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𠮷田カバンの人気ブランド〈ポーター〉の名作「タンカー」とは? 定番人気のバッグ5選+小物から紐解く、その魅力。

“世界に誇れるニッポンのモノ”なんて惹句を冠するアイテムは数あれど、ことバッグとなれば、「𠮷田カバン」がまず脳裏に思い浮かぶ人も多いはず。今年で創業89周年。『knowbrand magazine』の読者諸氏で知らぬ者はまずいない。そんな老舗バッグメーカーを代表するブランドといえば…そう、ご存知〈PORTER ポーター〉である。

用途や目的に合わせて多種多様なモデルを生み出し続けた結果、短命に終わった時代の徒花から、今も人気を博す名作まで、洩らすことなく収められたアーカイブは膨大。その中でもひと際存在感を主張するのが、国内外で圧倒的人気を誇る大看板。「TANKER タンカー」シリーズに他ならない。

本稿では“今も入手可能”という点に考慮しつつ、マスターピースと誉れ高い傑作バッグと小物たちを厳選。古今東西のバッグに精通した業界人から、日本のストリート・カルチャーを世界に発信するカリスマ、そして“モノ好き”の我々まで。多くの人々を長年に渡って魅了し続けてきたその理由を、デザインやディテールから読み取っていく。

〈PORTER ポーター〉を代表する名作
「TANKER タンカー」は、
どのようにして生まれたのか?

ミシンの運針を辿るように、時計の針を89年分巻き戻した1935年。𠮷田吉藏が𠮷田鞄製作所を創業する。これが現在の𠮷田カバン。今へと続く歴史のターニングポイントは、第二次世界大戦終戦後の復興著しい1953年。ファスナーの開閉によりマチ幅を調節可能とした「エレガントバッグ」が大ヒットを記録したのだ。使用時以外はコンパクトに収納出来るという機能が、急増していた集合住宅での暮らしにマッチすると高く評価されたという。

さらに翌年、婚約前の美智子皇后が𠮷田カバンのバッグを愛用していることが報じられると一気にフィーバー。これこそ「本物を知る人々との間で同社製品が高く評価されていた」ことを証明するエピソードでもあるのが、その反面、一般の人々にはブランドにこだわるという概念がなく、いかに優れた品質も知られず埋もれるというジレンマが…。

この解決策が、初の自社ブランドであるポーターの誕生である。その名は、ホテルなどで客のカバンを預かる運搬係の呼称から。常にカバンに触れ、カバンの良さを知る者であるというのがその理由。バッグメーカーが自社ブランドを持つことが非常に稀だった1962年、高度経済成長期の真っ只中のオハナシ。そして1983年、本稿の主役であるタンカーシリーズが発表される。

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90年代にファッションに興味を持った世代であれば、間違いなく思い入れのある「PORTER」のタグ。

最大の特徴は、アメリカ空軍のフライトジャケット「MA-1」から着想を得たファブリックにある。フライトサテンと呼ばれる光沢感のあるナイロンツイルと撥水性に優れたナイロンタフタ、その間にポリエステル中綿を挟み込んだ3層構造の独自生地は、非常に軽く柔らかな触感を有するだけでなく、中の荷物を衝撃から守る副次効果も。その一方で、裁断・縫製ともに少しのズレも許容されず、生産は極めて難しくデリケート。熟練工の匠の技なくしては成立しない。まさに“世界に誇れるニッポンのモノ”とはこのこと。

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表地のセージグリーンと裏地のレスキューオレンジのコントラストはまさにMA-1の如し。

最初期のカラーは、オリジン同様のセージグリーン一択だったが、半年後には軍用ではなく民生品に見られるブラックも追加。ともに裏地は鮮やかなレスキューオレンジ。これは戦闘機からの脱出時にジャケットを裏返して着用することで、救助機からの視認性を高めるという本気のシグナルサインを落とし込んだもの。デザインスパイスであり、ミリタリーから着想を得た同シリーズのアイデンテティともなっている。

ちなみに…今でこそ圧倒的人気を誇るタンカーも、発売から数年は鳴かず飛ばずだったとか。それが一説によると、1986年に公開されたトム‧クルーズ主演映画『トップガン』の影響で巻き起こったフライトジャケットブームの余波で注目されたとも。劇中でトムはMA-1を着用していないため、この説は眉唾ものだが、1990年代に入って大ブレイクしたのは確かな事実。

