INTERVIEW

2nd STREET × BEAMS POP UP STORE ビームスで“セカストする”!?【前編】

全国700店舗以上を構える「2nd STREET セカンドストリート」と日本を代表するセレクトショップ「BEAMS ビームス」が初タッグを組んだPOP UP STOREが、6月23日(水)から原宿・インターナショナルギャラリー ビームス内で開催中!

本イベントでは、クラシックファッションという主軸のもと、「ビームス」を代表するキュレーター7名が、数十万点に及ぶストックの中からイチ押しのアイテムを500点ピックアップ。各々がこれまで培ってきた知識と独自のセンスを武器に、訪れたお客様に自らの手でアイテムを提案するというユニークな試みが話題となっている。ニューアイテムとリユースアイテム。それぞれチャンネルは異なれど、シーンの最前線を走り続ける両社がなぜ、どのような経緯でコラボレーションをするに至ったのか?まずは、本イベントの発起人にしてディレクターを務める諸岡真人さんから、開催の経緯を伺った。

2nd STREET × BEAMS POP UP STORE
期間:2021年6月23日(水)〜7月25日(日)
場所:International Gallery BEAMS
時間:11:00〜20:00
住所:東京都渋谷区神宮前3丁目25-15 2F イベントスペース
TEL:03-3470-3948

キュレーターと会話をしながら、見て・触れてセカストと実現させたファッションの新たな楽しみ

-本イベントがスタートした経緯を教えてください。

諸岡:ずっと服が好きで色々なモノを買ってきた中で、“あの頃、欲しかったけど手に入らなかったモノ”ってあるじゃないですか?ある日、そのことを思い出し、ちょうどコロナ禍で普段より時間を作ることが出来たこともあって、久しぶりに探してみたんです。残念ながら発見ならずでしたが、探していたアイテムのサイズ違いが、リセールマーケットでは驚くほどの激安プライスで販売されていることを知りました。かつては古着好きの一人として、アメリカンヴィンテージも買い漁ったりしていましたが、それも約10年前の話。そんな自分が久々に古着を掘ってみたら、とにかく面白かったんです。そういえばこんなモノもあったなぁ~なんて記憶が蘇ってきたりして。“今では手に入らなくなってしまったモノを手に入れるチャンスが、こんなにあるんだ”という、思わぬ発見がそこにはあり、この出来事が本イベントを立ち上げるキッカケとなりました。

-リユースストアが数ある中で、なぜ「セカンドストリート」とパートナーシップを組んだのでしょうか?

諸岡:色々とリユースマーケットについて調べていく中で分かったのが、「セカンドストリート」の在庫量の凄まじさと販売システムの優秀さ。いくらストックに素晴らしいアイテムが沢山あっても、それを一同に集めたらとてもじゃないけど選びきれませんよね。僕自身、独身時代は朝から晩まで古着屋を巡ったりもしましたが、家族をもってからは自由に時間を使うことができず、すっかり足が遠のいていました。そんな時に知ったのがセカストのECストアやアプリです。キーワードを打ち込んで、写真を見ながら豊富な在庫から掘り出しモノを見つけ出す。そんな宝探し感覚を家にいながら味わえるというのが、すごく現代的で魅力を感じました。

-今回のPOP UP STOREでは、クラシックファッションを軸とした“ドレスクロージング”のアイテムを集めていますが、これは今までにない試みですよね。

諸岡:いわゆるこだわりを持った古着屋さんの多くが、アメリカンヴィンテージを中心に取り扱うなか、ヨーロッパやアメリカの高級紳士服を中心としたドレスクロージングに特化させたのは、たしかに新たな試みと言えるでしょう。これまでその手のアイテムを扱う専門店は存在すれども、ファッションという視点でのモノ選びはされていませんでした。だからこそ我々はファッションとしてアプローチし、モノとの正しい付き合い方やそこに込められた想いも大事にしたい。この考えのもと、今年4月に立ち上げられた「ビームス工房」の存在も、本イベントにおいては重要なキーとなっています。

-「ビームス工房」というのは?


