人生は選択肢の連続。風を読む力で掴み取ったチャンス。
世の中には、実に多種多様な仕事が存在しています。全国に750店舗以上を展開しているセカンドストリートでも多くの人々が様々な仕事に就いています。マニュアルやシステムを作る人、スタッフ教育を担う人、採用活動や物件開発を行う人…。そして全国の店舗では、直接お客様と接し、買取と販売を行いながら店舗運営を行う店舗スタッフが日々自分たちの仕事に励んでいます。
ただし、一口に店舗スタッフといっても、家具家電や雑貨まで幅広い品揃えのトータルリユース店や、衣料や服飾品などのファッションアイテムだけを集約させたアパレルリユース店、ラグジュアリーブランドやアウトドア用品といった各種商材に特化した専門店など様々な店舗タイプを運営するセカンドストリートでは、店舗での役割も人によって様々。もちろん、目指すキャリアや実際に歩むキャリアも。
「次は店長になれるかも。腐らずに店長になるための準備をしっかりしようと思いました。ポジティブなのは、昔からの特性ですね(笑)」
そう明るく話すのは、スーパーセカンドストリート八千代店 店長の河野 敬太さん。かつて同期が店長へとキャリアアップしていく焦りの中、彼は常にポジティブに時には冷静に来たるべきその日に備え地道に経験を積み上げたといいます。今回は、入社8年目でスーパーセカンドストリートの店長に就任したそんな河野さんのこれまでの軌跡を辿ります。
1992年2月26日生まれ。静岡県出身。2014年新卒として入社。研修期間を経て、千葉県のセカンドストリート南柏店にて勤務。出店支援課やスーパーセカンドストリート柏沼南店での勤務を経て、2018年にセカンドストリート松戸小金店(※1)の店長に。その後2店舗を経験後、2020年12月よりスーパーセカンドストリート八千代店の店長に着任。
(※1) 現在は閉店
得意を活かした挑戦。新規店舗の出店支援をする部署へ。
-河野さんは大学時代にアルバイトとしてセカンドストリートへ勤務されていたんですよね。昔から服が好きだったんですか?
河野 大学時代の先輩や同級生がすごくお洒落で、そこから服に興味を持つようになり、洋服に関わる仕事をしてみたくて、セカンドストリート川崎千年店でアルバイトを始めました。アルバイトしてみると、業務内容もそうですが、一緒に働いていた社員の皆さんがとにかく魅力的で。「自分もこんな人たちと一緒に仕事ができたら楽しそうだな」と思い、そのまま新卒採用試験を受けて入社しました。
-河野さんにとって、仕事を選ぶうえで「一緒に働く人」というのは大きな判断要素の1つですか?
河野 そうですね。アルバイト時代から買取などの業務は難しいし、忙しくて大変な時もあったのですが、一緒に働いている人が面白かったので楽しく働けていました。私にとってはかなり重要な要素でしたね。
-なるほど。入社後のキャリアについては、いかがでしたか?
河野 入社後はずっと千葉県のセカンドストリートでアシスタント社員(※2)として勤務していました。その後、当時あった千葉県内の新店舗の出店をサポートする千葉県出店支援課という部署に異動になりました。
(※2)店舗で店長補佐として勤務する社員。
-新規出店のサポートというと、どのような業務をされるのでしょうか。
河野 具体的なところで言うと、新しく店長になる方と相談しながら出店までのスケジュールを計画したり、売場を作成したり、必要に応じて他店舗に在庫の出庫要請をかけたりなど…出店にまつわる全ての業務のサポートですね。
-当時まだアシスタント社員としての勤務経験しかなかったとなると、かなり難易度の高い業務のように感じますね。どうして河野さんに白羽の矢が立ったのでしょう?
河野 元々出店支援で勤務されていた先輩から推薦していただきました。その先輩とは以前に同じ店舗で勤務しており、その際に私が衣服の売場を作成することが得意だったことを覚えてくれていたみたいです。
河野さんが店長を務めるスーパーセカンドストリート八千代店の2Fアパレル売場は圧巻の品揃え。
-先輩が自分の得意なことを覚えていてくれているというのは嬉しいですね。売場作成が得意だったのは、元々ディスプレイなどにご興味があったのですか?
