故障する原因や故障したときの対処法、さらには長く使い続けるコツまで徹底解説します。また、故障した場合の修理や買い替えの判断基準もお伝えします。
あわせて電子レンジの正しい使い方や注意点も紹介するので、安心・安全な使い方を知り、料理の時間を快適に過ごしましょう。
なお、〈2nd STREET セカンドストリート〉では各種メーカーの電子レンジをお得な価格で販売しています。電子レンジの買い替えが必要になった場合は、ぜひ店舗やオンラインストアをご覧ください。
電子レンジが温まらないのは故障?原因は?
電子レンジは、食品の水分をマイクロ波で振動させ、その摩擦熱によって温める仕組みになっています。電子レンジで思ったように温まらない場合、マイクロ波を放出する「マグネトロン」や、加熱動作を制御する「インバーター」などの部品に不具合が起きているかもしれません。
なお、電子レンジの平均寿命は約10年、マグネトロンの寿命は約2,000時間と言われています。これは、電子レンジを毎日30分間使い続けても、マグネトロンは約4,000日(約11年)で寿命を迎える計算になり、電子レンジの寿命よりもマグネトロンが長持ちする設計と言えます。
とはいえ、先に部品が故障することも十分ありえ、その場合は一般の方が自分で故障に対応することは基本的に不可能です。
電子レンジが温まらないときの対処方法8選
電子レンジが温まりにくいと感じた場合、まずは部品の故障以外の原因を探りましょう。以下では、温まらないときにまず試したい対処方法を8つ紹介します。
庫内を掃除する
電子レンジの庫内に付着した油汚れや焦げが、温まりにくい原因になっているケースがあります。軽い汚れであれば、布巾で拭くだけでも改善することがありますが、汚れの程度がひどいときは、重曹を使って掃除するのがおすすめです。
電子レンジの汚れを放置すると、発煙やにおい、さらには出火のリスクも高まるため、こまめな庫内の掃除を心掛けましょう。
電源コードを抜き差しする
一時的なトラブルや回復可能な不具合の場合、いったん電源コードを抜いて、10分ほど放置した後に再度差し込むと問題が解消されることがあります。
また、電源コードは定期的に抜いて、乾いた布でホコリを取り除くことも重要です。ホコリがたまった状態で電子レンジを使用すると、火災につながるおそれもあるため注意しましょう。
延長コードを使っていないか確認する
電子レンジとほかの家電が同じ延長コードを使用している場合、電圧が下がり、加熱不足を招くケースがあります。とくに、炊飯器やトースターなど、キッチン周りの家電との併用は、定格電流を超えやすいので注意しましょう。
基本的には、電子レンジは交流100Vで定格15A以上のコンセントを単独で使用することが推奨されています。電子レンジの電源コードがコンセントまで届かない場合は、配置を見直したり、一口タイプの延長コードを使用したりするとよいでしょう。
容器を確認する
電子レンジで温める際、食材を入れる容器が適切でないと、うまく温まらない可能性があります。電子レンジに使用する容器はマイクロ波が通りやすいものを選ぶのがポイントで、例えば耐熱性のあるガラス容器やシリコン製容器などが適しています。
なお、金属製の容器や耐熱性がないガラス容器、漆器などは電子レンジで使えないため、絶対に使用しないようにしましょう。
また、食材の量に対して容器が大きすぎる場合も、温まりにくい要因になるため注意が必要です。
温める食品の量を見直す
電子レンジで一度に多くの食品を加熱しようとすると、温まらない可能性があります。とくに、初期温度(常温・冷蔵・冷凍)が違う食材を温める場合や、食品の種類が異なる場合は、なるべく別々に温めましょう。
同時に温めたいときは、様子を見ながら手動で加熱することで温めムラを防げます。
食品の置き方をチェックする
電子レンジは、ターンテーブル式とフラット式の2つに分かれます。それぞれのタイプによって、食品の適切な置き方が異なるため注意しましょう。
ターンテーブル式の場合は、中央を空け、外側に食品を置くことで温まりやすくなります。一方、フラット式の場合は、中央に食品を寄せて置いたほうが効率的に温まります。自身が所有している電子レンジがどちらのタイプか確認し、適切な配置で温めてみてください。
取扱説明書で原因を探す
メーカーの取扱説明書を確認すると、独自の解決方法やトラブルシューティング情報が載っているケースもあります。手元に取扱説明書がない場合でも、メーカーの公式サイトからPDF形式の取扱説明書を閲覧できることが多いため、型番などでインターネット検索してみるとよいでしょう。
また、電子レンジの操作パネル部分に、エラーメッセージが表示される機種もあります。この場合、取扱説明書でエラーコードなどを参照し、不具合や異常の原因を探れます。
メーカーに尋ねる
庫内の掃除などで症状が改善されず、取扱説明書を見ても解決方法が分からない場合は、メーカーへの問い合わせを検討しましょう。電話やメーカーの公式サイトに設置された問い合わせフォームを利用して、電子レンジの状態を伝えてください。
問い合わせる際は、電子レンジの型番情報などが必要になります。一般的に、電子レンジ本体の側面や背面に貼られたシールなどに、製品型番や製造年式が記載されているため、あらかじめ確認しましょう。
なお、以下に「代表的なメーカーの問い合わせリンク」をまとめたので、電子レンジが故障で温まらない場合に活用してください。
〈IRIS OHYAMA アイリスオーヤマ〉 | https://www.irisohyama.co.jp/support/contact/ |
〈TOSHIBA 東芝〉 | https://www.toshiba-lifestyle.com/jp/support/ |
〈SHARP シャープ〉 | https://jp.sharp/support/ |
〈Panasonic パナソニック〉 | https://panasonic.jp/support/contact.html |
〈HITACHI 日立〉 | https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/inquiry/howtouse/index.html |
〈ZOJIRUSHI 象印〉 | https://www.zojirushi.co.jp/toiawase/contact/ |
〈TWINBIRD ツインバード〉 | https://www.twinbird.jp/support/inquiry/ |
〈BALMUDA バルミューダ〉 | https://www.balmuda.com/jp/support/ |
温まらない電子レンジは修理と買い替えのどちらがよい?
