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ガチキャンパーヘンミさん

セカンドアウトドア店長 兼 ガチキャンパーが語るアウトドアシーンにおけるリユースのススメ。

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数年前から日本を席巻しているキャンプブーム。忙しい日常を抜け出して、大自然に身を預けるキャンプに憧れはあるものの、市場に溢れるキャンプ道具はピンキリ…。通販サイトでキャンプ道具のレビューを調べるだけで疲れてしまい、断念してしまうという人も多いのではないでしょうか。

セカンドストリートでは、キャンプ道具やアウトドア用品に特化した品揃えの〈2nd OUTDOOR セカンドアウトドア〉という専門店を展開しています。アウトドアギアの“買取&販売”はもちろん、マウンテンパーカーなどのウェア類も充実。さらに、アウトドアに精通したスタッフがギアのメンテナンスアドバイスや使い方のレクチャー、地元のオススメポイントの情報提供まで幅広くサポートします。

今回はそんなセカンドアウトドアのスタッフの中でも、特に異彩を放つ「DIYバンキャンパー」であるセカンドアウトドア越谷谷中店の逸見 真央(ヘンミ マオ)店長にお話しを伺いしました。

セカンドアウトドア店長 兼 ガチキャンパー
逸見 真央(ヘンミ マオ)
1990年4月24日生まれ。埼玉県出身。学生時代にセカンドストリート本庄店でアルバイトを始めたことをきっかけに、2014年に中途採用にて入社。草加店、久喜店で勤務し、その後、埼玉出店支援スタッフとして新店立ち上げ時の売場作成業務などに従事。キャンプ好きが高じて、現在はセカンドアウトドア越谷谷中店の店長として勤務。

父の影響で古着の世界へ。古着の持つ「ストーリー」の虜に。

売場を整理するセカンドアウトドア店長

-逸見さんが最初にアルバイトをされたのは、洋服・バッグ・靴などを専門に扱う「アパレルリユース」のセカンドストリート(旧称 ジャンブルストア)だったのですよね。元々洋服が好きだったのですか?

逸見はい。父親が古着好きで、小さいころからフリーマーケットやリユースショップによく連れていってもらっていたので、その影響で私も古着を好きになりました。特に好きなのがUSヴィンテージ。1930~40年代のものが好きで、学生時代にはかなりコレクションしていました。「第二次世界大戦中に履かれていたデニム」など、そのモノが持つ歴史的な背景にとても惹かれましたね。そして大学生のときに学校の近くにアパレル専門のセカンドストリート(旧称 ジャンブルストア)がオープンして、「これしかない!」と思ってオープニングスタッフとして働き始めました。
(→セカンドストリートの店舗タイプについての詳細は、こちら

-そして、2014年に社員として入社されるんですが、新卒入社ではないんですよね。

逸見そうですね。セカンドストリートでのアルバイトがすごく楽しくて「ここに就職しよう」と決めていたのですが、就職活動はせずに中途で入社しました。

-なにか理由があったのでしょうか?

逸見物心ついてからずっと、幼稚園・小学校・中学校・高校・大学と、「自分の時間」で過ごしていないなと思ったんです。決められた時間に起きて、決められた場所に通って、決められた時間に帰ってきて…新卒で入社してもよかったのですが、1年でいいから「自分の時間」で生きてみようと思ったんですよね。それで、大学卒業後の1年間は引き続きアルバイトをしながら、好きなことをして過ごしていました。旅行に行ったり、フェスに3日連続で行ったり。自分の好きなことを突き詰める1年間でした。そして改めて、やはり古着が好きだと認識しセカンドストリートに入社を決めました。

アウトドアシーンにおけるリユースのススメ。

- そんな古着大好きの逸見さんがセカンドアウトドアの店長になったのは、どういった経緯だったのでしょうか?