以降、その人気を不動のものとし、2020年にはグッドデザイン‧ロングライフデザイン賞を受賞。こうして名実ともに、時代を超えてなお、あり続ける定番として認められたのだった。

(→過去のポーターの特集記事はこちら。)

 

〈PORTER ポーター〉
「TANKER タンカー」の定番人気モデル①
「HELMET BAG ヘルメットバッグ」
実在のミリタリーギアをファッションアイテムへと転化

ミリタリーと関りの深いタンカーシリーズにおいて、絶対に外せない代表モデルがいくつかあるが、まずピックアップすべきは「HELMET BAG ヘルメットバッグ」だろう。その名が示すように、1940年代中頃より、アメリカ空軍でパイロットのヘルメットや酸素マスクなどを持ち運ぶために用いられたミリタリーバッグを指す。

1stモデルはトートバッグ型のシンプルなデザインだったが、2ndモデルでラフに扱っても荷物が飛び出る心配のない巾着型に変更。さらに3rdモデル以降は、フロントに縦長のポケットが配備された手持ちのデザインに。細かなディテールは時代ごとにブラッシュアップされながらも、基本的なシルエットやデザインは踏襲されていった。

デザインモチーフとなったのは、アメリカ空軍のヘルメットバッグ。通称“3rd”モデル。

このアメリカ空軍生まれの軍用バッグをデザインソースに、伝家の宝刀“タンカー”素材で開発されたのがポーター製のヘルメットバッグというわけだ。外装上の大きな違いとしては、「手提げ」と「肩掛け」の2WAY仕様となっている点。オリジンには存在しなかった「ショルダーストラップ」により機能性が飛躍的に向上。元来のタフな見た目は損なうことなく、硝煙漂う戦場のギアから日々の生活とともにあるファッションアイテムへと見事に転化された。

〈タンカー〉の「HELMET BAG ヘルメットバッグ」。ショルダーストラップの有無以外はほぼ一緒。

バッグであるからには収納力は最重要。外装フロントにはオリジナル同様、大きな収納ポケットを2つ。内装には、2つの収納ポケットと着脱可能なスケルトン仕様のビニール製のポケットも。本体のマチこそ薄いと感じるかも知れないが、下の写真をご覧の通りガバッと大きくオープン。ヘルメットバッグの名に恥じぬ収納力を発揮する。

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ガバッと開く大きな開口部。その名の通り、ヘルメットだってスッポリと収まる大容量っぷり。

完成されたデザインに現代的アレンジを効かせることで、さらなる名作へと進化を遂げた。

オリジンのデザインを尊重し残しつつも現代的アレンジを効かせることで、ファッション性と機能性を兼ね備えた傑作となり得たのである。外から見ているだけでは分からない内部の利便性、実際に使ってみなくては分からない快適性まで追求する姿勢に、バッグブランドとしての矜持を見る。

(→〈ポーター〉「タンカー」の「ヘルメットバッグ」をオンラインストアで探す)

(→〈US.ARMY〉の「ヘルメットバッグ」をオンラインストアで探す)

 

〈PORTER ポーター〉
「TANKER タンカー」の定番人気モデル②
「3WAY BRIEFCASE 3ウェイブリーフケース」
シーン不問の万能選手にして、
タンカー大ブレイクの立役者

タンカーをファッション目線で語るのであれば、最もシーンに影響を与えたともいわれる「3WAY BRIEFCASE 3ウェイブリーフケース」に触れねばならない。何故かといえば、先に述べた1990年代の“タンカー大ブレイク”の契機となったのが、1996年に登場したこのモデルだからだ。

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〈タンカー〉の「3WAY BRIEFCASE 3ウェイブリーフケース」。タンカー大ブレイクの立役者だとか。

1997年に放送された、キムタクこと木村拓哉氏主演の大ヒットTVドラマ『ラブジェネレーション』。ファッションも注目の的であったキムタク演じる主人公が劇中で愛用するバッグに、視聴者の視線は釘付けとなった。真面目一徹のビジネスバックの概念を覆すカジュアルで洒落っ気のあるルックスは、ドラマの小道具に過ぎないバッグをクールな存在として映し出した。ちなみに、ドラマ内で使用されたブリーフケースは、キムタク本人が普段から愛用していたモノを本人からのリクエストで採用したとか。