諸岡:例えば、靴を修理に持って行きたいが、どこに持っていってどう修理してもらえばいいのか分からない。そういったお悩みに、ファッションのトレンドと背景を熟知し、豊富なフィッティング経験と商品知識を持つ『ビームス』のスタッフがコンシェルジュとして、修理・ケア・リメイク・カスタムを提案するのが『ビームス工房』の役割です。これにリユースストアを合体させて、なおかつそこで販売するのは当社のスタッフ。先ほどのお話したように、ファッションに精通したスタッフが、お客様にアドバイスをできると面白いんじゃないかなと。また、本イベントで購入した商品の丈直し・サイズ調整は、サービス価格にて案内しております。

-サステナブルが世の常識となった今、古着を扱うセレクトショップも増えてきました。

諸岡:安易にサステナブルを謳いたくないのですが、新しいモノを買っては使い捨てていくという行為が、時代に即さなくなっているのは事実です。本物の良品は10年、20年使えるということに40歳になってようやく本当の意味で理解できたことが自分的にも嬉しくて。この発見をお客様に伝えることで、もっと自分たちが扱っているアイテムにしっかりした価値をつけてあげられるんじゃないかなと考えました。そして10年、20年と愛用するためにはどういった付き合い方をしていけばいいのかという知識も、本イベントと7人の若きキュレーターを通してお伝えしたいと思っています。

-今回はそのキュレーター7人が、自ら店頭で接客するというのも醍醐味の1つです。

諸岡:このイベントに興味があるスタッフを自薦&他薦で募ったのですが、7人ともファッションが大好きで、いずれ劣らぬ服バカ(笑)。年齢は20代半ば~30歳までの若い世代が集まりました。各々がすごく良いセンスを持っていますし、また彼らは好きなモノやバックボーンも異なるので、選んだアイテムにもその人なりの個性が表れて面白いんじゃないかなと思いました。実際、それぞれが自由にピックアップしたので、かなり面白いセレクトになりましたね。

-“ドレスクロージングを軸にしつつ、自由に楽しむ”というアプローチはすごく「ビームス」らしいし、新鮮なモノに感じるお客様も多いのではないでしょうか。

諸岡:そうですね。特にスーツなんて、アメリカンヴィンテージやヨーロピアンヴィンテージのように市場価値が定まっているモノ以外は、定価の1/10〜1/20で取引されているケースも多々。そういったお手頃プライスで本物に触れることができるのは、ドレスクロージングに興味を持ち始めたばかりの若い世代の方々にとって、すごく良い経験になると思います。もちろん、僕たちオジさん世代はあの頃欲しかったアイテムが手に入るので、同じく楽しんでもらえるでしょうし。

-本イベントによって「インターナショナルギャラリー ビームス」のお客様で「セカンドストリート」を今回初めて知る方もいるでしょうし、その逆もまた然り。新たな広がりが期待出来ますね。

諸岡:そう考えると、すごく面白い試みなのだと思います。最大のポイントは“アイテムをピックアップしたスタッフ自身が、お客様と対面して販売する”ということ。こんなご時世ではありますが、お時間があれば一度遊びに来てみてください。キュレーターと会話をし、アイテムを手に取って触れていただく中で、新たな楽しみが見つかるかもしれません。

7人の若きキュレーターたちが選んだ
注目アイテム&スタイルサンプル

では、ここからは本企画の主人公ともいえる7人のキュレーターが登場。各々が自信を持ってピックアップしたアイテムに対するリコメンドコメントと、それらを実際に取り入れた際のスタイルサンプルをご覧いただこう。クラシックファッションに精通したプロならではの目線と、そこから生み出された自由な着こなしは、必ずや貴兄の良きヒントとなるはずだ。

Curator#1
間瀬 裕介(ビームスF

Profile
「ビームスF」のショップスタッフとして接客販売を務めるほか、Instagramアカウントの運営、ウェブマガジン『MR_BEAMS』の製作にも携わる。7人のキュレーターの中では最年長であり、リーダー的存在として慕われている。

-今回、アイテムをセレクトしていただく際に何を意識されましたか?

間瀬:全500点のラインアップのうち、私がセレクトさせていただいたモノ全てに共通するのが、“ベーシックかつ普遍的である”という点です。実際に売り場でご覧いただければお分かりになると思いますが、取り立てて新しいデザインのモノはありません。10年、20年前に着ていたと言われても全然違和感はなく、逆に10年、20年後にも今と変わらず愛用していられる。そんなタイムレスなアイテムばかりを集めました。

Mase’s Pick Up Item 01
Church’s チャーチ〉の「“RYDER” スエードチャッカブーツ」

間瀬:良い靴の定義は人それぞれ。様々な見解があることでしょうが、“永く履き続けることが出来る”は一つの基準と言えるでしょう。こちらは、かのジェームス・ボンドも着用した英国の定番スタイルで、クレープソールならではの快適な履き心地を堪能いただけます。今、久々にブーツが気分なのではないでしょうか。この名品をどのようにして”イマっぽく”合わせるか。それを考えている時間もまた、ファッションの愉しみの一つなのだと思っています。