逸見アパレルリユースのセカンドストリート草加店で勤務した後、久喜店では店長として勤務しまして、そのあと埼玉県内の新店舗の立ち上げを行う部署に異動になりました。その部署ではアパレルリユースのお店から、家具や家電・楽器・ホビーなども扱う「トータルリユース」のお店まで、幅広い形態の店舗に携わります。私は衣服の担当だったのですが、トータルリユースのお店でこれまで全く触れてこなかった「アウトドアグッズ」と出会いました。「これはどうやって使うモノなのだろう?」という好奇心でアウトドアブランドやキャンパーの方のSNSなどを調べていくうちに、興味が湧いてきて実際にキャンプに行くようになりました。
そして同僚や上司とキャンプの話をするようになり、上司に「逸見くんキャンプ好きなら、やってみない?」と声をかけていただき、セカンドアウトドア越谷谷中店の店長に着任しました。
(→セカンドアウトドアについての詳細は、こちら

- 実際にセカンドアウトドアで働かれてみて、いかがでしたか?

逸見印象的だなと思ったのは、お客様との会話の中でオススメのキャンプ場やスキー場などについて情報交換をさせていただけることです。一押しのキャンプ場を教えて頂いて、実際にキャンプに行ってみたり、キャンプイベントを開催しているお客様がいらっしゃった時は、仕事終わりにそのキャンプイベントに顔出しに行ったりして色んな方とお話させて頂きました。僕自身もキャンプが大好きなので、キャンプの話をお客様とする時はついつい夢中になってしまうことが多々あります(笑)。当店がアウトドア情報の交流の場になれば良いなと思いますね。

お客様にランタンの説明をするセカンドアウトドア店長 

お客様から商品についてご質問やご相談を受けることもしばしば。「毎日の買取で様々なアイテムが入荷するので、一点一点全て把握することは難しいのですが、不明なことはその場で調べてでもお答えできるように意識しています。」と逸見店長。

- そういったコミュニケーションを楽しみにご来店されているお客様も多いかもしれないですね。いちキャンパーとしては、セカンドアウトドアをどのように捉えられていますか?

逸見「アウトドアをやってみたいけど続けるかわからないから最初はお金をかけたくない」という方にオススメな安価で取り扱いも難しくない商品から、「アウトドア大好きで道具は一通り持っている」という方にオススメな、廃盤モデルやヴィンテージモデルなど手に入り難いアイテムなど希少価値の高い商品まで幅広くそろっているので、どんな方にも楽しんでいただけるお店だと思います。まだまだ現役で使える年代モノのランタンなど、買取をしていても面白いお品物をお持ちいただくこともよくあります。

〈TILLEY〉の灯油ランタン 

逸見さんが特にお気に入りだという商品。〈TILLEY〉の灯油ランタン。「アンティーク感漂う見た目でディスプレイとして置いておくだけでも満足なのですが、キャンプの時には全体を灯すくらいの明るさがあり、実用面でも活躍するアイテムです。燃料に灯油を使用するので使うには一手間ありますが、その一手間さえ味わい深いです。」

バンキャンプを広めることが当面の目標。

- そもそものキャンプの魅力を教えていただけますか?

逸見キャンプは自然の中でのんびり過ごせるという非現実感が魅力的で好きなのですが、たくさんやっていくうちに「キャンプって好きなモノを全部詰め込めるな」と気付きました。好きなキャンプ道具を持って行って、好きな友達を呼んで、好きな洋服を着て、好きな料理を作って、好きな音楽をかけて…。それに加えて「あの友達は料理得意だから何か作ってもらおう!」とか「あの友達は音楽好きだからBGMをお願いしよう!」など、キャンプをきっかけにみんなが仲良くなれて、友達の繋がりを広げることができます。

- ところで逸見さんは、DIYされたというバンで行うバンキャンプにハマっているそうですね。

逸見そうなんです。昨年の外出自粛期間、キャンプができなくなってしまったので家の片付けをしていたのですが、その際に棚を自作したことをきっかけにDIYにハマり、中古でバンを購入してキャンプ仕様にDIYしました。

セカンドアウトドア店長兼ガチキャンパーと愛車セカンドアウトドア店長がキャンプ仕様にDIYカスタムした愛車 

中古のバンをDIYし、バンキャンプライフを楽しむ。

- いまハマっているバンキャンプには、また違った魅力があるのですか?

