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リユースを通じてごみを削減!セカンドストリートと札幌市が取り組むごみ減量事業とは?

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札幌市は、平成30年からごみの減量・リサイクルに関して取り決めた「新スリムシティさっぽろ計画」の中で、「ごみのいちばん少ないまち」を目指し、ごみの減量とリサイクルの推進に取り組んでいます。一般家庭や飲食店におけるフードロス削減施策や小型家電の無料回収といったリサイクル推進施策を進める中、2023年度より〈2nd STREET セカンドストリート〉とタッグを組み、衣料品・服飾品のリユースイベントを行っています。
今回は、2024年11月20日(水)から11月24日(日)の5日間で開催された「札幌市×セカンドストリートinチ・カ・ホ!」のイベント内容をお伝えするとともに、セカンドストリートのごみ減量に関する想いを、企画を担当されたセカンドストリート事業部の古川さんにお伺いしました。

ステキな笑顔の古川さん

古川 琴音(フルカワ コトネ)
1994年9月21日生まれ。兵庫県出身。
2019年に新卒入社。
関西のセカンドストリート店舗で経験を積み、2020年12月より人財採用課へ異動。
新卒採用のリクルーターを務め、2024年5月よりセカンドストリート事業推進課にて様々な企業とのタイアップや自治体・学校法人との協業企画を担当している。

今年で2年目!セカンドストリートが札幌駅前通地下歩行空間「チ・カ・ホ」でリユースイベントを開催。

ー古川さん、本日はよろしくお願いいたします。
簡単に、イベントについて教えていただけますか?

古川 よろしくお願いいたします!
セカンドストリートと札幌市のごみ減量に向けた取り組みは、昨年2023年度より始まりました。
取り組みの中で行われたのが、札幌市の地下歩行空間「チ・カ・ホ」でのリユースイベントです。
チ・カ・ホに設営された特設ブースにて、札幌市内のセカンドストリートのスタッフが実際に現地で衣料品・服飾品のリユース受付を行い、6日間で、なんと555名の方にイベントにご参加いただき、4,438点もの衣料品・服飾品をお持ち込みいただきました!

ー参加者、お持ち込み点数共にすごい数ですね!

古川 はい。大勢の方にご参加いただき、リユースを体験していただけました。

2024年1月に実施された同イベント。リユース受付ではブースを超えるほどの長い列ができた。

ー昨年大盛況で幕を閉じたこのイベントですが、今年はさらに内容がバージョンアップしたんですよね?

古川 はい。リユース受付に加え、通りすがりのお客様にも気軽にリユースを体験いただけるように、お持ち込みいただいた衣料品・服飾品の販売イベントを新たに追加しました。
弊社店舗で行っている「お買取したものをその場で販売する」というビジネスモデルをイベントでも再現することで、リユースの醍醐味である『循環』に触れていただき、リユースの魅力をより実感していただけるイベント内容になっています。

ー不要になったものを手放すだけでなく、それがごみにならずに誰かの手に渡って生き続けていくことが、リユースの一番の醍醐味ですよね。

古川 はい。また、まだまだ使えるものがお手頃な価格で手に入ったり、一次市場では出会えないような商品と巡り合えるのもリユースの魅力だと思うので、お客様にはぜひ販売の方も楽しんでいただければと思います。

ー昨年度から引き続きの開催とのことですが、この取り組みはどのような経緯で始まったのでしょうか?

古川 セカンドストリートは、「捨てない暮らしを当たり前に」をミッションに店舗やオンラインにて日々リユース品の買取と販売を行っています。
札幌市さんのごみ減量事業の内容や想いは、このミッションと通ずるものだと感じ、ご一緒させていただく運びとなりました。
チカホという札幌市民の皆さんの生活に密接した場所でセカンドストリートのブースを出店させていただけることで、まだリユースを体験されたことのない方にも、知っていただける機会になると思っています。
それにより、リユースという行動が、よりたくさんの方々に身近に思っていただけるといいなと考えております。

リユース受付500件!大盛況のイベントの様子をレポート。

2024年11月20日(水)、この日の札幌市は最低気温が氷点下となる冷え込み。
数日前から降り積もった雪の影響もあってか、平日日中の通行量約8.5万人を誇るチ・カ・ホには、目的地へと向かう大勢の通行人が足早に行き交っていました。
目的地へと急ぐ中、通行人たちが物珍しそうに視線を送っていたのは、「セカンドストリート」の特設ブース。

昨年度より広くなった会場には、リユース受付ブースとリユース品の販売ブースが隣り合って設置されており、まさにリユース受付から販売への『循環』を体験できるつくりになっています。

ー昨年度と比べて、かなりブースが広くなりましたね。やはり目を引くのが販売ブースですが、どのような商品を販売されていたのでしょうか?