Mase’s Pick Up Item 02
〈OLD ENGLAND オールド イングランド〉の「カシミヤモックネックニット」

間瀬:性別や世代を問わず愛される、まさにフレンチトラッドを体現する老舗。そんなブランドの良さを感じていただけるアイテムをご紹介したいという想いからセレクトいたしました。色鮮やかなニットは昨今、人気の傾向ですが、グレーで控えめながらも、カシミヤ100%の上質な素材使いはまさに極上。品質にコダワリを持つブランドらしさを感じていただけけると思います。こちらは気負わず、ミドルゲージのニットとして普段の格好に取り入れてもらえればと

Mase’s Pick Up Item 03
〈ANDERSON & SHEPPARD アンダーソン & シェパード〉の「ショールカラーカーディガン」

間瀬:来シーズンの最注目アイテムと言っても過言ではないのがカーディガン。昨今の流れであるリラックス感のあるスタイルにも欠かせません。そして今回、絶対にご紹介したい一着を見つけたので、秋冬の先取りとしてセレクトいたしました。クラシックファンの憧れであるサヴィル・ロウのテーラー〈アンダーソン&シェパード〉のプレタポルテ コレクションから。タイムレスで上質なスタイルを好まれる方に、ぜひお手に取っていただきたい一着。

Mase’s Pick Up Item 04
LAVENHAM ラベンハム〉の「キルティングジャケット」

間瀬:久々に気になるのがキルティング。今季はショートコートタイプのシャツジャケットからミリタリーライクなデザインまでバリエーションが拡大。ですが〈ビームスF〉での展開は少ないので、もし気になる方は本イベントでチェックしていただけたらと思います。ダイヤモンドキルト、襟や前立てに配されたパイピング。時代に流されない伝統的なデザインのキルティングジャケットは、休日からビジネスシーンまで幅広く活躍してくれるに違いありません。

Styling Point
流行り廃りのないベーシックなアイテムでまとめた着こなしは、一言で表すならば“ベーシック”。

間瀬:これらのアイテムは10年前も10年後も変わらずベーシックなものとして人々に愛されていると思います。様々なトレンドが一巡した今、普遍的でベーシックなアイテムを色遣いやサイズ感などで“イマっぽく”取り入れることが、今の気分だったりします。

着用アイテム
〈LAVENHAM ラベンハム〉のキルティングジャケット
〈OLD ENGLAND オールド イングランド〉のカシミヤモックネックニット
〈GIORGIO ARMANI ジョルジオ アルマーニ〉のコーデュロイパンツ
〈Church’s チャーチ〉のスエードチャッカブーツ
〈HERMES エルメス〉のシルクスカーフ

-実際にセレクトしてみた感想と、お店を訪れるお客様にメッセージをお願いします。

間瀬:圧倒的な商品数で、ピックアップ作業はまさに宝探しのような感覚でした(笑)。これまで「ビームス」を訪れるお客様に、古着をオススメすることは難しい部分がありました。ですが、服好きならヴィンテージや古着は絶対に通っているもの。それは我々スタッフ一同も然り。リセールストアは、セレクトショップでは今まで出来ていなかったファッションの楽しみを提供してくれる存在だと考えておりますので、このイベントを通して、リユースストアやそこで取り扱われるアイテムに対する、お客様の価値観が変わっていただければ何より嬉しいです。

Curator#2
河野太郎(ビームス ハウス 丸の内)

Profile
アメカジ好きでワークやミリタリースタイルで過ごした青春時代。当時のクローゼット内は、ほぼ古着だったが「ビームス」入社と同時にドレスクロージングの世界に。現在は「ビームス ハウス 丸の内」にて接客販売を担当。ちなみに学生時代にセカストでアルバイト経験あり。

-今回、アイテムをセレクトする際に何を意識されましたか?

