CONVERSE
レトロなルックスに、最新の履き心地。
1908 | MASSACHUSETTS,USA | Marquis Mills Converse
ゴム製品を扱うビーコン・フォールズ ラバー・カンパニーに勤務していたマーキス・M・コンバースが、そのノウハウを生かしラバーソールの靴を作るべく1908年に創業した〈CONVERSE コンバース〉。降雪量が多く、湿地の多いマサチューセッツにおいて雨や雪に強いコンバースの靴は労働者の間で評判を呼び、創業から2年のうちに350名の従業員を抱える企業へ成長を遂げる。
創業から数年が経ち、経営基盤が安定してくると、さらなる商品の開発に着手。そこで目をつけたのが、当時流行の兆しを見せていたバスケットボール。研究と試行錯誤を重ねた末1917年に生み出されたのが、現在もコンバースを代表する製品である「CANVAS ALL STAR」だった。この強いグリップ力を持ち足首をサポートすることのできるシューズは、バスケットボールプレイヤーの間で評判になった。
1935年にはバドミントン/テニスプレイヤーであるジャック・パーセルのプロデュースのもと、コート競技用のシューズ「JACK PURCELL」をリリース。シンプルかつクリーンな機能的シューズ、ひと目で見分けられるトゥ部分の「スマイル」やかかとの「ヒゲ」などデザイン性にも優れたこのシューズは、ファッションアイテムとしても人気となった。
その後、1940年にはテニス専用の「SKIDGRIP」、1969年には補強のための2本ラインが特徴の「STAR&BARS」、1974年にはスムースレザーを使用し高い耐久性を持つ「ONE STAR」、1975年にはジョギングブームに呼応した「ALL STAR TRAINING SHOES」、1986年には名作バスケットシューズ「WEAPON」を発表。
2000年以降には、過去の名作のルックスはほとんどそのままに、現代の技術を駆使して履き心地や耐久性を向上させることで、アーカイブのリニューアルを図っている。ジャックパーセルが誕生して70年の節目となる2005年には、カップインソールやウエーブスリットソールを採用し、軽量化を図った「JACK PARCELL」が誕生。さらにCONVERSE生誕100周年に当たる2008年には、定番のALL STARにビブラムソールやアウトラストを採用した「CONVERSE ADDICT」を生み出し、2014年からは過去のアーカイブを復刻する「TimeLine」も始動。コンバースならではのレトロなルックスを保ちながら、現代的にリニューアルすることに成功している。