ブーツカット
ブーツカット
2019.02.16 UP更新日: 2020.11.06
HISTORY
脚を美しく見せるシルエット。
ブーツカットとは、太ももからふくらはぎにかけて細く、足元が広がったシルエットのパンツのこと。裾がより広がったシルエットのものはベルボトムと呼ばれる。
ベルボトムのパンツはヒッピームーブメントが花開いた60年代に爆発的な人気となり、デニムのみならずさまざまな色や柄のものがリリースされ、ワッペンや刺繍を施したり、ペイントすることでカスタムするユーザーも多かった。また、ブーツカットのパンツはその名の通りウェスタンブーツをはじめとしたブーツとコーディネートすることを想定したシルエットで、カウボーイのみならず70年代に人気を博した。
写真は〈Levi’s リーバイス〉が1971年にカウボーイのために発売した、517モデル。サドルマンという通称で、脚のラインを美しく見せるブーツカットの中でも特に美しいシルエットと言われている。このほか、〈Lee リー〉の102や〈WRANGLER ラングラー〉の77MWZなどが代表的なブーツカットのシルエットとして挙げられる。
日本において、ブーツカットは90年代の渋カジでもリバイバルブームとなり、ウエスタンスタイルのみならずライダースジャケットやエンジニアブーツなどとコーディネートすることも多かったという。スキニーデニムやワイドシルエットのデニムなどが人気の現在、決してメジャーなシルエットとは言えないが、ブーツとの相性が抜群でシルエットも美しいことから、愛好してやまないマニアも多い、通好みのシルエットといえよう。
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