河野:プライベートで着る服はアメリカンでラフなアイテムが多いため、今回は普段の自分では着ることがないけれどイイなぁと思っている、ユーロ物を中心に集めてみました。大人の方に着ていただくというのが前提なので、清潔感が損なわれないようにサイズや状態にもこだわり、手に入れたお客様が自由に楽しめるモノを選んでいます。また、ドレスクロージングを好まれるお客様には、アイテムの素材など語りドコロが響くケースも多いので、その点も意識しました。

Kono’s Pick Up Item 01
Levis リーバイス〉の「ユーロ製501

河野:〈リーバイス〉といえばアメリカ製ですが、今回選んだのは隠れた名品として知られる“ユーロリーバイス”の「501」。同じモデルのアイテムでも生産国によってシルエットも異なり、染料の違いも表情の違いに繋がります。またアメリカ製よりも細めのシルエットのモノが多く、ドレスシーンにはよく合います。古着の中でも、特に1点1点の個性が出やすいアイテムと言えるので、ぜひご自身の目で確かめて、お気に入りの1本を探してみてください。

Kono’s Pick Up Item 02
Levis リーバイス〉の「デニムベスト」

河野:最近ではドレスクロージングでもデニム素材やミリタリーパンツなどラギッドなアイテムに注目が集まっていますし、ベストって意外と着ている人も少ないので、今取り入れてみると面白いのではないかなと思ってセレクト。オックスフォード地のシャツでアメリカンにいくも良し、シャンブレーシャツで質感を合わせて馴染ませるも良し。こちらは1960年代のモデルですが、インディゴも色濃く残っていますし、これから存分に育てていただけます。

Kono’s Pick Up Item 03
ヴィンテージの「グァジャベーラ」

河野:いわゆるキューバシャツですね。刺繍やボタンのあしらいなど装飾性の強いアイテムなので、ドレス好きの方にも響くのかなと。なによりキレイめのアイテムとも相性が良いですし、より本場の空気を感じていただけるように、本場メキシコ製で揃えているのもポイント。薄い色は春夏の着こなしに合いますし、濃いめの色でしたら大人でも取り入れやすいのではないでしょうか。全体的に大きめサイズが多いので、ゆったりと着ていただけると思います。

Kono’s Pick Up Item 04
ヴィンテージの「バングル/リング」

河野:アクセサリーは、スプーンリングやフォークバングル、カレッジリングなどを揃えてみました。こういったアイテムがラインナップされているのも面白いですよね。僕自身、最近興味があって調べてみたのですが、色々な歴史的背景があったりして、それらを知った上で選ぶと着こなしに深みが出ます。カレッジリングなんかも歴史のあるアイテムですし、石のない小さめのタイプを選んでいるので大人の男性もさりげなく取り入れていただければなと。

Styling Point
ヴィンテージアクセサリーを手元のアクセントに効かせたシンプルなコーディネートを披露。

河野:ワークテイストのディテールを備えたアイテムを選ぶことで、全体の雰囲気を統一するように意識しました。清潔感のあるボーダー柄のタートルネックに、ジャケットの襟立てがポイントです。アイテムはほぼ古着ですが、色数を絞ることで上品さを心がけています。

着用アイテム
〈CAMO カモ〉のテーラードジャケット
〈SAINT JAMES セントジェームス〉のタートルネックカットソー
〈Levi’s リーバイス〉のユーロ製501
ヴィンテージのフォークバングル、スプーンリング
他すべて本人私物

-実際にセレクトしてみた感想と、お店を訪れるお客様へのメッセージをお願いします。

河野:レギュラー古着からヴィンテージにブランド古着まで、幅広いジャンルを網羅していることに改めて驚かされました。古着は価値がしっかり定まっていないモノも多く、そんな中で掘り出しモノを探すのが楽しいのですが、実際に選ぶのは大変。そこで僕らがお客様に代わってセレクトして提案出来るのは良い試みですよね。最近は「ビームス F」にいらっしゃるお客様でも、古着とミックスされる方が増えていますので、その後押しになればと思っています!

Curator#3
澤井佑馬(ビームスF 新宿)

Profile
米軍基地のある街で育ち、本場のアメカジやミリタリーに触れ、自然と古着屋でアルバイト。その後は色々なスタイルを通り、クラシックファッションの沼にハマって今へと至る。現在はオンラインのビデオ接客で、商品の魅力を伝える取り組みにも力を入れている。

澤井:「セカンドストリート」は、あらゆるニーズに応えられるくらいテイストの幅も広いので、今回はセレクトする際の基準として“自分で着たいモノ”というのを意識しました。表現を変えるならば、“クラシックファッションにも合わせられる”というイメージですね。例えば、ジャケットだったら、ドレスシャツにネクタイを締めてもイイし、もっと気軽にスラックスを合わせて羽織るような着こなしにも対応出来る。そういった自由な感覚でピックアップしています。

Sawai’s Pick Up Item 01
〈INVERALLAN インバーアラン〉の「シェットランドセーター」


澤井:スモーキーなピンクの色味が絶妙。昨今人気のニュートラルカラーとも相性が良いですし、身幅はたっぷりあるし、首元もモックネックに近いクルーネックなので合わせやすいと思います。厚みもちょうどよくモダンな雰囲気。淡い色味でトーンを揃えてもイイし、黒やネイビーの挿し色として持ってくるのもアリですね。この他にも良い色が見つかったので、ピックアップしています。ちなみにスコットランド製というのも見逃せないポイントです!

