ファンヒーターの正しい置き場所を知らない方は多いのではないでしょうか。適切な置き場所を知ることで、ファンヒーターの暖房効果が高まります。
今回は、ファンヒーターのベストな置き場所を紹介したうえで、その他暖房器具との違いや節約のためのポイントについて解説します。さらに、ファンヒーターを安全に使うための注意点も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
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ファンヒーターの置き場所は窓の前がベスト!
近年は、電気料金に加えて、灯油価格やガス価格も高騰傾向にあります。そのため、ファンヒーターを適切な置き場所に置くことで、暖房効率をアップさせることが重要です。
石油・ガスファンヒーターを部屋の床に置く際は、本体の背面側を窓に向けて置くとよいでしょう。窓から入り込む外の冷気をファンヒーターから吸い込み、暖めた空気を送風してくれます。
一方、窓から離れた位置にファンヒーターを置くと、暖まった空気が窓からの冷気で冷やされてしまいます。暖房効率が悪くなるため、この置き方はおすすめしません。
なお、安全性を保つために、ファンヒーターの左右・後ろ側が窓や壁から15cm以上離れるようにして置きましょう。
ファンヒーターとエアコンを併用するときの置き場所は?
暖房効率をアップさせるには、ファンヒーターとルームエアコンを併用するのも手です。エアコンと併用する際のファンヒーターの置き場所も、前述と同様に窓際がおすすめです。
エアコン単体で使った場合、温風が出てくるまで時間がかかるうえ、足もとが暖まりにくいというデメリットがあります。そこで、速暖性の高いファンヒーターを組み合わせることで、エアコンの弱点を補ってくれるでしょう。
ファンヒーターは、快適に過ごせる室温まで上昇させる用途として使い、エアコンは温度をキープする役割で使うイメージです。
また、エアコンを運転すると室内が乾燥しがちですが、石油・ガスファンヒーターは、蒸気が発生するため加湿器代わりにもなります。湿度をアップさせることで体感温度も上がるので、過度に設定温度を高くする必要がありません。
ファンヒーターやエアコンの電気代について詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事をご参照ください。節約につながる方法についても記載しています。
ファンヒーターとサーキュレーターを併用するときの置き場所は?
ファンヒーターはエアコンと組み合わせるだけでなく、サーキュレーターを併用することでも暖房効率がアップします。サーキュレーターは、ファンヒーターから十分に離れた位置を置き場所として、ヒーター本体の斜め上付近に送風されるように向きを調整するのがポイントです。
暖かい空気は天井付近に溜まるため、床上の冷たい空気と混ぜ合わせることで、部屋の温度を均一にしやすくなります。なお、ファンヒーター本体に風を向けると火傷や火事の原因になりかねないので避けましょう。
ファンヒーターとその他暖房器具との違い
ファンヒーターとその他暖房器具の違いは、以下の通りです。
暖房方法 | 速暖性 | ランニングコスト | 給油の手間 | |
石油ファンヒーター | 足もとから部屋全体を暖房する | ハイパワーで速い | 灯油代+電気代 | あり |
ガスファンヒーター | 足もとから部屋全体を暖房する | ハイパワーで速い | ガス代+電気代 | なし |
セラミックファンヒーター (電気ファンヒーター) | 小部屋全体を暖房する | 狭い範囲は速い | 電気代 | なし |
エアコン | 上層から部屋全体を暖房する | 立ち上がりに少し時間を要する | 電気代 | なし |
電気ストーブ | 周辺部のみを暖房する | 狭い範囲は速い | 電気代 | なし |
石油ファンヒーターやガスファンヒーターは速暖性に優れ、部屋全体を暖めるのにも適しています。また、セラミックファンヒーターはコンパクトサイズのモデルが多く、置き場所はトイレや脱衣所、キッチンなどが便利です。
なお、以下の記事ではストーブ・ヒーターの種類を一覧で紹介しているので、選び方の参考にしてください。
置き場所・併用以外にも!ファンヒーターの節約・省エネポイント
ファンヒーターの暖房効率を高めることは、節約や省エネにつながります。置き場所や他の暖房器具を併用する以外にも、ファンヒーターをおトクに使う方法はあります。
ここでは、ファンヒーターのコストを節約するためのポイントを3つ紹介します。
ファンフィルターのほこりを除去する
ファンフィルターにほこりが溜まると、空気が取り込みづらくなります。暖房効率を上げるには、本体背面のファンフィルターを定期的に掃除することが大切です。
掃除の頻度は、週に1回程度を目安にしておくとよいでしょう。掃除機などでほこりを吸い込みフィルターをきれいな状態に保てば、無駄な燃料消費を抑えられます。
