MACKINTOSH

マッキントッシュ
HISTORY

英国紳士に愛されたレインコート。
1830 | GLASGOW,UK | Charles Macintosh

1823年、英国スコットランドで科学の研究をしていたチャールズ・マッキントッシュと天然ゴムを研究していたトーマス・ハンコックは、2枚のコットン生地の間にゴムの溶液を塗って熱を加えて接着した防水布「マッキントッシュクロス」を発明し、その技術で特許を取得。

1830年にはチャールズ・マッキントッシュ社を設立し、世界で初となるマッキントッシュクロスを使ったコートを発表。当時のハイテク素材を使用した機能性の高さから、雨が降っても傘をさすことを嫌う英国紳士たちの間で人気となり、レインコートや乗馬用コートとして人気を博した。

このコートは軍や国鉄、警察等でも導入されていたため、イギリスではレインコートの総称を「マッキントッシュ」と呼ぶようになったと言われているほどの国民的なブランドへと成長。

近年はHERMESやLOUIS VUITTONやGUCCIといったハイブランドへ生地を提供しているほか、Maison MargielaやHYKE、VETEMENTSなど様々なブランドとのコラボも行っている。

2007年には八木通商が英国マッキントッシュ社を買収、本家である「MACKINTOSH」ブランドを展開。それに加えて、三陽商会がライセンス契約を結び、2007年にセカンドライン「MACKINTOSH PHILOSOPHY」をスタート。さらに2015年に高級志向の「MACKINTOSH LONDON」もローンチされ、国内200店舗以上で展開している。

写真のモデル「ダンケルド」は、通称”ゴム引き”と呼ばれるマッキントッシュクロスを使用したステンカラーコート。世界的に有名なモデルであるダンカンをスリムなシルエットに修正し、長く定番展開されているモデルだ。きれいなAラインのシルエットが特徴で、ロゴ入りのトップボタンと襟に付属するチンストラップ、脇下のベンチレーションがアクセントになった、いたってシンプルなデザインが魅力。

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