リユース品を取り入れた生活は、資源を節約するだけでなく、家計の負担も軽減する重要な手段です。リユース生活のメリットや方法について詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。
今回は、リユースの意味や必要性が高まっている背景を紹介し、リユース生活のメリットや実現方法を解説します。また、リユースショップを利用する際の具体的な方法なども紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、リユースショップの〈2ndSTREET セカンドストリート〉では、ファッションアイテムや家電、家具、キッチン用品などの豊富なアイテムを販売しています。リユース品が気になっている方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
リユースの意味とは
リユース(Reuse)とは、「再使用」「繰り返し使う」などの意味があります。一度使用したモノを、何らかの処理を加えることなく再び使用することです。
粗大ごみのうち、1~2割程度はリユース可能だといわれています。リユースに取り組むことで、資源を再利用し、それによりCO₂(二酸化炭素)の削減などに貢献できる利点があります。
例えば、1着の服を考えてみましょう。原材料の調達から製造、輸送、廃棄まで、そのプロセスが与える環境への負荷は少なくありません。環境省のサイトによると、服1着を作るために排出されるCO₂は約25.5kg、消費される水は約2,300Lとされています。
リユースが可能なアイテムの種類は幅広く、衣類やファッション雑貨、家電、食器などが挙げられます。まずは、自身の生活の中に取り入れやすいリユース品を見つけてみましょう。
参考:環境省「サステナブルファッション」
リサイクルとは何が違う?
リサイクル(Recycle)は、廃棄物の中から再資源化が可能な部分を取り出す活動です。例えば、古い新聞や雑誌から再生させたパルプを使って、段ボールやトイレットペーパーを作ることなどが挙げられます。
リユースとは異なり、リサイクルは使い終わった物資から新しい製品を生み出すプロセスです。また、ごみの量を減らすことを目的とするリデュース(Reduce)の言葉も、資源を大切にする暮らしの実現に重要なワードです。
これらは「3R」とも呼ばれ、循環型社会の構築に不可欠な取り組みとなっています。
リユース生活の必要性が増している背景
近年、リユース生活が必要とされる背景には地球温暖化があります。日本政府は、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「2050年カーボンニュートラル」を宣言しました。
これにより、国内の各産業では脱炭素化社会に向けた取り組みが加速しています。リユースを行なうことで、モノを廃棄する際に発生するCO₂を削減し、脱炭素化に貢献することが期待されています。
また、埋め立て処分場の容量が限界に近づいているのも、リユース生活の必要性が高まっている理由です。
環境省の資料によると、2021年度末時点で、全国の一般廃棄物最終処分場の残余年数は、平均で23.5年となっています。残余年数とは、ごみの最終処分場が満杯になるまでの推定期間を示しています。
参考:環境省「令和5年版 環境・循環型社会・生物多様性白書」
リユース生活に取り組む3つのメリット
ここからは、リユース品を生活に取り入れるメリットを3つ紹介します。
リーズナブルな価格で商品を購入できる
リユース品は、新品に比べてリーズナブルな価格で手に入るメリットがあります。近年は、原材料価格の高騰や円安の影響によって、商品価格の値上がりが相次いでいる状況です。
家計の負担を抑えるために、リユース品にも目を向けるのは賢い選択といえるでしょう。身近な例だと、新生活や単身赴任を始める際に、リユース品の家電を購入すれば出費を減らせます。
品揃えが豊富なセカンドストリートなら、人気の高いアイテムを手頃な価格で購入できるかもしれません。
環境保全につながる
最近では、大量生産・大量消費から、モノを長く大切に使う生活へと考え方が変化しています。リサイクルとは異なり、リユースの実現には、運搬・再生に大規模な施設やエネルギーは必要ありません。
リユース品を選択する人が増えるほど、過剰なモノの生産が抑えられ、環境保全に大きく貢献できます。これにより、ごみの量の削減も可能になり、最終処分場の残余年数を延ばすことにもつながるでしょう。
前述したCO₂の削減の目的を達成するためにも、リユースの取り組みは非常に重要です。
不要なモノを手放せる
リユース品を購入するだけでなく、所有しているアイテムを売る方法もあります。不要になった生活用品や生活雑貨をリユース品として販売すれば、ごみとして処分せずに済みます。
また、価値を的確に見極めてくれるリユースショップに品物を売却することで、お金を得ることも可能です。セカンドストリートなら幅広いジャンルのアイテムを取り扱っているため、一度にまとめて売却できます。
リユース生活を実現する方法5選
ここからは、リユース品を取り入れた生活を実現するための方法を5つ紹介します。リユース生活を実践してみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
リユースショップで商品を購入する
リユースショップとは、古物営業法に基づいて中古品の買取・販売を行なうお店のことです。お店のスタッフがしっかりと査定したうえでアイテムの買取や価格設定が行なわれるため、安心して購入できるのが魅力です。
リユースショップでは、個人間取引のような「適正価格かどうかわからない」といった心配もありません。また、未使用品や新品に近い状態のアイテムが販売されているケースもあり、リーズナブルな価格でよい商品を手に入れられる可能性があります。
セカンドストリートなら、店舗やオンラインストア、アプリなど、購入方法を選べるので便利です。日々の生活にも取り入れやすいでしょう。