河野 はい。元々自宅をインテリアなどで装飾するのが好きで…。店舗でも先輩に色々教えていただきながら、得意になっていった感じです。
「自分はなかなかやれてるかも。」
冷静な分析と持ち前のポジティブさで超えた壁。
-そして出店支援で1年間勤務された後、千葉県のスーパーセカンドストリート(※3)柏沼南店のアパレル担当として異動されるんですよね。
河野 そうですね。この当時は…ちょうど入社3年目になる年だったので、私としては店長になりたい時期でした。
新卒社員は基本的にみんな3年目くらいに店長になるようなイメージを持って入社して、実際に店長になっている同期も現れ始めていたので…。出店支援課から異動になるという話を聞いたときに、次は店長かなと期待していたので、当時は少し残念でしたね。
(※3)広大な売場に、生活必需品から、家具・家電、アウトドア・スポーツグッズ、ファッションアイテムまで、10万点以上の豊富な品揃えを誇るセカンドストリートが展開する国内最大級のリユースショップ。
-同期に置いて行かれているんじゃないか、と焦ったりもしますよね。
河野 はい。それで異動直後はモチベーションが少し下がってしまっていたように思います。でもスーパーセカンドストリートで忙しく働いているうちに「もうちょっと頑張ったら店長になれそうだな」という気がしてきて、めげずに頑張ろうと思えました。
いまでは、ファッションアイテム以外の品物の査定もお手のもの。
-そこで「もうちょっと頑張ったら店長になれそうだな」と思えた理由はなんだったのでしょう。
河野 出店支援課で勤務していた際、千葉県内で勤務している色んな社員と関わることができたんです。同じ県内で勤務する社員は仲間でもありますが、同時に店長のポストを目指して切磋琢磨し合うライバルでもあるので、どんな人がどういう働き方をするのか、どういうところが優れているのかなど意識して観察するようにしていました。
スーパーセカンドストリートで働きながら、その人たちと自分を比較して「自分はなかなかやれてるんじゃないか」と思えたので、「次は店長になれるかも」という考えに繋がりました。せっかく国内最大級のスーパーセカンドストリートという特別な環境で勤務できているのだから、腐らずに店長になるための準備をしっかりしようと思いました。
-素晴らしい切り替えですね。ポジティブでいて、冷静というか。
河野 そうですね。逆にこの準備期間をスーパーセカンドストリートで過ごせるのは、店長になったときに大きな糧になると思えたことも良かったと思います。ポジティブなのは、昔からの特性ですね(笑)
-そうなんですね(笑)たしかに今こうして話していても、明るいオーラが伝わってきます。そして河野さんの読み通り、1年後に店長に昇格されたんですね。
河野 はい。すごく嬉しかったです。ただ、店長として着任した店舗がトータルリユース(※4)の店舗だったんです。ずっとアパレルの担当だったので、そこは焦りました。すごく不安だったのを覚えています。
(※4)アパレルはもちろん、雑貨や家具・家電、おもちゃまで、バラエティ豊かなリユースアイテムをトータルに扱うセカンドストリートの店舗タイプ。
-その不安はどうやって払しょくされたのですか?
河野 そうですね…。「まぁなんとかなるかな」と割とすぐに切り替えられたような気がします。内示をもらった当初は不安でしたが、当時スーパーセカンドストリートで勤務していたのでアパレル以外の商品も身近で扱っていましたし、買い取りもしていましたので。また、スーパーセカンドストリートにはストアエキスパートという各商材の担当者がいるので、そういった方たちにも沢山質問したりしました。
-持ち前のポジティブと切り替えがここでも発揮されたわけですね。
河野 そうですね。(笑)
すべての経験が繋がって、今がある。
-そしてまた、1年経たずして今度は新規店舗の出店を経験されるんですよね。これはどのような店舗でしたか?
