LOEWE

ロエベ
HISTORY

過去の名声に甘んじることのない至高のブランド。
1872 | MADRID, SPAIN | ENRIQUE LOEWE ROESSBERG

至高のレザープロダクトを主力に世界的人気を誇るラグジュアリーブランド〈LOEWE ロエベ〉。

その誕生はドイツの皮革職人エンリケ・ロエベ・ロスバーグが、レザー製品の本場スペインを訪れた19世紀中頃に遡る。本場の技術力に加えレザーのクオリティの高さに惚れ込んだ彼はスペイン・マドリードに工房を開業、1872年になりロエベがブランドとして設立された。

当初は、葉巻入れ、コインケースなどの革小物を製造していたが、レザーで製作したジュエリーケースなどが貴族や富裕層に評判を呼び、トランクなどの製作も手掛るようになる。1892年には店舗兼工房である「E.ロエベブティック」をオープン、この頃より女性用のハンドバッグの製造も開始し、その品質の高さから1905年には時のスペイン国王アルフォンソ13世より王室御用達の称号を授かるまでとなった。

その後もブランドは成長を続け、1939年にオープンしたマドリードのグラン・ビア店では自社製以外にも〈Christian Dior クリスチャン デイオール〉や〈ChIoé クロエ〉〈CHARLES JOURDA シャルル・ジョルダン〉といったハイブランドの製品までもが店頭に並び、流行の最先端をゆく高級セレクトショップのようだったというから驚きだ。ロエベが、プレタポルテラインを開始したのは、1965年、この頃にカール・ラガーフェルドら著名なデザイナーが複数関わったとされているが、詳細な資料は残されていないというのもまた、歴史あるブランドならではのミステリーである。

1970年、ロエベを象徴する4つの「L」が配されたロゴマーク「ANAGRAM アナグラム」がスペインの画家ヴィンセント・ヴェラによりデザインされた。1975年にはブランドのアイコンともいえるバッグのひとつ「AMAZONA アマソナ」が誕生。1985年には〈LOUIS VUITTON ルイ・ヴィトン〉と提携し、1996年にはその傘下に。絶対的後ろ盾のもとロエベは新進のデザイナーを起用し、プレタポルテ部門にも注力したことでより多くの層にまで支持を拡大。その後も「NAPA  ナッパ」「HAMMOCK ハンモック」「PUZZLE パズル」といった個性的なコレクションは次々と人気を呼び、現在に続く確固たる地位が築かれた。

2014年、ロゴのアナグラムが前年よりデザイナーを務めるジョナサン・ウィリアム・アンダーソンのもと、よりモダンにリ・デザインされた。そんな姿勢からもスペイン王室御用達、そしてかつてはモナコ王妃グレース・ケリーもその顧客であったというロエベが、かつての名声に甘んじることなく時代に適応しながら成長を続けるブランドだということが窺い知れる。

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