オークションサイトを利用する
インターネット上のオークションサイトを通じて、生活で不要になったリユース品を個人間で取引する方法もあります。購入を希望する場合は、出品者の公開している写真や説明などをチェックして入札するのが一般的な流れです。
購入希望者が複数いる場合は入札価格が競り上がり、最高価格を付けた人が最終的に落札できます。ただし、出品者は少しでも高く売ることを目的としているため、ほかの購入方法よりも価格が高くなる可能性がありますので、注意が必要です。
また、オークションサイトの取引では、入金後に商品が手もとに届かないといったトラブル事例もあります。実際に取引する前に、出品者の取引履歴などを十分にチェックすることが重要です。
フリーマーケット・フリマアプリを利用する
公園などの公共施設で開催される場合が多いフリーマーケットは、基本的には個人間での取引です。近年は、フリマアプリを利用した取引も主流となりつつあります。
商品の種類は、ファッション雑貨や服、子育て用品などの生活用品が多い傾向です。手軽に利用できる一方、偽物のブランド品を買わされたといったトラブルも報告されていますので注意しましょう。
また、フリマアプリでブランド品を購入したつもりが、実際に届いたのは箱のみだったなどの詐欺事例もあります。悪質な出品者もいるため、 リユース品の購入でフリマアプリを利用する際は、あらかじめ評判や口コミをチェックしておき、信頼できる取引相手を選ぶようにしましょう。
地方自治体の支援センターを活用する
地方自治体によっては、生活で不要になった品を住民から引き取り、リユース品として提供するセンターを運営しているところもあります。例えば、東京都の新宿区では「新宿リサイクル活動センター」、港区では「家具のリサイクル展」を定期的に実施しています。
気になる方は、自身が住んでいるエリアでこのような取り組みが行なわれていないか、一度相談してみるとよいでしょう。ただし、購入できるリユース品の点数が決められていたり、クレジットカードが使えなかったりするケースもあるので、注意が必要です。
詰め替えできる商品を購入する
リユースは、詰め替えが可能なボトル製品などを購入することで手軽に始められます。具体例として、シャンプーや洗濯洗剤、インスタントコーヒーなどの生活必需品が挙げられます。
また、回収した瓶を再利用している「リターナブル瓶」の飲み物を選んで購入するのも、リユースの取り組みに有効です。
リユース品として売却できないときの対処法
前述の通り、リユース品は購入する以外に売却することもできます。ただし、リユース品によっては買 取 が難しいケースもあるので注意しましょう。
リユース品として買い取ってもらえないアイテムの例は、以下の通りです。
- 虫食い・穴の空いた衣類
- 劣化が著しい家具
- 欠け・ヒビのある生活雑貨
以下では、リユース品として売却できない場合の対処法を2つ紹介します。
ごみとして処分する
ひとつは、市区町村のルールにしたがって、生活ごみなどを分別し適切に処分する方法です。例えば、金属部分を外した靴・カバン、または衣類は一般的に可燃ごみとして処分できます。
また、リユースできない壊れた家具など、大型のものは粗大ごみとして処分します。粗大ごみを捨てる際には、「ごみ処理券」を入手し、指定の時間・場所に運ぶ手続きが必要です。
不用品回収業者に依頼する
もうひとつは、不用品回収業者に依頼して処分する方法です。とくに、量が多い場合や、運搬が困難な場合は不用品回収業者の利用を検討するとよいでしょう。
ただし、不用品回収業者へ依頼した場合、粗大ごみとして処分するよりも費用が高くなる可能性がある点に注意が必要です。また、悪質な業者から高額な料金を請求されるなど、トラブルに発展するケースもあります。
無料で不用品を回収すると宣伝している業者や、会社の住所・連絡先を確認できない業者は、悪質な可能性があるので利用しないようにしましょう。
リユース生活に便利!リユースショップを利用する方法
リユース生活を実現するためには、リユースショップの存在は欠かせません。ここでは、リユースショップを利用する方法について、2つのパターンごとに解説します。
リユース品を購入する方法
リユース品は、リユースショップのオンラインストアや店舗で購入できます。
例えば、オンラインストアの場合、メンズ・レディースのウェアや家電、家具、キッチン用品などカテゴリ別に探せます。また、フリーワード検索も可能なので、好みのアイテムを手軽に見つけられるでしょう。
セカンドストリートでは、衣類などを希望の店舗に取り寄せて、実際に試着したうえで購入を検討できる「店舗取り寄せサービス」を無料で実施しています。リユース生活をスムーズに実現できる豊富なアイテムを取り揃えているので、ぜひチェックしてみてください。
リユース品として売却する方法
まだ使えるモノはリユース品として売却できます。付属品・説明書の有無などが買取査定額に影響するケースもあるため、事前にチェックしておきましょう。また、簡単に取り除ける汚れであれば、事前に掃除しておき、なるべく綺麗な状態で査定に出すのがおすすめです。
セカンドストリートでは、以下の買取方法を選べます。
- 宅配買取
- 店頭買取
- 出張買取(※大型の家具・家電が対象)
- ブランド訪問買取(※関東エリア限定)
幅広い買取方法が用意されているので、自身のニーズに合った方法を選んでみてください。
まとめ
リユース品を生活に取り入れることで、環境保全につながったり、リーズナブルな価格で商品を購入できたりといったメリットがあります。リユース品は、リユースショップや地方自治体の支援センターなどで購入できるので、自身に合った方法を選ぶとよいでしょう。
豊富なラインナップの中からリユース品を探したい方は、全国800店舗以上を展開しているセカンドストリートをぜひご利用ください。店舗やオンラインストア、アプリを利用して手軽にリユース品を見つけられます。また、不要なモノがあれば買取も利用して、リユース生活を始めてみましょう。