前シーズンでの手入れが不十分な場合は、使い始める前にフィルター掃除をしてから使い始めましょう。
省エネ機能搭載モデルを選ぶ
近年のファンヒーターは、省エネ機能搭載モデルもあります。代表的な省エネ機能について見ていきましょう。
タイマー機能
ファンヒーターにタイマー機能があれば、寝室などでも使えます。切タイマーを設定しておくことで、自動で電源が切れるので、もしも寝る前に切り忘れても安心です。
また、入タイマー機能は、起床時間に合わせてファンヒーターをオンにできます。起きたときに過ごしやすい室温になっていると、冬の朝も快適です。
人感センサー
人感センサーとは、人の動きを検知して電源のオン・オフを自動で行う機能のことです。電源の切り忘れ防止や、余分な電力の消費を抑える効果があります。
例えば、15分間人の動きを検知できない場合は最小パワーで運転し、さらに45分間人の動きを検知できなければ電源をオフにできるモデルなどがあります。トイレや洗面所などに設置するファンヒーターに搭載されていると便利です。
エコモード
エコモードは、室温に合わせてパワーを自動で調整してくれる機能です。例えば、設定温度よりも室温が2~3度高くなったら、消火もしくは火力調整を自動で行うファンヒーターなどがあります。
無駄に電力や燃料を使わないため、暖房コストの節約につながります。なお、メーカーによって名称や仕様に違いがあるので、目的の機能かどうかをしっかりと確認しましょう。
部屋の広さに合わせて選ぶ
ファンヒーターを選ぶ際、部屋の広さにぴったりの最大出力モデルよりも、ワンランク上の最大出力モデルを選ぶことがポイントです。
部屋全体を迅速に暖められるため、暖房効率が上がり、電力や燃料を必要以上に消費せずに済みます。
石油ファンヒーターを例に、部屋の広さに適した出力の目安を紹介すると、8畳程度の個室・寝室の場合、最大出力3.2~4.0kWほどのモデルが適しています。また、リビングを置き場所にするなら、最大出力4.7~5.7kW程度のモデルが適しているでしょう。
ファンヒーターを安全に使うための注意点
ここでは、ファンヒーターを安全に使うための注意点を解説します。
1時間に1~2回ほど換気する
ファンヒーターを使う際は、一酸化炭素中毒を防ぐため、1時間に1~2回ほど窓を開けて換気を行いましょう。1回の換気時間は1~2分ほどが目安です。その際、2ヵ所以上の窓を開けると、効率的に換気できます。
以下の記事では、ファンヒーター使用時の換気の必要性について詳しく紹介しています。
燃料間違いに気を付ける
石油ファンヒーターを使う際は、必ず「灯油」を燃料として補給しなければなりません。過去には、誤ってガソリンを給油したことによるファンヒーターの事故などが発生しています。
給油時に火を消す
石油ファンヒーターは、必ず火を消してから給油をしてください。2009年4月からは給油時自動消火装置の搭載が義務付けられていますが、この装置が搭載されていない古いモデルもあるので留意しておきましょう。
フタの閉め忘れがないかを確認する
灯油を入れるタンクのフタが確実に閉まっているかを確認しましょう。フタの閉め方が緩かったり、斜めに閉めていたりすると、灯油が漏れて引火し火災などにつながるおそれがあります。
シリコーン成分が吸い込まれないようにする
シリコーン配合製品に含まれる「シリコーン成分」がファンヒーターに吸い込まれると、「炎検知器」が誤作動を起こします。誤作動は、着火ミスや途中消火の原因になるため注意が必要です。
シリコーン成分は、ヘアケア製品や防水スプレー、床のつや出し剤などに配合されているので、ファンヒーターの近くでは使用しないようにしましょう。
近くにスプレー缶・カセットボンベを置かない
ファンヒーターの近くには、スプレー缶・カセットボンベを置かないように注意してください。ファンヒーターの熱でこれらの内部の圧力が高くなり、破裂するおそれがあります。
また、ファンヒーターの近くでスプレー缶を使用したり、ガス抜きしたりすると、引火して火災が発生する可能性があるので避けましょう。
周囲で洗濯物を干さない
ファンヒーターの周囲、あるいは上方に洗濯物を干すのは避けましょう。洗濯物が落下して火災になる危険性があります。
また、ファンヒーターを窓の前に置く際、カーテンなどの可燃物とは十分に距離を離して配置することが重要です。
古い灯油は使わない
前のシーズンから持ち越した古い灯油は使わないことをおすすめします。灯油は酸化によって品質が変わるため、基本的に6ヵ月が使用推奨期間とされています。
古い灯油を使うと、着火不良や途中消火といったトラブルが起きる可能性もあるので注意しましょう。
まとめ
ファンヒーターを窓の前に置くことで暖房効率がアップし、室温が適切に保たれます。暖房効率を高めるには、他の暖房器具との併用も効果的です。また、省エネ機能搭載モデルや部屋の広さに応じた製品を選ぶことで、節約・省エネにつながります。
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