入社7年目、遅咲き店長の新たな挑戦。
セカンドストリートでは、社歴や年齢に関わらず、適材適所でのキャリアアップができるというのが大きな特長です。店舗勤務の社員であれば、入社2、3年ほどで店長職を任されるケースも少なくありません。
「目標が達成されたら、そこで満足するのではなく、次のステップに上がりたい」。そう語るのは、2021年6月にオープンしたばかりのセカンドストリート吉川美南店で店長を務める大山 翔さん。
実は彼、新卒で入社したのち、6年目にして店長に就任した、いわゆる“遅咲き”の努力家だったのです。しかし一方で、店長2年目にして、早くもトータルリユースショップの新店舗を任されるという、異例のキャリアアップを果たしていました。
そんな大山さんが語る、店長として現在の店舗に着任するまでの経緯、セカンドストリート店長の仕事内容や、いま力を入れて取り組んでいることとは。
大山 翔(オオヤマ ショウ)
1992年7月24日生まれ。埼玉県所沢市出身。2015年新卒として入社。大阪府や埼玉県のセカンドストリート計5店舗で経験を積み、入社6年目にしてセカンドストリートつるせ店の店長に就任。約1年間勤務したのち、2021年6月オープンのセカンドストリート吉川美南店に新店立ち上げ当初より店長として着任。
どんなお店になるかは店長次第。自由度の高さに惹かれ、入社を決めた。
-大山さんは、元々アパレル志望で就職活動をされたんですよね。
大山 はい。学生時代から洋服が好きで、アパレル店でアルバイトもしていました。ただ、私は当時あまり就職活動を重く考えていなくて…(笑)。同級生たちが就職活動を開始して1か月後くらいに、ようやく合同説明会に行きました。
そこでセカンドストリートを知って「自分で店舗を作れる」というところに惹かれて入社しました。アルバイトをしていたアパレル店でもVP(※1)の仕事に特にやりがいを感じていたので、興味がわきましたね。
(※1)「Visual Presentation」の略。ウインドー面や売場の前面などで行う店舗のコンセプトやイメージを伝えるための商品ディスプレイ。
-チェーンストアとしての統一感を保ちながら、店舗ごとの個性があるのもセカンドストリートの面白いところですよね。入社されてからはどのようなキャリアだったのでしょうか。
大山 まず内定が出てから入社までの間に、アルバイトとして実務経験を得られる「入社前店舗研修」を地元のセカンドストリート所沢店で受けさせてもらいました。入社後は、大阪府のセカンドストリート箕面店で3か月間のOJT教育研修(※2)を受け、埼玉県に戻ってきました。
(※2)「On the Job Training」の略。新人や未経験者に対して、職場での実践を体験させながら業務知識を身につけてもらう育成手法。
-関西の店舗で研修を受けられたのですね。埼玉県のご出身ですが、不安や抵抗感はなかったですか?
大山 そうですね。大阪に行ったことがなかったので興味があったのと、一人暮らしもしてみたかったので抵抗はありませんでした。私は、全国勤務が前提の雇用形態なので、しばらく関東に戻ってくることはないだろうと思っていたので、3ヵ月で埼玉に帰ってこられたのには少し驚きました(笑)。今となっては戻ってこられて良かったなと思います。
-それから、店長になるまでの6年間、アシスタント社員(※3)として過ごされたのですよね・・・。
(※3)店舗で店長補佐として勤務する社員。
大山 はい。合同説明会では、大体の人が入社から3年以内で店長になれると聞いていましたし、同期もどんどん店長になっていくので、当時は焦りがありました。「このまま店長になれないのかな」と思って、一時は転職も考えました。
しかし、自分が店長になれないのは、きっと何か自分に足りないものがあって、その状況で転職をしても通用しないのではないかと思い、もう少し続けてみることにしたんです。入社して4年間働いて、店長になれないまま辞めるというのも悔しかったですしね。そうしたら、そのタイミングで、スーパーセカンドストリート大宮日進店への異動が決まりました。
スーパーセカンドストリート大宮日進店。セカンドストリートの中でも国内最大級の規模を誇る旗艦店舗。衣料品・家具・家電・アウトドアグッズなど、その品揃えは10万点以上。
(→「スーパーセカンドストリート」など店舗タイプの詳細は、こちら)
-スーパーセカンドストリート大宮日進店といえば、全国1位の売上を誇る旗艦店舗ですよね。スーパーセカンドストリートでは、通常の「トータルリユース」の店舗に比べ、取り扱う商材の種類も売買量も圧倒的に多いことから、各ジャンルごとに精通した担当社員を配置する体制とお伺いしました。大山さんが担当された商材は、何だったのですか?