結果、𠮷田カバンの本社やタンカーの販売店には問い合わせが殺到。自明の理である。重ねて述べるが、これを機に“ポーターのタンカー”はブレイクした。

さて、そんな同モデル最大の特長は、その名の通り「手提げ・肩掛け・背負う」の3つの用途に対応していること。一見すると気付かないが、裏面のファスナーを開けて内蔵されたベルトを引き出せば、たちまちリュックに早変わり。

両手を空けたい時に心強いリュックスタイル。これもシーンに合わせて対応出来る3WAYの強み。

ドラマ内で使用されていたのはメイン収納部が1層でB4サイズのものだが、今回用意したのはメイン収納部が2層でA3サイズのバリエーション。メイン収納部はラウンドファスナーでフルオープンし、名刺から書類にノートPCまで、ビジネスに必要な各種アイテムが余裕を持って収まる。またヘルメットバッグ同様、フロントにはタンカーの象徴的ディテールである2つの大型ポケットを装備し、使い勝手も文句なし。

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それぞれの荷室にマチがしっかり確保されているため、かさばるアイテムも余裕で収納可。

ビズシーンはもちろん、デイリーシーンにも自然と馴染むあたりは流石のバランス感。なお、使い込む内にナスカンやDカン、ボタンといった金具の塗装が剥がれていくが、これは“あえて”の仕様。剥がれやすくすることで経年変化が楽しめ、愛着も増していくのだ。

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金具の塗装は使い込む内に塗装が剥がれるように“あえて”仕上げられている。

ドラマを根拠とするならば、タンカーが大ブレイクを果たしたのは1997年。だがストリートシーンでは、それ以前に前兆が…。その火種となったのは、言わずもがなのカリスマ・HFこと藤原ヒロシ氏。個人的に別注オーダーしたレコードバッグを非常に気に入った彼は、当時絶大な人気を誇った自身のブランド〈GOOD ENOUGH グッドイナフ〉でポーターとタンカー製の4種類のバッグを共同製作。これが日本史上初となるブランド同士のダブルネームとされている。

(→〈ポーター〉「タンカー」の「3WAYブリーフケース」をオンラインストアで探す)

 

〈PORTER ポーター〉
「TANKER タンカー」の定番人気モデル③
「2WAY SHOULDER BAG 2ウェイショルダーバッグ」
大きなフラップに機能性を隠し持った個性派廃番モデル

数あるタンカーのアーカイブの中から選ばれた3作目は「2WAY SHOULDER BAG 2ウェイショルダーバッグ」。といってもパッと見、先の2モデルとさしたる違いがないような…。なんて思ったアナタは残念ながら浅慮のトウシロ。最大のウリはフロントのフラップにあり。

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〈タンカー〉の「2WAY SHOULDER BAG 2ウェイショルダーバッグ」。パッと見はここまで紹介した2モデルと酷似しているような…。

視線を集めるタンカー然とした2つの大型ポケット。実はこれ自体が、フロント全体を覆い隠すように配置されたフラップの一部というからキラリと光る独創性。デザイン的アクセントに収納容量アップ、メイン収納部の雨除け、収納物の落下防止と四挙五得を叶える。

さらにめくったフラップ下には、ノートPCやA4サイズの書類も収納可能なメイン収納がスタンバイ。写真でもチラリと見え隠れしているように、メイン収納以外にもフロントと背面にジップポケットを装備する隠れた機能派なのだ。

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フロントを覆う大判のフラップには2つの収納ポケット。見た目のインパクトと意外な機能性を兼備する。

以上のようにオリジナリティ溢れるディテールが物欲を刺激するも、こちらは生産終了の廃番品。残念な現実に嘆いてもしょうがないので、ぜひリユースマーケットでの巡り逢いに期待したい。

ここまでの3モデルを集めてみた。与えられた選択肢は2WAYか3WAY。ライフスタイルに合わせてどれを選ぶかはアナタ次第。

かようにシーンとライフスタイルに合わせて、2WAY・3WAYと姿を変えるサマはまさに変幻自在。独自性はもとより汎用性を尊ぶ令和の空気感にもマッチし、傍にあるだけでその安心感もひとしお。

