LOUIS VUITTON
進化し続ける世界で最も価値のあるラグジュアリーブランド。
1854 | PARIS,FRANCE | LOUIS VUITTON
世界で最も価値のあるラグジュアリーブランド〈LOUIS VUITTON ルイ・ヴィトン〉。そう言われ異論を唱えたくとも、その余地はもはやない。
独自の手法によりブランドの価値を評価・調査する世界最大のブランド資産データーベース「BrandZ™ ブランドジー™」により毎年公表されている「世界で最も価値のあるブランドランキング」。調査開始の2006年以来、そのラグジュアリーカテゴリーにおいて連続で1位に輝いているのがルイ・ヴィトンだからだ。
その歴史のはじまりは1854年、創業者の名は、ルイ・ヴィトン。当時フランス貴族の女性の間で流行していた豪奢なスカートの保管・運搬、さらにはそのための専用の木箱の製造までを担う職人であった。その類稀な技能をいかし、世界初の旅行用鞄のアトリエといわれる「ルイ・ヴィトン」を設立し、ブランドは誕生した。
彼は交通網の発達により移動が容易となる時代を先読みし、それまで一般的であった丸い蓋ではなく、積み上げやすい平らな蓋を持つトランクを考案。その利便性に加え、生地に採用した防水処理が施された無地のコットン「グリ・トリアノン・キャンバス」の機能性の高さも相まって大きな評判に。これを足掛かりにブランドは躍進をとげてゆく。
目にした誰もがそれとわかる「ダミエ」柄と「モノグラム」柄。まさにヴィトンのアイコンともいうべきこれらの柄は、二代目のジョルジョ・ヴィトンによって1888年にダミエ、1896年にモノグラムがそれぞれ考案された。一説には、19世紀後半にヨーロッパで流行した「ジャポニズム=日本趣味」により、ダミエは市松模様、モノグラムは日本の家紋がモチーフとなったともいわれている。
世界でも最も価値のあるブランドは、世界で最も認知度の高いロゴと完成されたプロダクトデザイン、そして熟練の職人たちがもたらす最高の品質を武器に、バッグをはじめ財布やキーケース、アクセサリーやアパレルにいたるまで多種多様なアイテムで長きに渡り世界中の人々を魅了してきた。
だがルイ・ヴィトンを世界最高のブランドに押し上げた要因はそれだけではない。1997年デザイナーに就任したマーク ジェイコブズ、〈dunhill ダンヒル〉で活躍した後2011年メンズ部門アーティスティック・ディレクター就任したキム・ジョーンズ、続く2018年の〈OFF-WHITE オフ-ホワイト〉のヴァージル・アブローの起用も大きく影響しているだろう。さらには〈Supreme シュプリーム〉をはじめ、アーティスト村上隆や〈COMME des GARÇONS コム デ ギャルソン〉、ストリート界のカリスマ藤原ヒロシたちとのコラボレーションなども世界中に多大なインパクトを与えた。歴史や格式を重んじつつもその枠にとらわれない卓越した才能の持ち主たちによる斬新なアプローチにより、伝統と革新は絶妙に融合され、ブランドとしてダイナミックな進化を遂げてきた。その事実こそがルイ・ヴィトンの価値を世界の頂へともたらしたといえよう。そして今この時も世界で最も価値のあるラグジュアリーブランドは、進化を続けその価値を高めているはずだ。