大山 私はスポーツやアウトドア用品の担当をしていました。幼い頃から家族でよくキャンプに行っていて、社会人になってからは改めて趣味でアウトドアやキャンプを始めたんです。それが上長に伝わっていたようで、担当に任命していただきました。
プライベートでキャンプを楽しむ大山さん。社員や従業員の方とご一緒されることもあるそう。
ご自宅にはキャンプを始めるきっかけになったというランタンやキャンプ用品のコレクションがズラリ。
DIYも趣味だそうで、車や自宅の家具もご自身でDIY。
目標が達成しても満足しない。すぐに次のステップを目指す。
-その後、スーパーセカンドストリートでの1年間の勤務を経て、入社6年目にして店長になられるんですよね。その時のお気持ちはどうでしたか?
大山 「やっとか」と思いましたね(笑)。
-そうですよね(笑)。しかし、そのわずか1年後、新店への異動が決まるんですよね。さすがに驚かれたのでは?
大山 いえ、実は新店舗への異動は、自分から希望して上長に伝えていたんです。ようやく店長になれて目標が達成されたら、そこで満足するのではなく、次のステップに上がりたいと思うようになりました。そこで、当時勤務していた店舗より規模の大きい新店舗ができることを知って、「ぜひ異動したい」という意思を伝えました。
-その希望が叶ったんですね。しかし、いくら希望とはいえ店長経験1年で新店舗の立ち上げを任されるのもすごいですし、実際にそれができてしまうのもすごいですね。
大山 新店舗立ち上げについては、やはりアシスタントを6年した中で得た様々な経験が役に立ったと思います。アシスタント時代に実際に新店舗の立ち上げに関わったこともあったので。
-そうなんですね。どのようなキャリアの歩み方であったとしても、その過程でどれだけ色んなことを学んでいるかが、とても重要なんだと感じられました。早くに店長になっても、時間がかかっても、どちらにしてもメリットはありますよね。
大山 そうですね。
-ところで、さらなるステップアップを目指して新店への異動を直談判するあたり、とても能動的に仕事と向き合われている印象があります。昔からそういうタイプだったのでしょうか?
大山 入社したての頃はあまり自己アピールが得意ではなくて、上長から指摘されたこともあったんです。野心は元々あったのですが、それを徐々にアピールできるようになっていったという感じです。今でもあまり目立ちたいタイプではないのですが、数字として結果が出ることの嬉しさがあって。実績の面で社内で目立ってやろうというのが、モチベーションになっていますね。
オンライン出品で販路拡大。「行けば何か見つかるお店」に。
-現在、2021年6月にグランドオープンした新店の店長として勤務されていますが、普段の業務内容を教えていただけますか?
大山 まず店舗に出勤したら、引継ぎを確認します。そしてスタッフと朝礼を行って、メールの確認をします。その後、売り場を見て商品の展示数やディスプレイの状態などを確認し、当日の業務内容やその優先順位を組み立てます。あとはお客様のご対応や買取などの業務の間に、その業務を行っていくという流れになります。
一日の始めに当日の業務スケジュールを組み立て。売場の状況や本部からの指示を確認し、誰に何を指示するかなどの采配を考える。
クリーンで広々とした店内。大山さんの趣味でもあるアウトドアグッズをはじめ、楽器・アパレル・家具・家電まで豊富に取り揃えている。
-なるほど。まだオープンして間もないですが、セカンドストリート吉川美南店ならではの特徴やこだわりを教えていただけますか?