(→〈ポーター〉「タンカー」の「ショルダーバッグ」をオンラインストアで探す)

 

〈PORTER ポーター〉
「TANKER タンカー」の定番人気モデル④
「BACKPACK バックパック」
シンプルさの中にも
利便性を追求したディテールたち

時代の空気感という点では、コロナ禍以降に増加したバックパック需要。これに応えるだけでなく、ストリートでの支持率も高いのが、直球ネーミングに自信を滲ませる「BACKPACK バックパック」。ほど良いサイズ感とシンプルなルックスのそこかしこに、利便性を重視したディテールが散りばめられている。

〈タンカー〉の「BACKPACK バックパック」。

まずは、タンカーのアイコンともいえる前面の収納ポケット2つ。ともにジップ式&フラップで、内部の荷物が飛び出る心配も無問題。しっかりマチも備えており、A6サイズの文庫本や財布にスマートフォンなど、使用頻度の高い生活必需品の収納にも活躍する。

続いてはメイン収納室。上部のフラップを跳ね上げた先に覗く開口部は、赤子の手を捻るくらいイージーに開閉出来る巾着仕様だ。コードを緩めることで全開になり、収納スペースもぐるりと一望。当然、大きなアイテムだって難なく出し入れ可能。

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巾着型の開口部からは、収納スペース全体が見渡せるため、探しているアイテムも見つけやすい。

内装には、小物やカギなどの貴重品を仕分け収納に力を発揮するジップ付きポケットを完備。オマケにもうひとつ有難いのが本体サイドに配されたジップ。フラップを跳ね上げて巾着のコードを緩めて…なんてステップを踏まずとも、メイン収納室に即アクセス出来るギミックに、思わず押したくなる「いいね!」ボタン。

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“快適性”の追求はサイドジップが実証。13インチのノートPCだって難なく取り出せる。

ちなみにこのアイテムにも“我らがヒーロー”キムタクの影がチラつく。1998年放送のTVドラマ『眠れる森』の劇中で、彼が演じる主人公が本モデルを背負っている姿を確認することが出来るのだ。気になる方は、是が非にもチェック推奨。

(→〈ポーター〉「タンカー」の「バックパック」をオンラインストアで探す)

 

〈PORTER ポーター〉
「TANKER タンカー」の定番人気モデル⑤
「WAIST BAG ウエストバッグ」
肩掛けスタイルとともに
ストリートで圧倒的支持を獲得

手持ち、肩掛け、背負いと3種の基本スタイルを押さえたら、最後は“巻く”。先述のバックパックと同じく、ストリートシーンとも関係の深い「WAIST BAG ウエストバッグ」にてバッグ編は終幕とさせて頂く。近年は他バッグに押され気味のウエストバッグ界隈。しかしながら読者諸氏の中には、1996年生まれの本作が圧倒的支持を集めていた“あの頃”を憶えている方も多いはず。

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〈タンカー〉の「WAIST BAG ウエストバッグ」。腰に巻くという使い方以外にも…。

ではなぜ、本モデルが圧倒的支持を集めていたのか。その理由を掘り起こす前に、各所のディテールに目を向けたい。全体像はマチ部分が広く設計されたボックスシルエット。これによってメイン収納スペースは、500mlのペットボトルもスッポリ収まるほどの大容量を実現。しかもフロントポケットの出っ張りがないため、着用姿もスタイリッシュ。

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ウエストバッグでありながら、ちょっとしたリュックにも負けない大容量収納。

サイドに取り付けられたアジャスターベルトは、締め上げることで絶妙なホールド感を生み出すと同時に、内部の荷物が動くのを防ぐ。さらにウエストベルトの付け根部分には三角形のシークレットポケットも。服のポケットに入れておくと紛失しがちな家のカギや小銭、ワイヤレスイヤホンといった貴重品の収納に重宝し、無くても困らないが、あると嬉しさ倍増の小ワザだ。

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デザインと機能性を両立した本モデルの象徴的ディテールは、ほぼサイドに集結している。