Sawai’s Pick Up Item 02
ヴィンテージの「スモーキングジャケット」

澤井:こちらは1930年代のモノです。スモーキングジャケット自体が、あまり市場に出回るものではないので、久しぶりに見るとなんとも新鮮。上品で使いやすいボルドーの色味にパイピングの黒もよい雰囲気を醸しています。サイズ感的にも普通体型の方であればゆったり着ていただけるんじゃないでしょうか。最近はこういったアイテムをサンプリングして作るブランドも多いので、どうせならオリジナルをという方にオススメしたい1着ですね。

Sawai’s Pick Up Item 03
〈GIORGIO ARMANI ジョルジオ アルマーニ〉の「インバーテッドプリーツスラックス」

澤井:これに関しては、完全にディテールと生地で選んでしまいました。夏のスーツ服地として知られるフレスコっぽい清涼感のある生地も使いやすそうですが、何より珍しいのがインバーテッドプリーツという仕様。裾もしっかりダブルで仕立てられていますし、穿いた際にフワッと膨らむシルエットはなかなか既製品でお目にかかれません。実際に着用してみましたが全体のバランスも絶妙。正直な話、個人的にキープしておきたいくらいです(笑)

Sawai’s Pick Up Item 04
〈J.M.WESTON ジェイエムウエストン〉の「スエードダービーシューズ」

澤井:こちらは状態がかなりイイんです。スエード素材のアッパーにも、ほとんど履きジワが出ていないですし、合わせるスタイルを問わずすごく使いやすいと思います。ダービーシューズなのでカジュアルにデニムで合わせても良いですし、スラックスにも合うので幅広く活躍するんじゃないでしょうか。ちょっと明るめのポロブラウンぽいカラーリングも、トレンドのベージュやホワイトといったニュートラルカラーと相性抜群ですしね。

Styling Point
ざっくり羽織ったコートと太めながらシルエットの美しいトラウザーズに、柔らかなニットが彩りを加える。さらに表情豊かなスエードシューズで足元まで抜かりなし。

澤井:スモーキーな色味が絶妙なシェットランドセーターを主役にコーディネートしました。上品なニットの雰囲気にも合うように、シンプルでリラックスしたアイテム選びを意識しています。

着用アイテム
〈E.TAUTZ イートウツ〉のカーレインコート
〈INVERALLAN インバーアラン〉のシェットランドセーター
〈GIORGIO ARMANI ジョルジオ アルマーニ〉のインバーテッドプリーツスラックス
〈J.M.WESTON ジェイエムウエストン〉のスエードダービーシューズ
他すべて本人私物

-実際にセレクトしてみた感想と、お店を訪れるお客様へのメッセージをお願いします。

澤井:ピックアップのためにいつも以上に深くECサイトを拝見しましたが、見きれない程の品揃えでまさに圧巻でした! 弊社スタッフも好きそうなアイテムを沢山取り揃えていますし、クラシックファッションが好きなお客様にはきっとハマると思います。インスタをご覧になって既に気になっているという声も多く、顧客の皆さんからの反応も上々。なので、ぜひ一度遊びに来て下さい!僕がピックアップしたアイテムを、全力でオススメさせていただきます(笑)。

続く【後編】では、残るキュレーター4名が一気に登場。この【前編】同様、各々が自信を持ってピックアップしたアイテムを紹介するとともに、実際に取り入れた際のスタイルサンプルをご覧いただく。「セカンドストリート」と「ビームス」の出会いはどんな化学変化を起こすのか?ぜひイベント開催中のショップに足を運んで、アイテムを実際に手に取り、見て・触れて・楽しんでいただきたい。

→【後編】に続く
→「BEAMS」ニュースページは、こちら

 

Text : TOMMY
Photo: Nobuyuki Kawai

「2nd STREET×BEAMS」特設ページ
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