大山 現在取り組んでいるのは、雑貨や家電といった総合商材のオンライン販売の強化です。セカンドストリートのオンラインストアでは、2018年11月よりアパレル以外の商品の販売も開始しました。オンラインストアであれば、コアでマニアックな商品でも全国のお客様へ販売できるので、そういったお品物をお持ち込みいただいたお客様へも、より一層の査定金額の還元ができるようになっています。
オンラインストアへの掲載は、買取後に店舗でスタッフが行っているため、時間を空けることなく全国のお客様が購入可能となる。
プライスタグに赤いシールが貼られた商品は、オンラインストアでも販売中。また、オンラインストアでは、掲載商品を送料無料で最寄りのセカンドストリート店舗に取寄せ、現物を確認してから購入を検討できる「お取り寄せサービス」も利用可能。
(お取り寄せサービスについての詳細は、こちら)
(セカンドストリートオンラインストアは、こちら)
大山 セカンドストリート吉川美南店では、そういった商品のオンライン出品を強化するとともに買取も強化しているため、店頭での商品のバリエーションがかなり豊富になっていると思います。「セカンドストリート吉川美南店に行けば、なにか“おもしろいモノ”が見つかるね」と言っていただけるような店舗を目指しています。
セカンドストリートの商品は、そのほとんどがお客様から買い取ったモノだけに、地域性や店舗タイプによって品揃えは様々。店内のディスプレイやレイアウトを考え、魅力的な売場をつくるのも店長の大事な仕事。
大山さんの言葉通り、店内の一角にはヴィンテージ風のアイロンやこけしなど通好みな商品も。刺さる人には刺さるレアモノ・掘り出しモノに出会えるワクワク感を味わえるのも、バリエーション豊かな品揃えのトータルリユースショップならではの大きな魅力。
-たしかに、おもしろいモノに出会えるかも!という予感がする売場ですね。では、大山さんが店舗を運営する上でのこだわりや、大切にしていることを教えていただけますか?
大山 そうですね、やはりリユースは、買取があってこそ成り立つもの。査定時にお客様にご納得いただいて、お売りいただくことを意識しています。そのために、お客様へのご説明はしっかり行うようにしています。
買取は、リユースにとって極めて重要な業務。店長である大山さんも、率先して査定に取り組む。
大山 最近ではフリマアプリなどをご利用されているお客様が増えてきており、「どうしてフリマアプリの相場とセカンドストリートの買取金額がこんなに違うのか?」と疑問を持たれる方も多いかと思います。そういった疑問に、リユースショップでお売りいただくメリットや、買取の仕組みなどをご説明させていただき、ご納得いただいた上でお売りいただきたいと思っています。
お客様に納得の上お売りいただけるように、査定額の根拠や理由を説明し、質問にもしっかり答える。
大山 あとは、店長としてスタッフが働きやすい職場にすることを心掛けています。人間関係もそうですが、事務所の清掃や管理が行き届いていること。お客様の目の届かない部分ではありますが、そういったことを気にかけることによって、良いお店作りにも影響すると思っています。
大山さんに、恒例の質問を投げかけてみました。
ーあなたにとって、「リユース」とは?
「モノを大切にすること」を意識させてくれるもの。
大山リユースを通じてモノを大切にするということを学び、長く大事に使おうと心がけるようになりました。使わなくなったら捨ててしまうことは簡単ですが、「自分にとっては使わないモノだけど、他の誰かの生活を豊かにするかも」と思うことで、モノが大切に使われ、次の担い手に繋がる。そんな手助けをできるのがリユースの魅力だと思っています。
終始、穏やかな表情と口調ながら、その実、貪欲でバイタリティーに満ちた大山さん。かつて、同期の社員たちが次々と店長となっていく中で、アシスタント社員のまま働き続けることは、相当なプレッシャーがあったはずです。しかし今回の取材を通して、リユースのプロとしての経験値はもちろんのこと、スタッフを引っ張って店舗運営をしていく力(=リーダーシップ)を強く感じました。
店長になるまでの期間は、確かに長かったかもしれません。しかし、その間も悔しいという思いを糧にしながら常にキャリアアップを目指し、日々の仕事に真摯に向き合い、研鑽を積んだ結果が「いま」に確実に活かされているはずです。
大山さんをはじめ、全国700人以上の店長と多くのスタッフたちがつくり上げるセカンドストリートの店舗には、魅力的なリユース商品が満ち溢れています。またオンラインストアでも、その一部をご覧いただくことが可能です。ぜひ、リユースならではの一期一会をセカンドストリートで体験してみてください。
【取材店舗】
セカンドストリートイオンタウン吉川美南店
・住所:〒342-0038埼玉県吉川市美南3丁目25番1号 イオンタウン吉川美南1F
・連絡先:048-967-5619
・営業時間:10:00〜21:00(※営業時間は、WEBサイトをご確認ください。)
・駐車場台数:622台
・店舗タイプ:トータルリユース