さて小ワザといえば、90年代に突如現れて定番化した本モデルの“斜め掛け”スタイル。その発端は、数々の俺ジナリティを創出してきた男・藤原ヒロシ氏その人。ウエストバッグが圧倒的支持を集めた理由も彼が愛用したからと、その影響力の大きさたるや。雑誌上で披露されたこの斬新なスタイルは、彼を崇拝するスーパーナチュラルキッズ(またはヒロシ系)たちの間でコピー&ペーストされ、急速にストリートへと広まっていった。

(→〈ポーター〉「タンカー」の「ウエストバッグ」をオンラインストアで探す)

 

〈PORTER ポーター〉
「TANKER タンカー」の定番人気小物
 「TRAVEL CASE トラベルケース」
「WALLET ウォレット」「KEY CASE キーケース」
痒いところに手が届く
ホスピタリティに、リピーター続出

タンカーのバッグにすっかり魅了されてしまい、小物にも手を出してしまう人のなんと多いこと。最後を飾るのは、そんなタンカー・ラヴァーたちからも高いリピート率を誇る3アイテム。

まずは中央をご覧あれ。鎮座するは、頼れる旅の相棒「TRAVEL CASE トラベルケース」。フラップを開けると様々なサイズのポケットを備えた収納がセイ・ハロー。「他に何が収まるか?」と了見するまでもなく、当然パスポートも収納可能。

あとはマルチに使えるポケットが7ヶ所、ペン差しの2ヶ所を加えると都合9ヶ所の収納スペース。名前はトラベルケースだが、普段使いでも活躍できること間違いナシ。人生という旅のお供に加えたし。

〈タンカー〉の 「TRAVEL CASE トラベルケース」(上) 「WALLET ウォレット 」(左下)「KEY CASE キーケース」(右下)

続いては、デジタルネイティブ世代にも人気の「「WALLET ウォレット」。目に付く特徴としては、外側に備えられたスナップボタン式コインケースがあり、自販機を前にした際にありがたみを実感する。さらに紙幣とプラスチックマネーの収納エリアを完全に分けることで、使いやすさを向上。持てば引き上がるQOL。

内装には、名刺や各種カードに丁度良いポケットが3ヶ所、クリアポケットがひとつ。もちろん小さく折り畳む必要なく、必要十分な額の紙幣も入れられる。“あの頃”を知る世代であれば、このウォレットがファースト・タンカーだったという方も多かったのではなかろうか。

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小物にだって抜かりなしのタンカー。各々の用途に沿った、個性光るディテールにも注目。

本稿の鍵閉めを任されたのは、そのものズバリの「KEY CASE キーケース」。タグを縫い付けたのみのシンプルなフロントデザインは、本分を忘れず道具としての正しき領分を守るがゆえ。

ラウンドジップを開けると、出番を待つ6連のキーフック。そして逆サイドには、ちょっとした収納を兼ねるカードサイズのポケットも備える。至ってシンプルなディテールながらも長く愛用出来ると確信させるそのデザインは、確実に信頼に値する。

なお、これらの小物たちにはオリジナル巾着が付属する。その色はもちろん目にも鮮やかなレスキューオレンジ。これは購入者を喜ばせるだけでなく、ギフトにした際にも気が利いているだろうと配慮されたデザイナーの洒落っ気だとか。社是である「一針入魂」の想いは、オマケにまで凝縮されている。これがポーターなのだ。

※セカンドストリートで販売されているアイテムには、巾着が付属していない可能性もありますのであらかじめご了承ください。

(→〈ポーター〉「タンカー」の「トラベルケース」をオンラインストアで探す)

(→〈ポーター〉「タンカー」の「ウォレット」をオンラインストアで探す)

(→〈ポーター〉「タンカー」の「キーケース」をオンラインストアで探す)

 

今年で40周年を迎えたタンカーは、新たなフェーズへ。

50周年、100周年、そしてその先までタンカーがタンカーであり続けるために、
強く、しなやかで不変的な素材感や佇まいはそのまま、素材を100%植物由来のナイロンにアップデート。タンカーの進化、それは未来を見据えたメイド・イン・ジャパンの飽くなき挑戦とともにある。

最後に…素朴な疑問をひとつ。
「なぜ、フライトジャケットから着想を得たシリーズで、タンカーと命名されたのか?」。
誰ぞ、答えを教えてくれまいか。

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