河野 ここで着任したのはセカンドストリートモリシア津田沼店という店舗で、アパレルリユース(※5)の店舗でした。
モリシア津田沼というショッピングセンターの中の新規店舗で、これまで経験したことのないタイプのお店でしたね。
(※5)カジュアルからフォーマルまで幅広いスタイルに合う洋服・バッグ・靴・アクセサリー・帽子などのリユースファッションアイテムを取り揃える店舗タイプ。
(→セカンドストリートが展開するその他の店舗タイプについては、こちら)
-今度はアパレルリユースの店舗へ着任されるのですね。
河野はい。しかも新店だったので悩むことも多かったのですが、元々アパレルを担当していたことと、出店支援時代の経験がすごく役に立ちました。自分で考えながら一から店舗を作って行けたのも楽しかったですね。
-これまでの経験がすべて活きた形になったんですね。そのあと、またトータルリユースの店舗へ異動されていますね。
河野 はい。実はこのとき、異動の前に「次異動するとしたらアパレルリユースかトータルリユースかどちらにいきたい?」と上長に質問されたことがありました。私はすごく悩んで…元々アパレルが得意で担当してきたので、得意なアパレルリユースの店舗へ異動するか、それともトータルリユースの店舗にするか…悩んだ末に、トータルリユースの店舗に行きたいと答えました。私は洋服が好きですし得意分野なので、すごく葛藤があったのですが、自分の今後のキャリアを考えると、できることが多い方が良いと思ったんです。アパレルリユースが得意だけど、トータルリユースの経験もあるという方が良いと思って。当時入社5年目で、同期たちへの遅れを取り戻したいという気持ちもあったと思います。
-ご自身の可能性を広げる方を優先されたんですね。すごく勇気のいる決断ですよね。
河野 はい。結果的にすごく苦労もしましたが。(笑)このとき着任したのがセカンドストリート東習志野店というお店だったのですが、ここは以前店長をしていたお店より広いですし、業績も悪くなかったので自分が着任して業績が落ちるのでは、というプレッシャーもありました。でも、ここで結果を出せば次のステップアップにつながると思っていたので、がむしゃらに頑張っていましたね。今となってはですが、このときの決断は間違ってなかったと思います。
スーパーセカンドストリート八千代店自慢の楽器売場の前で。ギターはもちろん、管楽器など取扱点数も豊富。
-そうですよね。その証拠に…
河野はい、2020年末にスーパーセカンドストリートの店長に着任しました。(笑)
-すごいですよね。有言実行力というか、ご自身の現状や環境を分析して、必要な道を選ぶ能力が優れているんでしょうね。
河野 いやいや、そんなことないです!運が良かったんだと思いますよ。(笑)
-運を味方につけられる人って、そんなに多くないと思います。風向きを読める人なんですね。
河野そうですね…確かに、タイミングは掴んでこれたのかな、と思います。チャンスを見逃さないように、というところと、いつチャンスがきてもいいように準備しておく、というのは、自分の長所なのかなと思います。
アパレル以外にもクリーンな店内にアウトドア・スポーツアイテム、家電、おもちゃ、家具などあらゆるリユースアイテムが所狭しと並んでいる。
-なかなかできないことですよね。素晴らしい長所だと思います。ここまで河野さんの過去について教えていただいてきましたが、今後についてはいかがでしょうか。
河野実際スーパーセカンドストリートに着任してみて、自分はまだまだスーパーセカンドストリートの店長としては足りないなと感じることが最近特に多いです。以前は自分の店舗を良くすることが大切な役割でしたが、スーパーセカンドストリートを任せていただいた以上はそれだけではなく、マニュアルやオペレーションが遵守されていることは当たり前で、さらにそこから提案できるようになっていたりとか、売場も常に最新のトレンドになっていたりとか、さらにそれを近隣エリアや県全体に波及することが、スーパーセカンドストリートとしての正しい在り方なんじゃないかと思うんです。
がむしゃらに頑張るだけじゃなくて、周りを巻き込んで良い影響を波及させていく。そういったことができるようになっていきたいですね。店舗も私自身もまだまだ伸びしろがあると思って、頑張っていきたいです。
-河野さんと店舗、どちらの進化も楽しみですね。ありがとうございました!
最後に、河野さんにいつもの質問を投げかけてみました。
ーあなたにとって、「リユース」とは?
つながりの形成
河野 「お客様からお品物を買い取り、他の誰かに提供する」という過程の中で、たくさんの魅力的な人と出会いました。
知識が豊富な人、話が面白い人、情熱やこだわりを持った人、多趣味な人…伝えきれないほど色んな人に出会ってきました。
職場で出会う人は困っているときや挑戦するとき、支えてくれる存在でもありました。
そんな人との繋がりがあってこそ今の自分があると思いますし、リユースを通して様々な物や人と触れあったことが成長にも繋がったと感じています。
バラエティに富んだ店舗タイプ、様々な仕事内容、多岐に渡るキャリアプラン、選択肢が増え多様化すればする程、大いに迷い、悩むこともあるものです。常に冷静に自分自身を俯瞰で見ながら、来たるべき時に備えてポジティブに、そして着実に準備をしておく。今後も河野さんは自分流の歩み方で、一歩ずつ着実にキャリアを積んでいくことでしょう。お近くにお寄りの際は、そんな彼がつくり上げるスーパセカンドストリート八千代店にぜひ足を運んでみてください。
スーパーセカンドストリート八千代店
・住所:〒276-0046 千葉県八千代市大和田新田138番地2
・連絡先:047-480-3601
・営業時間:10:00〜21:00(※営業時間は、WEBサイトをご確認ください。)
・駐車場台数:64台
・店舗タイプ:スーパーセカンドストリート