逸見バンキャンプの魅力は「準備、片付けに時間を取られないこと」ですね。それまでのキャンプでは、のんびりとした良い時間を過ごしたあとに、最後はキャンプ場のチェックアウトの時間に追われて焦りながら片づけをしていました。準備にも時間がかかり、最初は「準備も片付けもキャンプの醍醐味!」と自分に言い聞かせていましたが、もっと楽に時間をかけずキャンプを楽しみたいと思っていました。
バンキャンプでは、車に乗れば準備完了、キャンプ場に着けば設営完了、車を発進させれば撤収完了です。準備と片付けに時間を取られなくなったことで、キャンプ場でのんびりする時間が増えたり、普段やらない料理に時間を使ってみたり、思い立ったらすぐにキャンプへ行けるようになったりと外遊びの幅がとても広がりました!自分のようにバンをキャンプ仕様にDIYしなくても、車中泊でのキャンプは道具の準備や片付けが少なくなると思うのでキャンプをやったことない人にもオススメです。バンキャンプの良さを広めることが、当面の私の目標です(笑)

「お気に入り」が所狭しと配置された愛車内に座るセカンドアウトドア店長セカンドアウトドア店長の「お気に入り」が所狭しと配置された愛車内各部キャンプ場で車中泊仕様にした愛車内 

逸見さんの「お気に入り」が所狭しと配置され、細部からはのっぴきならない「こだわり」を感じる車内。一度足を踏み入れるとワクワクしっぱなしの空間は、もはやキャンピングカー。

-たしかに、準備や片付けのことを考えて腰が重くなってしまうということは多々あります。バンキャンプはまさに「キャンプのおいしいとこどり」ですね。ただコロナ禍では友人同士や県外でのキャンプが難しくなってきています。こんなご時世だからこその、キャンプの楽しみ方を教えていただけますか?

逸見最近ではご自宅やベランダなどでキャンプ気分を味わう「おうちキャンプ」が流行しています。ホットサンドメーカーや飯盒(はんごう)などはご自宅のキッチンでも使用できるので、「おうちキャンプ飯」を楽しむお客様も増えているようです。手軽にキャンプ気分を味わえるので、とてもオススメです。当店にも数多く取り揃えていますよ。

セカンドアウトドア越谷谷中店の店内の様子セカンドアウトドア越谷谷中店の外観 

「お客様がお店に入った瞬間にワクワクするようなアウトドアショップ」を意識している逸見さん。商品は実際の使用をイメージしやすいように、出来る限り広げた状態で陳列している。

最後に逸見さんに恒例の質問を投げかけてみました。

ーあなたにとって、「リユース」とは?

『いいね!』と『いいね!』が繋がっていくもの

逸見お客様が『いいね!』と思っていたお品物が、リユースされて他のお客様の『いいね!』になる。
セカンドストリートでは、日々『いいね!』の繋がりを感じます。洋服コーナーで『いいね!』と感じて商品を手に取り、アウトドアコーナーに行くと「この洋服着て、このキャンプ道具を使ってキャンプしたら楽しいなぁ」と感じ、食器コーナーでは「キャンプの時にこの食器を使えるな」と、どんどん『いいね!』の連鎖が起きていきます。その時は最高にワクワクした気持ちになります。
モノとモノ、ヒトとヒトが『いいね!』で繋がっていくのがリユースの魅力だと感じます!

スケッチブックを掲げるセカンドアウトドア店長
終始笑顔で話す逸見さん。その笑顔は、お客様と自分たちが『いいね!』と思ったモノを売買できるリユースをキャンプと同様に心から楽しんでいるからこそ、おのずとこぼれ出るものなのでしょう。
逸見さんが言うように全国のセカンドストリートには、毎日誰かが『いいね!』と思ったモノが集まり、また別の誰かの『いいね!』なモノとなっています。
WEB上に溢れる膨大な数の『いいね!』のレビューに振り回されることも多いデジタルな現代。何気なく入った近くのセカストで、意外にもアナログ的にアナタにとっての『いいね!』が見つかるかもしれません。