TATRAS
異質な存在が生み出す、日常を美しく彩るダウンジャケット。
2006 | MILANO,ITALY | SAKAO MASANAKA
ダウンジャケットを主としたアイテム展開ながら、優美なプロダクツゆえ「ドレッシー」とさえ称えられるブランド〈TATRAS タトラス〉。
「in everywhere(いたるところで)」をコンセプトに掲げ、「機能的」で「洗練された」「唯一無二」というテーマのもと、纏う者をエレガントに彩る美しくもハイエンドなダウンウェアを追求し続けている。
タトラスは、ファッションブランドとしては、いささか異質な存在だ。
ブランドの誕生は、2006年。拠点はイタリア・ミラノ。しかし実はブランドの発端は日本。「自分の思う理想的なモノを作りたい」そんな想いを胸に起業したクリエイティブディレクター 坂尾正中が中心となり、日本・イタリア、ポーランドで展開するブランドとしてスタートしたという。だが異質なのはそれだけではない。ブランドを代表する1人のデザイナーを立てることなく、イタリアを中心としたデザインチームとフリーランスで活躍するメンバーたちが、プロダクトデザイン・開発を担ってきたのだ。
コレクションラインは、「BASIC」「MILITARY」「ELEGANCE」「R LINE」「ATELIER LINE」と各々独自のテイストを打ち出した5つ。当然、素材へのこだわりは言わずもがな。要となるダウンには高品質なポーランド産ホワイトグースを使用し、ハイクオリティを担保している。
アウトドアウェアブランドとは出自の異なるタトラスが生み出すダウンジャケットは、防寒を主目的とするアウターとしての機能性を高次元で具現化しつつも、他のブランドを圧倒する洗練されたデザイン性でファション感度の高い世界中の人々を虜にしてきた。
異質な存在のブランドが生み出すドレッシーなダウンジャケットは、今日も纏う者の日常を「いたるところで(in everywhere)」美しく豊かなものに演出している。