RED WING

レッドウィング
HISTORY

アメリカンワーカーを足元から支える。
1905 | MINNESOTA,USA | Charles H.Beckman

17歳の頃ドイツから移住し、皮革製品工場で働いたのち、ブーツと靴の販売会社を経営していたチャールズ・ベックマンが、1905年に14人の仲間とともに立ち上げたブランド〈RED WING レッドウイング〉。

1908年にはグッドイヤー・ウェルト製法の靴を製造開始。それと同時に、4階建ての煉瓦造りの工場の操業を開始し、1日に450足の靴を仕上げることのできる生産体制を確立、1914年および1942年に勃発した世界大戦による軍の需要にも対応した。さらに農業従事者やカウボーイ、石油採掘労働者などワーカーたちに加えて、女性や子供向けブーツなど、さまざまなニーズに合わせたラインナップに加え、その実用性の高さと耐久性で、全米のみならず海外へも輸出されるほどの人気になった。

1940年には、シボレーで牽引したトレーラーの中に作られた「モバイル・シュー・ストア」を開始。全米の労働者にRED WINGの靴を届けるとともに、ユーザーの声を集めることでクオリティの向上も図るこの試みは、現在に至るまで続けられているという。こんなところにも、同社の顧客重視の姿勢が表れているといえよう。

その代表的なモデルとしては、レッドウイングを現在の地位へ押し上げたと言われるハンティングブーツの通称「IRISH SETTER」877モデルをはじめ、創始者の名を冠したドレッシーなフォルムの「BECKMAN」、定番的ワークブーツの「CLASSIC WORK」、靴紐の無い長靴タイプの「PECOS」、バックルで固定する長靴タイプの「ENGINEER」、サービスシューズの「POSTMAN」など、数多くが挙げられる。

レッドウイングは、自社のタンナリー(革のなめし工場)を有する世界でも稀なシューメーカーとしても知られている。そこでそれぞれの靴にふさわしい加工が施された上質なレザーは、70年以上も稼働するピューリタンミシンを操る職人の手によって、高い耐久性をもつシューズへと仕上げられてゆく。古き良きアメリカのクラフトマンシップを持ってMADE IN USAのシューズを作り続けている、数少ないブランドといえよう。

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