部品故障などで電子レンジを修理に出す際の費用は、マグネトロンや赤外線センサーなどの修理の場合、1万5,000円から2万5,000円程度が相場とされています。また、修理業者に出張してもらった場合は、さらに5,000円程度の出張費用が加わることが一般的です。
電子レンジの機能や価格にもよりますが、この費用相場を考えると、修理より買い替えのほうが経済的なケースもあるでしょう。
また、修理するには部品の供給有無も重要なポイントです。一般的に、電子レンジの補修用性能部品をメーカーが保有する最低期間は、製造終了から8年です。そのため、製造から9年以上経過している電子レンジの場合、修理できる部品がない可能性もあります。
以上の点を考慮すると、状況によっては新しい電子レンジに買い替えるのも有力な選択肢と言えるでしょう。
電子レンジを長く使い続けるための5つのコツ
電子レンジは、正しく使うことによって不具合を避けられることもあります。ここでは、電子レンジを長く使うために気を付けたいコツを5つ紹介します。
連続で使用し続けない
電子レンジを長時間連続で使用すると、本体の熱が上昇し続け、故障のリスクが高まります。食材を温めた後は、一定の時間を置いてから次の調理を行なうなど、できるだけ連続の使用を避けましょう。
水分量が少ない食材は下準備しておく
先述の通り、電子レンジは食材の水分をマイクロ波で振動させ、摩擦熱を利用して温める仕組みです。そのため、根菜類や芋類のような水分量が少ない食材を加熱しすぎると、電子レンジに負荷が掛かってしまいます。
電子レンジへの負荷を下げるため、いったん食材を水に浸す、霧吹きで水を掛けるなど水分を含ませる下準備をしたうえで加熱しましょう。
平らな場所に本体を設置する
電子レンジを不安定な場所に置くと、揺れや振動によって、故障につながる可能性もあります。電子レンジは安定した平らな場所に設置しましょう。
また、電子レンジ本体の上部、背面、左右にスペースができるように、壁から一定の距離を離して設置することもポイントです。これにより、電子レンジ本体の熱を放出しやすくなります。壁からの適切な設置距離はメーカーによって異なるので、公式サイトなどで確認してください。
金属を入れない
金属製の容器はもちろん、一部に金属が含まれる器や、スプーンやフォークなどの金属製カトラリー、アルミホイルなどを電子レンジに入れてはいけません。金属はマイクロ波を反射する性質があるため、電子レンジで温めることでマイクロ波の大量反射が起こってしまいます。
その結果、火花の発生や大きな音を出す原因となり危険なほか、電子レンジの庫内を傷付け、寿命を早める可能性が高まります。
空焚きしない
電子レンジの庫内に、食品が入っていない状態で動作させないようにしましょう。空焚きはマグネトロンに大きな負担を掛け、故障の原因となります。
疲れているときや不調のときには、不注意で空焚きしてしまう可能性があります。日頃から、温める前に必ず庫内に食品があるかチェックし、空焚きには十分気を付けてください。
まとめ
電子レンジが温まらない場合、庫内の掃除や電源コードの抜き差しなどで対処できる場合があります。ただ、自分でできる方法を試しても改善しない場合は故障の可能性があるため、メーカーによる修理が必要です。もし、修理費用が高額な場合や部品の確保が難しい場合は、新しい電子レンジへの買い替えも検討するとよいでしょう。
電子レンジの買い替えを検討するなら、セカンドストリートでの購入がおすすめです。各種メーカーの製品を揃えており、お得な価格で機種も豊富です。全国に店舗を構えているほか、オンラインショップでも販売しているので、ぜひ一度ご覧ください。使い勝手のよい電子レンジで、快適な調理を楽しみましょう。