古川 販売ブースでは冬物衣料品を中心に、お手頃な価格のメンズ・レディースの衣料品を展開しており、「通りがかった人が気軽にリユースを体験できる」というコンセプトに沿った商品をラインナップしました。
リユース受付開始後は、実際にお客様からリユースいただいたアイテムを展開し、衣料品の他に帽子や靴などの服飾品も販売しました。

イベント開始後、販売ブースはオープンを待ちわびていたお客様で早くも賑わい、リユース受付でも広報誌などでイベントの情報をキャッチしていたお客様が次々にご来店。

普段からセカンドストリートをご利用いただいているというこちらのご家族は、販売ブースでオレンジ色のトップスをご購入。
この日お子様が着用されていた黄色のアウターも、実は過去にセカンドストリート店舗でご購入されたものだそう。

古川 当社を知らないお客様のご利用が中心となるかと思っていましたが、日ごろから店舗をご利用いただいているお客様にも楽しんでいただけたようで、とても嬉しいです。

ー初日以降は、テレビ放映の影響もありかなりの数のお客様にご来店いただいたんですよね。

古川 はい。朝の情報番組での取り上げがあって以降は、想定以上のお客様にご来店いただきました。
リユース受付に関しては、オープンの1時間以上前から並んでいただいているお客様もおり、一時は受付だけでも30分以上お並びいただく事態となるほどで、反響の大きさに驚きました。

長蛇の列となったリユース受付ブース。

-どういった品物のお持ち込みが多かったですか?

古川 「長らく使っていないけど捨てるにはもったいないから」とお持ち込みいただいたものが多かったように思います。
中には、この機会に物置を片づけて不要品をお持ちいただいたという方もいましたね。

ーお話を伺うと、普段から処分したいと思っていたけどなかなか機会がなかったというお客様もいらっしゃいました。

古川 捨てるにはもったいない、でも売ったりどこかに持ち込んだりするのは億劫で…という方に丁度良い機会となったのであれば、嬉しいですね。

ーイベントが開催された5日間でリユース受付件数は500件と、販売・リユース受付ともに大盛況となりました。多くの札幌市民の”ごみ減量”の手助けとなることができたのではないでしょうか。

古川 はい。このイベントをきっかけにセカストを知ったというお客様も多くいらっしゃり、たくさんの方のリユースを始めるきっかけを作れたのではないかと思います。

誰かの「不要」が誰かの「必要」に。リユースを通じて「捨てない暮らし」を。

たくさんのお客様にご来場いただき、大盛況で幕を閉じた「札幌市×セカンドストリートinチ・カ・ホ!」。
企画・運営を担当した古川さんに、改めてお話を伺いました。

ー第二回の開催となった「札幌市×セカンドストリートinチ・カ・ホ!」が無事終了しましたが、いかがでしたか?

古川 私は第一回目は参加していないのですが、大変ご好評いただいたことを聞いていたので今回も多くのお客様にご来場いただけることを想定していました。
うまく運営できるか不安な気持ちもありましたが、実際にたくさんのお客様にご来店いただき、今回もとてもご好評いただけて、安心しました。
私は店舗勤務を離れて長いので、お客様と会話をするのがとても久しぶりだったこともあり、実際にお客様の生の声を聴くことができる貴重な機会だったと感じています。
セカンドストリートを利用するのは初めてだとおっしゃっている方も多く、「捨ててしまうよりはこちらに持ってきた方がいいね」と、
リユースの良さを知っていただく場面を多く見ることができたので、とても嬉しかったです。

リユース受付ブースで接客をする古川さん。お客様と会話をしながら生の声を聞ける、貴重な機会となった。

ー今年度の大きな変化として、現地でのリユース品の販売も行われました。
お客様の反応や実施してみての手ごたえはいかがでしたか?

古川 リユース受付と併せて、販売もとてもご好評いただけました。
販売ブースを設けることで、「何をやってるんだろう?」と足を止めてくださる方も多くいらっしゃり、ご利用のきっかけにできたのではないかと思います。
誰かの要らなくなったモノが、それを必要とする別の方の手へ渡っていく様子を、その場で体験することができたため、ごみ減量イベントとしてとても意味のある取り組みだったと思います。

販売ブースでお買い物をするお客様。誰かの不要になったアイテムが、必要としている次の人へとつながっていく。

ー今後セカンドストリートとして、ごみ減量化についてどのような取り組みを行いたいですか?

古川 セカンドストリートが行うリユースという事業そのものが、ごみ減量化に効果的な取り組みだと考えています。
ですので、より多くの方にリユースの良さを知っていただけるような取り組みを行っていきたいです。
また今回、「市と連携しているなら安心できる」と、不用品を持ち込んでくださる方が多かったことがとても印象に残っています。
安心してお持ち込みいただけることを広く知っていただくためにも、このような自治体と協力したイベントは積極的に行っていきたいと思います。

ーありがとうございました!

さいごに

第二回の開催となった札幌市とセカンドストリートのごみ減量に対する取り組み。
「ごみの一番少ないまち」を目指す札幌市と、「捨てない暮らしを当たり前に」を目指すセカンドストリートの想いが共鳴して、イベントの開催が実現しました。
限りある資源を大切に、使えるものは繰り返し使う、不要になったものは、必要としている誰かに渡す。
たったこれだけで、地球環境に貢献できる。
そして、それが誰でも簡単に行えるのが、リユースの魅力です。
「いつか着るかも」と思って長年袖を通していない洋服。
「自分へのご褒美に」と買ってみたものの使うタイミングが分からないバッグや靴。
サイズアウトして使えなくなったキッズ用品。
チャレンジしてみたもののハマらなかった趣味の用品…。

どうせ捨ててしまうなら、ぜひセカンドストリートでリユースしてみませんか?
今後もセカンドストリートは、皆さんの「捨てない暮らし」を応援します。


イベント企画・協業に関するお問い合わせはこちらから。
さっそくリユースを体験してみよう!お近くの店舗はこちらから。

札幌市ごみ減量ポータルサイト